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『cross world』  作者: 水碧 和布
一章
6/16

初めての地上(地上とは言ってない)

 夕飯は食べたし、ボス戦だ


前に友人から進められてみた実況プレイの動画だとかなり慎重に準備をしていたのだが・・・

これでいいのだろうか?


まあ生配信だったから失敗したくなかったのかもしれないが


「王様でも出てくるのかね」


----------------------------


ヨクキタナ(良く来たな)カンゲイシヨウ(歓迎しよう)シンニュウシャヨ(侵入者よ)


 片言ではあるが師匠たちと同じく若干のエコーがかかったような声が聞こえてきた


ブレイモノヲ(無礼者を)モテナシテヤレ(持て成してやれ)


 その言葉とともに

部屋からの床が光り

動物ゴーレムが出てきた


「うーん、15階層と同じかそれ以上いるぞ。それとここが最下層っぽいな」


 そして中ボスであるはずの遠距離型の方のオスライオンもいた


数は多くなっているが慣れもあり時間はそこまでかからず殲滅できた


フムソコソコヤル(ふむそこそこやる)デハナイカ(ではないか)ダガコレヲ(だがこれを)ノリコエラレルカナ(乗り越えられるかな)?』


同じような演出があった後

今度は兵士ゴーレムが出てきた

数は今さっきの動物ゴーレムには及ばないが

王様ゴーレムの前にきちんと陣形を組んで現れた


言うのを忘れていたが王様ゴーレムは

背中に一本の豪華な大剣を背負っていて

所々に装飾が入っていてほかのゴーレムよりも強そうだった


おそらく師匠より強いのではないだろうかと思う。ちなみに師匠と同レベルの敵はいまだに出てきていない

それも弱体化後の師匠と比べてだ

隠し部屋に相応しく裏ボスのようなものだったのだろう


 と信じたいがもしかすると弱体化前の師匠と同レベルかもしれない

唯一、勝機がありそうなのは、胸にある宝珠(オーブ)のようなコア

あれが破壊できれば勝てるだろう

雑魚ゴーレムのコアは割れるものもあったが

こいつも同じとは思えないが・・・


宝珠(オーブ)とコアの違いは

おそらくだが輝きだろう

キラキラしているのが宝珠(オーブ)

艶がないのがコアだ


コアは表面に文字?のようなものがびっしり書いてあるのも特徴だろう

まあ知っている宝珠(オーブ)は一つしかないが


閑話休題


「結構きついな。割とマジで」


全部壊せたが

かなり時間がかかってしまった


フムシンニュウシャヨ(ふむ侵入者よ)ヨクコノシレン(よくこの試練)ヲウチヤブッタナ(を打ち破ったな)

「お褒めに預かり至極光栄でございまする」

『クハハハハハ!キサマオモシロイナ(貴様面白いな)!』


ちゃんとこの王様ゴーレムにはAIが積まれているみたいだな

ただ笑いの沸点とか色々と低すぎやしないか?


サテサイゴノシレンダ(さて最後の試練だ)ワガグンダント(我が軍団と)ワレニ(我に)ウチカテ(打ち勝て)!!』


ずいぶん丁寧だな


イイコトヲ(良い事を)オシエテヤロウ(教えてやろう)ワガジャクテン(我が弱点は)コノコアダ(このコアだ)

「そこまで丁寧だと逆に不気味だぞ?」

チナミニイッテオクト(ちなみに言っておくと)コノコアハガラス(このコアはガラス)ノヨウニモロイ(のように脆い)


そこまで言われると怖いわ


ガラスのハートの王様なんだな



お可愛いですこと


 前と同じ演出があってから

兵士ゴーレムと動物ゴーレムの混合部隊が出現した


 しかもなんちゃって軍隊ではなく

大盾の兵士がいた部分にオスライオンが

後方部隊の弓や魔法を放つ兵士たちに交じって後方支援型のオスがいて

遊撃部隊の騎兵と一緒に狼やメスライオンが

それに加えて天井にサルがぶら下がっていた


 そして王様が剣を抜き


ヒキョウナドト(卑怯などと)イワナイデクレヨ(言わないでくれよ)コレハタタカイ(これは戦い)デハナイ(ではない)


 剣先を真上に掲げ


タダノジュウリンダ(ただの蹂躙だ)


