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これは・・・ですが  作者: 斉藤一


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204/862

ふくしゅう

父は死んだはずだった


3年前、私の家は放火に遭った


犯人は父の会社の同僚で、父の部長内定を妬んでの犯行だった


私は大学受験のために県外に行っていたため、火災から逃れられた


家には父と母の二人だけが住んでいたが、性別不明の遺体が1つ見つかっただけだった


私はそれは父だと思っていた


遺体の発見場所が父の書斎だったからだ


しかし、裁判中の犯人が刺殺されたとニュースで知った


精神鑑定がどうとか、もめていてなかなか判決が下りていなかったのだが、被告人が死んで結構大きなニュースになったようだ


防犯カメラに映った犯人は、全身が包帯に巻かれていて、男とも女とも分からない


しかし、私にはそれが父だと分かる


私の口座に父の口座から送金があったからだ


それからしばらくして、父が見つかったと警察から連絡があった


父は、同僚の家で焼死体で発見されたのだ。ただ、なぜ火も無いのに焼死体だったのかはわからずじまいだ


私は両親の墓参りに来ている。ふくしゅうがおわったからだ


すると、何かが焼けた匂いがした気がした


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