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これは・・・ですが  作者: 斉藤一


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田舎道を歩いていると

知らない街を歩きたくて、適当に電車を降りて田舎の方へ行った


今時珍しい無人駅を下りてしばらく歩くと、庭で家庭菜園をしている結構でかい家があった


何が植えてあるのかな? と覗いてみると、スイカの実と並んで首が見えた


「うわっ!」


「驚かせてしまったかい?」


一瞬生首かと思ったが、ただのおじさんのようだ


「な、何をしているんですか?」


「見てわかるだろ?」


「埋まってるようにしか見えないんですが……」


「そのとおり、埋まっているだけだ」


じっくりみると、首元まで土で埋まっており、明らかに自分で埋まったのではなく埋められたのだろう


「大丈夫なんですか?」


「ああ、趣味だからな」


俺はそれ以上追求しないで立ち去った。埋まっているので急に襲われたりはしないだろうが、これ以上無駄な時間を使いたくなかった


「それじゃあ」


「車に気を付けてな」


案外いい人なのかもしれないと思いながら他の場所へ行く。結局大したものも無く、再びさっき埋まっていた人の家の反対側の道に出る


あれから数時間経っているが、まだ埋まっているのかと気になって庭を覗く


「うわっ!」


そのおじさんの頭は割れていた

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