 一気に下げる


「その言葉、そっくりそのまま返してやるよ」


・・・生意気すぎたかも。


----------------------------


 予想以上に面倒だった

 サルが


 周りを囲まれているときに真上から降ってくるのだ


 その厄介さは言葉では言い表せない

まあ落ちてきたら危険察知が反応するし

【念力】いや【念動力】で落下位置を動かせばいいだけの話だが


 落ちてきたときに壊せなければすぐに上に登って落ちてこようとするのだ


 ひとまずそれがわかってからは最優先で壊すようにしていたが

意外に【立体駆動】は便利だった

でもたまに失敗するので失敗した時のことを考えながら空中を蹴らないとやばい

敵のレベルはまだ俺よりも上だ

少しでもミスをすると一瞬で殺される


 そして何よりも厄介なのは王様ゴーレムだ

どこからともなく現れて剣を振り、去っていく


 師匠と同じくらい強いのではないだろうか

もちろん弱体化前の


 時間はかかったが取り巻きは壊せた


 それにしても今さっきからたまに消えるのはなぜなんだろうか


 そういえば、俺も持ってたな


「【鏡花水月】」


 一瞬だが相手から消えることができるので

死角に潜り込み、

抜刀術を仕掛ける


 パリィされてしまったので

一気に後ろに下がり


 刀で大剣を持ち上げる


 蹴りが来たので刀と鞘を交差させ一気に後ろに跳ぶ


 刀で切り、弾き、跳び

切り、弾き、避け、【念動力】で動きを抑え、蹴り、蹴られ、斬り、投げられ、抑え、敵の残骸を投げつけ、斬り、投げられ、跳びつき、姿を消し、鉈に変え、蹴り、抑え、斬り、残骸を投げ、姿を消し、斬り、刀に戻し、鞘で突き、蹴られ、跳び、防御し、動きを抑え、斬り、王様も消え、鉈に変え、刀に戻し、斬り、蹴り、避け、抑え、跳んで、鉈に変え、弾き、姿を消し・・・


 どれぐらい時間がたったのだろう

それまで通りのはずの時、


『【風林火山】』

「!?」


 斬られた

しかも今は俺と師匠意外使えないはずのスキルを使って

おそらく俺と違い、声に出さずとも使えるはずなので

声に出したのは煽るためだったのか、カッコつけただけなのか・・・


前者だと信じたい。


 負けてしまった、か

勝負()


「【()()()()】」

『!?スバラシイ』


 ただまあ防がれてしまったが

それでも次がある

師匠には止められてしまったが

レベルも上がったし


「【鏡花水月】【風林火山】」


 スキルを使えば

本命は届く


「完全に防がれたけどこっちは無理だろ?」


【念動力】の最高出力で胴体を固定し

大剣は今さっきの不意打ちで上に上がっている

両手で剣を持っているので防げるはずがない


『ホントウニスバラシイ!』


 だがこいつは余裕そうだ


 キンっ!


 胴体を固定すれば足は大丈夫だろう

と思い、固定していなかったためだろう

鞘を蹴り飛ばされてしまった


殴るにしても蹴るにしてもコアまで届かないし万事休す


だがそれは俺が油断していた場合だ


きちんと対策を取っていたわけではないがこの状態でも逆転できる手段はあるからな

第三の手もとい【念動力】は本当にいい働きをしてくれる

基本的に視界内ならどれだけでも動かせるし

刃の部分でも掴めるからな


ピシッ!


