初の街とトラブル?
ひとまず今日は【隠蔽】のスキルレベルを上げつつ【隠蔽】の効果付きの装備を探しに出かけようと思う
だがそれよりも寝てないので寝てから探そうと思う
なんでも洞窟の中の部屋の一部がセーフティーゾーンになっているそうで安心して寝れるそうだ
セーフティーゾーンよりも安全地帯って言って欲しい
まあお休みなさい
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おはようございます
ごはんを食べてログインしましょう
ちょっと食材が少ないので近いうちに買い出しに行かないといけませんが・・・
まあ明日にしましょう
最悪非常用の食料を食べるということで
ログイン!
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「アイリスいるか?案内してくれ」
『いるわよ。それとメニューのフレンドの欄から通話っていうのを選択すれば呼び出せるから』
「分かったよ、今度からそうする」
『で単刀直入にいうとこの洞窟の中にあるの。まあ本当はちゃんと街で隠しクエストを受けて迷路で迷いながら隠しクエストを教えてくれた人に騙されながら探索するんだけどね』
「可哀想だな・・・それでそんなものを教えていいのか?」
『いいのよ実は情報屋っていうのがいてね。そいつにお金を払うことでヒントをくれるの、お金をたくさんあげればあげるほど情報屋のグレードが上がればあげるほど正確で細かい情報をくれるわ。」
「つまりおまえがそれだと?」
『ちょっと待って続きがあるから』
その後の話を要約すると
NPCは一定以上に好感度を上げるとクエストについての情報やヒントなどを出してくれるようになるらしい
それとは違い好感度を上げずお金をあげて利用できるのが情報屋らしい、情報屋は金額や精度があまり信用できないことがあるらしいが
NPCでも最上級のアイリスの好感度を上げればそういうヒントを出してくれてもおかしくないんじゃない?
とのことだ
好感度を上げるタイミングはほとんどないから難易度は最高しかも気難しいから難しい
それなら珍しい情報をたくさん貰えても問題ないよね?ってことらしい
『このまままっすぐ行って下に下がって』
洞窟は暗いが歩くには問題ない程度だった
光源がないので真っ暗なはずなんだが・・・
ダンジョンでさえも松明があったのに
ダンジョンよりファンタジーな洞窟とは
『大きい石、というか岩の前で『開けゴマ』って言って』
「開けゴマ」
ひとまず完全な操り人形だ
何も考えてない
そういえば【女神の友】の詳細はこれだ
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【女神の友】
女神と友になったものに与えられる称号。
好感度の上昇に補正が入る
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多分仲間に【男神の友】があるんだろう
そういえばアイリスって何の神なんだ?
普通そういうものがあるはずなんだが
「おい何も起きないぞ?」
『もうちょっと待って』
まあ何もできないので待つ
そうすると
岩が光り
右にずれた
「いや、めんどっ!」
いくつもの岩がある中で一つだけ選び、その前で呪文?を唱え、何分も待つ
なんて面倒なんだろう
『ここをまっすぐ行って、突き当りにあるドアをちょっと引っ張ってから上に上げて』
間違えると罠に引っかかるらしい
まだあるのだろうか
『ドアを通ってすぐの右側の下にあるネジを引っ張って』
完璧に偽装されてて恐ろしい
知らされても違和感を覚えれない
それに押すならともかく引っ張るのは知らなければ作動させることは無理だろう
それにしてもこんな細かいところまで描写してるなんてすごいな
まあ他のゲームをしてないからこれが一般的かもしれないんだけども
『この通路をずっと進んで』
何も音がしなかったがよかったのだろうか
仕掛けが動いた音みたいなのが聞こえないと不安だ
『突き当りにある、ドアを出たら終わりよ』
マジで悪質だな
多分このドアに来るまでの所の罠が作動するとか、ドアに鍵がかかってたりするんだろう
死んでからもう一回調べに来て鍵を開けようとしても探すべきところが予想外すぎて諦めることしかできなくなるだろう
「いきなり戦いになるとかないよな?」
『ないわよ。』
信用ならんが信用しておこう
ドアを開けた先は―――
「ルービックキューブ?」
『ええ、これを解いたら次の扉が出てくるわ』
確かに戦いではないな
ところでアイリス頭脳戦って知ってる?
