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これは・・・ですが  作者: 斉藤一


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もちがのどに

もちをのどに詰まらせた


どうでもいいことを考えていたのが悪かったのだろうか


もちが膨らんでいる部分を見ていた時


「なんか顔に見えるな」


と思っていたが、それを食ったらのどに詰まった


救急車や近所の人を呼ぼうと思ったが声は出ないし、そろそろ息がヤバイ


もうだめかと思った時、背中を「ドン」と強く叩かれた


「げほっ、げほっ」


運よく、その衝撃でもちを吐き出すことに成功した


年でもないのにまさかもちで死にかけるとは思わなかった


「ありがとう、助かったよ」


そう振り返ろうと思った時、俺って一人暮らしだよな? と気づいた


「すみませーん、取ってもらえますか?」


と、外から声がかかった


なんだ、たまたまボールでもぶつかっただけかと思い、振り返ると、ニタリとした生首が落ちていた


「早くとってもらえませんか?」


見ると、首なしの体がそう言ってきた


俺は「顔がこっちにあるのに声はそっちが出すのかよ」と思って気絶した

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