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これは・・・ですが  作者: 斉藤一


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夜間警備で

俺はデパートの警備員をやっている


と言っても、警備会社から来ているので、ここ専属というわけではない


なぜか、このデパートの警備員が長続きしないため、入れ替わりで担当することになった


先輩曰く、「ここは出るぞ!」


俺も「何が?」とは聞かない。事件も無いのに警備員がやめていくなんて、どうせ幽霊関係だろう


2人の持ち回りで、人が隠れそうなところを最初に重点的に回る


トイレ、棚の陰、更衣室などだ


「ここは、あまり来たくない」


先輩は、階段を指さした


「なんでですか?」


「すぐにわかる」


俺たちは手分けして巡回を終え、さっきの階段に差し掛かる


すると、さっきまで無かった落書きがある


「4?」


それを先輩に伝えると、「見つけてしまったか……。ちなみに、俺は1だ。明日には代わることになっている」


「どういうことですか?」


「4から始まって、0になったら何が起こるか分からん」


「冗談でしょう?」


「明日、3になっていれば分かるだろ」


「ビデオとか仕掛けます?」


「好きにしろ」


先輩はそう言うと、引き継ぎ書を書いていた


次の日、俺はデパートが閉まると、家から持ってきたビデオカメラを階段に仕掛けた


「もし、あれが先輩のいたずらだったら爆笑だな」


別に爆笑でもないけど、そう言って気を紛らわせた。俺にもわかる、あれが冗談で書けるものではないと言う事を。なぜなら、昨日の4の数字が消えていたからだ


「よろしく、後輩。引継ぎで何か聞いてるか?」


「よろしくお願いします、先輩。引継ぎでは、階段に気を付けろとだけ言われましたが、何のことですかね?」


「それなら、今日分かるはずだ」


俺は後輩に巡回ルートを教えながら、問題の階段に差し掛かる。今日はまだ数字は書かれていないようだ


「ここに、数字が書かれていたら気を付けろってさ」


「へー、そうなんですか」


その日の巡回を終え、階段を見てみるが数字は無かった。仕掛けたカメラを回収しようとしたら、カメラに3と書かれていた


「マジかよ……新品なのに」


まるで血で塗ったかのように、なかなか落ちなかった。これ、後輩のイタズラじゃないよな?


「先輩!階段に7って書いてありました!」


後輩がビビっている。あれ、俺より数字が多いな


次の日もカメラを仕掛けて階段を見ると、何も書かれていないが、巡回を終えてみると、数字が1になっていた


「3の次が1ってよくわからんな」


しかし、俺は交代する気はなかった。ここまできたら、是非とも何が起こるか確かめたかったからだ


「後輩、数字はあったか?」


「え?昨日のままで7でしたよ?いたずら書きなら消しておきましょうか?」


後輩の分まで俺の数字が減ったのか?不思議なものだな


次の日、俺は巡回をおえてかだいをんみた、gじゃじおえあ


おはれのわろたれうよだ



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