ゲーム中でも検索をすることが可能らしいのでルービックキューブの手順みたいなものを検索して解いた
「よし!」
『すがすがしいほどに不正をしてい来るのね』
「できるんだから不正ではないだろう」
『迷うこともなく検索機能に頼るのはもはや不正よ』
「ハイハイ」
確かに製作者には申し訳ないがまじめにやっていたら駄目だろう・・・
「お次は何かな?」
今度は若干の浮遊感があった後
目の前にあったのは迷路だった
「面倒くさそうだな」
ひとまず上に抜き身で刀を投げ
念力でもっと上に持ち上げてから
人型を解除し、スクショを撮る
そしてスクショを見て解いてから
迷路の攻略の開始だ
『ねぇ、そんなにまじめに攻略しないのはやめてほしいな』
「時間がかかるじゃないか」
そんなまじめに解くなんてばかばかしいことをするわけないじゃないか
それにしてもスクショの画質までよかった
「何気に長かったが罠とかもなかったし安全だったな」
『それは良かったわね・・・』
さて最後は・・・
スフィンクス擬人化verだった
めっちゃショタだ
「僕はスフィンクス!3つの謎を解けたら宝を渡してあげる。でも間違えたら死ぬぞ!」
頑張って偉そうにしてる感が半端ない頑張って背伸びしてるみたいでかわいい
和むな
そして今さっきからチラチラ見てるのは台本かな
ちゃんと読もうよ、そのセリフ多分ちょっと違うぞ
「第1問!」
明らかに手書きのカードを出して
裏側に書いているのであろう台本を読んでいる
和む
「えっと、朝は4本足、お昼は2本足、夜は3本足になるものはなんだ!」
これ、答えは人間だよな
「人間か?」
「正解!」
シルエットクイズだったのだろうか
まあ野暮なことは言うまい
「第2問!」
またもや手書きのカードを出してきた
かわいいな、うちに来ない?
「パンはパンでも食べられないパンは?」
すごいな、間違わせる気ないじゃん
多分運営が用意していたものなんだろうけど和むな
「フライパン?」
ここでピーターパンとか言われると困るな
腐ったパンとかでも・・・
「正解!すごいね!すごいね!」
かわいいな
うちで飼えるかな
「第三問!」
あれ?カードを出してこない
「ピザって十回言って!」
「ぴざ、ぴざ、ぴざ、ぴざ、ぴざ、ぴざ、ぴざ、ぴざ、ぴざ、言ったよ?」
9回しか言ってないけどな・・・
「ここは?」
「ひざ」
・・・
「・・・ふぁいなるあんさー?」
「ひじです」
「正解!」
何この子優しい
うちに来ないかな
マジで可愛くて思いやりもできることか最強じゃね?(ギャル風に)
「えっと、挑戦者よ、よくやれ?やりました!褒美を?やろう!」
多分最初のだけ練習してたんだろうね
和む
「えっと、一回で最後までこり?これたので!特別にこれもあげちゃい、あっ!あげましょう」
かわいい
そういって出してきたのは
指輪とローブだった
【鑑定】!!
【装飾品】
【服】
知ってた
なんて無能な・・・
〈スキル【武具鑑定】のレベルが上がりました〉
対抗してきた!?
内容は変わらなかったけど・・・
「えっと、大丈夫?」
味方なのはこいつだけかよ・・・
「えっとね、指輪の方は一回で来れた人限定であげる【罠探知の指輪】だよ!全ての罠の位置を教えてくれるんだよ。でも視界内の罠しか分かんないし解除はできないから微妙かも知れないけど・・・」
十分だよ
ちなみにそっちの台本はないんだね
それとうち来ない?
あっ来ないの・・・
そっか
「えっと・・・ローブの方は【隠蔽のローブ】だよ」
そのまんまか
「能力は変えれないけど見た目は変えれるけど変ええちゃう?」
「変える」
なにが悲しくて茶色のローブを着ないといけないのか
「どんな感じにしたい?」
ちなみに今の服装は
the村人って感じの服装だ
「全体的に黒くしてもらって、所々に暗い青色を入れてくれ。なるべくならローブじゃなくて服にしてほしい、ローブも服だけどな」
理想は何だろうな
「ああ、軍服みたいな感じ」
「完成したのが気に入らなくても許してね」
ああもう元より酷くなっても許せる
「防具としての性能は微妙かも知れないけど【隠蔽】の能力はちゃんとしてるから」
「【隠蔽】のスキルのレベルが上がるまでの繋ぎだからある程度の能力でいいよ」
実際【隠蔽】の能力もそんなに期待してないし
どうせ第一陣とか第二陣ぐらいの人がいるような所なら上位スキルとかめっちゃ高いレベルになってるだろうし装備でごまかすには限界がすぐきそうだからなあ
「それじゃあ、これね!」
「おおー!すごいな!」
イメージしていたものよりも格段に上のものが出てきた
黒と青のみだが華やかさも若干感じる
