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これは・・・ですが  作者: 斉藤一


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飼い犬

体重が40kgほどもある大型のセントバーナードを飼っている70代の夫婦が居た


セントバーナードはオスで、大変賢かったらしい


買主の言う事はきちんと聞き、留守番すらこなしたようだ


ある日、夫が病気で入院した。ガンだったらしい


長引く病院生活のため、夫人は少しずつ痴ほう症になってきたようだ


最後の方には、夫が居る事すら忘れてしまい、知らぬ間に夫は帰らぬ人となった


セントバーナードと夫人は一緒に暮らしていたが、だんだんとエサの用意すら忘れるようになった


「はぁ、何で生きているのかしら。死んでしまいたい」


夫人は独り言でそう言ったかどうかは知らない。しかし、数日後、夫人はセントバーナードに半分食べられた状態で見つかったらしい

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