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これは・・・ですが  作者: 斉藤一


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猫が

私の家では猫を飼っている。ぶちのオスだ


猫は死期を悟ると、飼い主から見えないところで死ぬためにどこかへ行くらしい


もしかしたら、そのうちの何匹かは二又の妖怪になっていたりして


私の飼っている猫はもともと親戚が飼っていた猫で、年齢は知らない


しかし、最近は足腰や顎が弱くなってきたのか、固いものは食べないし、まるまって寝ている事が多くなった


私が出張に行ったときは妻が世話をしていたのだが、私が出張から帰ってきた時にはもういなくなっていた


妻が言うには、私を追いかけて行ったのではないかという事だが・・・


私はショックを受けてしばらく食欲がなくなり、外へも出かけなくなった


ある日、夜に布団で寝ていると、布団に足元から何か入ってくる気配がする


言っていなかったが、オスのぶちねこの名前は単純にオブチと名付けているのだが、私が寝ていると布団に入ってくることがある


特に、寒い時期は毎日入ってくる。まだ秋にもなっていないこの時期には入ってこなかったはずだ


私は懐かしく思って布団に手を入れて撫でてやる。撫でた感触はまるで髪の毛・・・


「うわぁ!」


私はびっくりして布団をはねのけた。すると、男性の頭部がゴロリと布団の中に転がっていた


さらに、頭はゴロリと転がり、こちらを見てくる


「にゃーご」


その頭部はまるで猫の様に鳴くと、ゴロゴロと部屋を出て行った


オブチはもしかしたら、前世は人間だったのかもしれない



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