軍服という要望もかなえられていてかっこいい
「ありがとな、スフィンクス」
「それじゃあ、お別れだね」
床が光ったかと思うと
「ばいばい、また会えるといいね」
岩の前に戻っていた
「というか、上下でくれたんだよなあ。ありがたい」
気配りまでできるのか
なんていい子なんだろう
つなぎみたいにダサくなってなくって良かった
さて街に行きますか
早く【鑑定】のレベルを上げないと詳細は見れないからな
ちなみに【隠蔽】は持ち主には影響がないらしい
どういう判定なのか本当に謎だ
「なあアイリス?街ってどっちだ?」
『だからフレンド欄から呼び出してって言ってるじゃない』
「今さっきから見られてる気がしたんだけどな?スフィンクスの所でいきなり話さなくなってたけど実はいたんだろ?」
『えっ!?なんでばれたの?』
鎌をかけただけだが黙っておこう
「それでどっちから行けばいい?」
『ここからまっすぐ行ったら外に出れるから、外に出たらもう街が見えるからね』
意外に町は近かったらしい
行くとするか
早いところ鞘を固定できるものが欲しいな、考えとこ
「そういやゴーレム以外の敵キャラ見てないな。いや?敵じゃないのか?よく分からんな」
最初にアイリスに言われたことがよくわかってない
がまあそのうち分かるだろうから気にしないことにした
「おおー・・・そういうことか」
街は確かに見えた
だがかなり高いところに洞窟の入り口があったのでかなり遠くが見えたのだった・・・
ここの名前は【カルトロス山地】だそうだ
少し低めの山が集まっていて一番高い山の中腹より少し上程度の部分に洞窟の入り口があるみたいだった
マップがやっと解放されたからいろいろ分かってうれしい
「さて行きますか!」
ステータスが上がってどうなったのか気になっていろいろ調べたけどダンジョン内だとできないこともあったので、できなかったことを検証しながら行こう
ひとまず単純な体力の上昇
隠しパラメータとしてスタミナというのがあるらしく一定以上の時間全力で動くと体が動きにくくなるらしい
他にスタミナの影響もあるらしいがひとまずその程度しか実感できなかった
初期状態だと数十秒でスタミナが切れていたが今だと2,3分持つようになった
そして魔力の上昇
【人型生成】のスキルレベルが上がったこともあり、普通の人と変わらない程度の見た目になった。またノータイムで人型を出すことができるようになった。魔力を全て使ってしまうことには変わりはないがノータイムで生成できるのは大きい。戦いの最中に (【念動力】をあまり使わないことが条件になるが)人型を消されても大丈夫になったからな
持久力の上昇
スタミナとは別に持久力というのもあるらしく、長時間連続で動いていると段々ステータスへの悪影響が出るらしい。最初は意識していなかったため正確にはわからないが10分程度だっただろう。それが今では30分程度持つようになった。動ける時間はもっと長いが最高のスペックを維持できる時間はこれぐらいだ
スタミナと持久力はステータスの中でも体力に依存していると考えているが定かではない
ちなみにモブは見つかったがそこまで興味はなかったのでスルーした
鳥のような見た目のものがいた気がする
「このぐらいかな?他は全部調べたし」
そんなことをしているうちに街についた
中世ヨーロッパのような街並みに少し西部劇のようなものを組み込んでいる気がする
番人?門番?のような人に声をかける
「こんにちは、通っていい?」
「おう!おはよう、まだ朝だぞ?その服装からして異人か?異人なら通っていいぞ」
この前ライオスの言ってた俺たちの名前とちょっと違うな
なんて言われたか覚えてないけど
「それじゃあ、ようこそ【カルトロス】へ!」
今さっきの山の名前とおんなじだな
「ありがとよ、おっちゃん」
「おい、お兄ちゃんだぞ?分かったか?」
「あっはい」
こっっっわ!
「なあアイリス?どっち行けばいい?」
『ごめん今、無理!それとフレンド欄からって言ってるじゃない!』
くっ!しょうがない適当に歩いて賑わってそうな飲食店で情報収集だな
適当に歩いたらtheギルドみたいな所を見つけた
ここがギルドならよし、ギルドじゃなくても人に聞けるからな!多分・・・
コミュ力が試されるな
「らっしゃい!!」
食堂のおばちゃんって感じの女の人が声をかけてくれた
ビールっぽいものをお盆の上に乗せて運んでる
ゲーム内ならビールって飲めるかな?
・・・あんまりおいしくなさそうだからやめておこうか
「適当に座んな!混んでるから相席でも勘弁してちょうだいよ!」
朝なのにこんなに混んでるのか?
しかもビール?