王様ゴーレムのコアが割れた


〈レベルが上昇しました〉

〈スキル【鏡花水月】のレベルが上昇しました〉

〈スキル【全・少量自動回復】のレベルが上昇しました〉

〈スキル【空間把握】のレベルが上昇しました〉

〈スキル【危険察知】のレベルが上昇しました〉

〈レベルが上昇しました〉

〈スキル【弱点打ち】のレベルが上昇しました〉

〈スキル【隠密】のレベルが上昇しました〉

〈スキル【古武術(王家の刀)】のレベルが上昇しました〉

〈スキル【念動力】のレベルが上昇しました〉

〈スキル【下等魔法技能】のレベルが上昇しました〉

〈スキル【立体駆動】のレベルが上昇しました〉


----------------------------


『ふむ、同門だったか!挑戦者よ』

「まさか、師匠たちの言っていた陛下とやらがここの王だったとは」

『だがふつうそこは気付け?弟弟子よ』

「だが一気にいろいろな情報が出て失念していたんだ」

『ほかに出てきた情報とは?』

「勇者になったんだよ、それも修業が終わってすぐに」

『おお!そうかそれは面白い』


現在コアを砕かれた王様ゴーレムもとい剣王と

お茶を飲んでいる

どこにあったのだろう

どうやって飲んでいるだろう


「いや笑いごとでじゃないって」

『我も師匠に合格を言い渡されたとき剣聖の後継者になってな!はっはっは』

「どっちの方が凄いのか分からんな」

『最初から勇者のお前の方が素晴らしいと思うぞ』

「でもなあ、ステータスの書き方的に勇者は何人かいそうだしな」

『確かにたくさんはいないが何人かは居るぞ、多いと12?13ぐらいいたこともあるらしい』

「それなら良かった」

『それと勇者の称号は奪われることもあるみたいだからな』

「誰に?」

『ん?神にだ。勇者の称号は神によって与えられるといわれている』

「マジか?」

『嘘だ。勇者の称号は世界に認められたものに与えられる。そして神の目に留まるほどの悪行をすると奪われる。というのが正しい』

「ん?剣聖もそうなのか?」

『半分そうだが半分違う。世界から与えられるが、殺されると奪われる、だから剣の腕が全くない素人でもチャンスはあるわけだ』

「物騒だな。ちなみに今、剣王は?」

『剣聖ではない』

「殺されて?」

『あれは、生者のためのものだ。死者が持っていいものではない』

「なるほど」

『それにしても今さっきの時々動きを抑えていた力が【念力】だったとは』


話題の替え方が露骨だな

そして【念動力】なのだが


『言われてみればサルの落ち方も不自然だったからな』

「そういえば、なぜこのまま話してるんですか?コア壊しましたよね?」

『ん?これはコアじゃなくてちょっと豪華なガラス玉だぞ?』

「え?」

『まさか本気で信じてたのか?』

「Yes」

『俺ぐらい強いやつのコアがこんなに脆いわけないだろ』

「確かに」

『それにコアに物理攻撃はほとんど効かないんだぞ?』

「マジか」

『まじまじ、その代わり魔法に弱いんだがそれでも簡単に割れるわけではないがな』

「もしかしてそれが素?」

『ん?そこまで変わってなかったけど気付いたか。』

「それでいつになったら帰れるの?」

『お前、ここで生まれただろ』

「じゃあ、いつになったら出られるの?」

『俺が気が済むまで話したら』

「迷惑な」


ほとんど挑戦者が来なくて暇だったらしい

こういうのがAIを入れる弊害なのだろうか?


『しょうがねぇな、達成報酬をやるよ』

「消えるの?」

『消えねえよ』

「それじゃあその剣くれよ」

『おう』

「それとあんたの甲冑と同じ素材でできた人型のゴ-レムのコアなし版を三体」

『おっおう』

「ありがとう、インベントリに入るか心配だからそこもうまい具合に解決できるとうれしい」

『え?ああ』

「それと常時出しっぱなしにはしたくないからコア入れても大丈夫なようにしといてほしい」

『えっちょっと!』

「それと金持ってないから金も欲しい」

『待ってくれ!』

「あと大剣と甲冑の素材のインゴットを10個ずつぐらい」

『待てよ!』

「ああそれとゴーレムのコアの運用の仕方と例を教えてほしい」

『人の話を聞け!』

「剣王の種族も教えてほしいな」

『えっ?いいぞ』

「それと師匠との出会いと」

『それぐらいなら』

「地上に帰る方法と」

『まあそれぐらいは』

「あとは剣王の武勇伝を聞かせてほしい」

『いいぞ!』

「全部の願いを聞いてくれますよね?」

『ああ!』

「よし」

『え?』


人はおだてられると単純になるからな!

それと簡単なお願いを繰り返されると

いきなり難しいお願いをしても気付かず肯定してしまうのだ!