よく分からんなあ
適当にちょっと奥まった部分の席に座った
めちゃくちゃ混んでたけど4人用の席なのに1人しか座ってなかったからそこに座った
「なあ」
「なんですか?」
ひとまず相席になった人に話しかける
話しかける、これ大事
それと敬語を使わないのはちょっとしたロールプレイングだ
今さっきはうつむいてたから分かんなかったけどすごい美人だ
なんとなくここに座ったのを後悔する
ただ男と相席になろうにもほとんどのテーブルに4人ぐらいいたから後の祭りだ
「ちょっと、最近『cross world』始めたからよく分かんないんだよ、それで色々教えてもらえないかなって思ってたんだけど」
「ここまで来ておいて初心者だと?ナンパならもっと頭使ってください」
あっ、マジで怒ってらっしゃる?
まあ美人だもんなナンパされ慣れてるよな
相席にこいつを選んだのは髪の毛が白色で赤色のメッシュが入ってるタイプだったからだ
控えめに言って運命感じましたね。ええ
ここにいるなら長髪の男だと思ったんだがなあ・・・
でもまあそれだと男に運命感じたことになるからこれでよかったのか?
「いやいや、マジで初心者なんだって、始めてからまだ一週間もたってない」
くっ、証明できるものがない
装備もかなりいいものになってるし・・・
「ここまで来るのに私は三か月かかりました」
はっ?そんなに中盤なの?
いやまだ序盤なのかもしれないけど・・・
少なくとも俺のレベルで対抗できるのに終盤はないと思う
スキルだけは強いのが揃ってると思うがそれでもレベルが低いしな・・・
「それなのに、一週間って・・・私を馬鹿にしてるのかしら?」
「いやいや、そんなつもりは微塵もないって!ちなみに失礼かもしれないけどレベルは?」
「40です」
「まじか・・・」
「それであなたは?」
「18」
おお、驚いてらっしゃる
マジでお嬢様だな、驚き方がお上品だ
ごきげんようって言ってそう
「なら」
「なあ坊主邪魔するぜ?」
おっと今さっきからこっちを見つめていたモブ(顔は濃い)に話しかけられてしまった
「なにか?」
「ちょっとここだとやりにくいから表出ろや」
まじかよ人と喋ってんのに連れ出すか普通?
大方、このお嬢さま関係だと思うけど
厄介じゃなければいいなあ
「ちょっと注文ぐらいさせてくれよ」
「今さっきからずっと喋ってたくせにか?」
くっ!痛いところを突かれた
おばちゃんが近くに来ないから注文しにくかったんだよな・・・
言い訳だけど
「しょうがないな、行ってあげるよ」
一応こっちの方が上だと主張する
「表に出てあげたけど何?」
かなり広いところだな国道ぐらいあるかも
「なぜだと思う?」
〈プレイヤー【伊達 正宗】からPvPの申請がありました〉
〈受けますか?YES/NO〉
名前変える機能がなかったんだろうな・・・
可哀想なだてちゃん
「心当たりがなくもないけど、ここまでされる筋合いはないと思うな」
ちなみに今確認してみたところ、現実では昼過ぎぐらいだったからかなり人がいると思う
しかも今は夏休みだ、社会人はあまりいないにしても、学生が大勢いるだろう
そこで格下発言をした相手にPvPを申し込むのは公開処刑が目的だろうな・・・
「そんなことはどうでもいいんだよ!さっさとオーケーしな!」
YESとNOしかないけどな
〈PvPを受理しました 30秒後にスタートします。ルールはレギュラーモードです〉
「なあレギュラーモードってなんだ?」
「はっ!そんなことも知らないのかよ!」
「レギュラーモードはPvPのルールの一つでよく使われるモードです。ルールとしては体力が全損したら終了、全ての回復系アイテムの使用禁止、ゲーム内のルールに沿うのであれば何でもありです」
「へえ、すげぇな」
「あなた今さっきは分かりませんでしたが、本当に18レベルなのですね」
なんでも上のアイコンを表示するモードで見れば名前とかレベルとか職業とか称号とかが見れるらしい
個人情報が出るのは嫌なので非表示にしました
もっと早く見て欲しかったですね
「お嬢様やっと信じてくれた?」
「お嬢様はやめてください」
似合ってるんだけどな
「俺たちのお嬢様に気安く喋りかけてんじゃねえよ!」
うーん?俺たちのですか
「ふーんそっか、そんじゃあ俺のお嬢様になってもらおっかな」
キャラがブレてきているなと感じる今日この頃・・・
はっ!お嬢様からの殺気が
〈PvPを開始します〉
うん、絶対に俺よりもレベル上だよね
30層とはいえダンジョン潜ったんだからもう少しレベル上がってても良くない?
【大物喰らい】と【逆転の勇者】の効果に期待・・・
もう案内してくれる人を確保できなさそうだ
くっ、アイリス案内してくれないかな
まだ用事ある?
感想、つっこみ、批判、評価などなどお待ちしております
お礼に作者が・・・
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