多分そうだった気がする


「有難う御座います」

『ちょっと今のなし!』

「剣王ともあろうお方が?」

『それは関係ないだろ!』

「元剣聖が?」

『元だからいいんだよ』

「同門の先輩なんですから後輩に嘘つくなんてことしないと思ってたのに・・・」

『それを言うなら、同門の後輩に騙されたんだけどなっ!』

「人のせいにするなんて酷い!」


でもなあ、多分序盤の町じゃなくて中盤ぐらいの町だと思うんだよな

そこを結構序盤のレベルとか装備?で行くのは不安だしな

それと先輩にはたかるべきだと思う


「神様!ボスのくせに嘘つくのって良くないと思います。変えたらどうですか?」

『そんなこと言わないでくれよ』

『そんなのでも変える訳にはいかないのよね』

「え?」

『アイリス様!申し訳ありません』


アイリスがここで出てくるとは思わなかった


『それと助けてください』

「厚かましいな」

『君のお願いよりはましだよ』

『それよりシロ?』

「ん?なんだい?」

『あなた本当に面白わね!まさかあそこから下に行って、しかもダンジョンをクリアするとは思わなかったわ!』

「あっ!上に登れたのか!」

『当り前じゃない』

「そっそんな・・・」

『まあ結果オーライよ』

『そっそれでどうしましょう、あのお願いの件』

『そうねシロ?』

「ん?なんだい」

『この神剣は渡せるわ、それとゴーレムのコアを包む外骨格の作り方についての本もあげる。あとお金もね、それとこの甲冑の素材はまだあげれないわ』

「そこまでしてくれなくていいよ、手に入ったらラッキーってだけだから」

『この甲冑の材質はここではまだ手に入れれないからごめんね?』

「神剣はいいのか」

『剣だからね、それと分解しないでよ?』

「だめなのか・・・」

『当り前じゃない』

「そっか、まあ神剣だしな」

『それ別に強いわけじゃないんだけど、いろんな素材を入れたりして強くできるユニークの武器なの』

「そのユニークって何なんだ?」

『一人しか持てないものをユニークって付けてるの、勇者とか、神剣とか、あなたの宝珠(オーブ)とかね』

宝珠(オーブ)の能力だと思うけど黒くなってるんだけどこれは何だと思う?」

『ステータスの表記がってこと?それはねまだ魔力の量が足りないってことだと思うわ。魔力が多くなれば自然と解放されると思うよ』

「そっかそれなら安心だ」


もしかしたらバグかもしれないと思ったから

それと自分にとってあんまり良くないものだったかもしれないからな

例えば、魔力の量を増やす代わりに素早さと力を下げるとか

一応【人型生成】とか【念動力】とかで魔力を使うけどそこまで重要なものではないからな


あっそれというのを忘れていたが

人型がちゃんと人間ぽくなり、魔力がちゃんとある状態ならほとんどノータイムで出せるようになった


『それじゃあ、全部インベントリに入れとくから後で確認して』

「ああ」

『一応確認するわね、神剣一本、ゴーレムのコアの加工方法とか運用方法を書いた本を一冊、それと今現在あげれる最高の金属を人型ゴーレム三体分とちょっと、あとはお金ね。それと本来あげるお金よりも少なくなっちゃうのは許してね、ほかのものと釣り合いを取るためにしょうがないの』

「うん、分かった。でもいいのか?こんなにもらって、神剣とお金ぐらいだと思ってたんだけど?その本って地味に重要でしょ?それにゴーレムって結構でかいし重いからかなりの量になると思うんだけど」

『本当は何人かに分けるはずの報酬を一人で、しかもこのダンジョンの初クリア者だからね、豪華なのは当たり前じゃない。』

「なるほど」


ちなみにゴーレムの大きさは色々あるが兵士型のゴーレムの大きさは基本的に2.5メートルほどだ

数は少ないが小型のものもある

まあきちんと測ったわけではないので実際のところどれぐらいなのかは不明だが

なので重量的にはかなりのものとなるはずだ

それとすでに回収しているものもあると考えると十分だと思う


『それじゃあここに残ってる残骸も回収したいだろうからその後上に出してあげるね』

「ああ、すまないな」


適当に拾って集める

それからすべてをインゴットとコアに分けてインベントリに移動させる

ちなみに【自己改造】で保管できる量はかなりあるが鉈とか刀に一瞬で変化させることができるようにスペアを作ってあるのだ

それが結構な量あるのと今回のように一気に回収できるように空けときたいのでこまめにインゴットに変えている

インベントリに入れることができる量は30種類を50個までだ

それを多いと思うやつも少ないと思うやつもいると思うが

俺は多いと思う、1500も持てるんだからな

それと装備品をつけることなどで増やせるらしい


この前、散々自慢されたのだやっていないというのに



『終わったかしら』

「ああ、それでわざわざなんでここに来たんだ?ここに来る理由なんてなかったと思うんだが、まさか剣王を助けるためじゃないよな?」

『剣王が可哀想だったのもあるけど』


あるんか


『やっぱりシロは面白いからね、フレンド登録しとこうかなって』

「確かに対等だから俺の主張には反してないが・・・」

『そうすればいろいろ話せるし位置もすぐわかって簡単に覗き見できるし』

「微妙だけど確かにいろいろ聞けるのはいいな」

『それに表示される時は普通のプレイヤーと同じだからそこまで気にしなくていいわよ』

「ほかにフレンド登録している奴はいるのか?プレイヤーと神で」

『いるわよ』


ひとまず問題ないだろうか

目立つだろうが他にもいるならそこまで驚かれるわけもないだろうし

それに女神と偶然同じ名前のプレイヤーだとごまかせなくもない


「それならいいぞ」

『やった!』


〈アイリスからフレンドの申請が届いています 許可しますか? Yes/No〉


「Yesと、」


〈称号【女神の友】を獲得しました〉


・・・


『びくっ!』

「前例があったから知ってたはずだよな?」

『・・・はい』


まあそうなる可能性を予想できなかった俺も悪いが

それにしても今の【女神の友】とか【逆転の勇者】とか【尊き血】とか【剣王の弟弟子】とかは隠しておかないと危ないだろう


「隠す方法はあるのか?」

『【隠蔽】のレベルを上げれば、それと【隠蔽】の効果の付いた装備を付けるとか?でも【隠蔽】のレベルが鑑定のレベルより低いと見られちゃうよ、ないよりはましだけどね』

「【隠蔽】のレベル上げはしているがまだまだレベルは低いから効果がついてる装備のある場所とかを教えてくれないか?」

『後で外に出たときに教えてあげるわ』

「頼むよ」


ひとまずどうしようもないので諦めることにした


「いろいろあったけどひとまずクリアってことでいいかな?剣王」

『あっ覚えててくれたんだね。うれしいよ』


ずっと端っこの方で立ってて何というか哀愁がすごかった


『クリアでいいよ。本当は僕はクリアした後ですぐ消えるはずだったんだけどね』


キャラぶれすぎでは?


〈プレイヤー名【シロ】がダンジョン【王の墓場】をクリアしました〉

〈クリア報酬を配布します〉

〈ワールドアナウンス:ワールドストーリ第一章【古代の王達】のすべてが揃いました〉


ログを見るとおそらく全てのプレイヤーに通知が行っているような気がしたのだが気のせいだと思いたい


『それじゃあバイバイ』

「ああ、ありがとな。それと装備の件忘れるんじゃねえぞ」

『分かってるって』


怖いな

 

まあいいか、


床が光って少し浮遊感があった後


外に出た

風が若干流れているし

ダンジョンに比べれば空気が乾燥していてさらさらしている気がする


そういえば、剣王の種族聞き忘れてた



現実を見つめよう

今、俺は洞窟にいる

そして後ろには扉が・・・


確かに外とは言っていたが地上とは言っていなかったな


ゲームを始めて一週間ほど

地上(地上とは言ってない)に初めて降りたというのはやばいのでは?

ステータスです


名前:【シロ】

種族:【粗悪な王刀 lv.18】

クラス:【刀術士 lv18】

スキル:【自己改造 lv3】【古武術(王家の刀) lv8】

    【人型生成 lv7】【全・少量自動回復 lv5】

    【下等魔法技能 lv3】【念動力 lv4】

    【弱点打ち lv6】【護身術 lv2】

    【立体駆動 lv2】【鏡花水月 lv5】

    【風林火山 lv3】【空間把握 lv9】

    【素材鑑定 lv2】【生物鑑定 lv3】

    【武具鑑定 lv2】【危険察知 lv3】

    【隠蔽 lv2】【隠密 lv2】

称号:【尊き血】【古武術の使い手】

   【剣王の弟弟子】【大物喰らい(ジャイアントキリング)

   【女神の友】

固有(ユニーク):【逆転の勇者】【■■■】



スキルポイント 12



登場人物 現在4人(うち1人は三重人格) 

登場プレイヤー 現在1人


これでいいのか?マルチプレイのゲームのはずなのに・・・


ちなみに著者はMMOはほとんどやったことがないので

MMOではなくVRMMOというまったく別のものだと強引に納得してください


シロが優遇されすぎている気もしなくもないですがそれについても追々書いていこうと思います

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 剣の時の視界ってどうなってるの?
2020/05/31 00:15 退会済み
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[一言] 初めての地上で地上と言ってないとは... 謎
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