旅路
「最初のログアウトしよっか、今回は野営セットは使わずに二回に分けて休もう」
「なあ、このパーティーのリーダーって誰だっけ?」
「お前だけど?」
・・・
「それで、最初はルージュとシロ、次は俺とサイトで行こうか」
「それじゃあ、体をよろしく」
「よろしくお願いします」
ログアウト
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一回しか戦闘してないんだけどなあ
「男と女で分ければいいのになあ」
なぜあんな分け方をするのか
「早めに飯食って早く戻ろう」
ちなみに今日の昼食はインスタントのスープとご飯を混ぜただけのもの
お金がないわけではないんだ・・・
買い物が面倒なだけなんだよ
「さてと、ログインするか」
ログイン
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「おっ戻ってきたな」
「ルージュは?」
「まだみたいだな」
「こっちは時間が三倍になってるから結構長くなってる気がするね」
「そういえばそうだったな、俺が見てるからお前らもログアウトしろよ」
「1人で大丈夫か?大丈夫か・・・」
「ん?まあ、すぐ来るだろうし大丈夫だよな」
すぐ来るのか怪しいところがあるんだけどな
お嬢様らしいからご飯が豪華かもしれないな
30分ぐらいかかるかもしれないな
「あおいの装備でも作っておくか」
ん?神剣なんてあったっけ?
言ったことがなかったかもしれないが
鑑定がなくともアイテム名のみなら分かるのだレア度もグレードも分からないが
それと鑑定用のアイテムや簡易的な鑑定を行えるスキルもある
鑑定いるのか?
【神剣:ジョワユーズ】という名前らしい
今さっき調べてみたら、神剣というよりかは王剣らしい
でもまあ、王権神授説とか言ってる訳だし間違ってないのか?
俺は別の武器は多分使えないだろうけど
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確かめてみたところ木の棒は持てたし、武器以外のものも持てたし使えたが、武器は何も持てなかった
神剣が余るとは・・・
人には貸したくないしな
ちなみに遊んでるときに敵には会わなかったです
ルージュまだか?
20分しか経ってないけどな・・・現実では7分ぐらいしか経ってない
でも暇だから来て欲しい
来るのは敵でもいいけど
暇すぎてスキルレベル上げしたぞ
それとあおいの武器の試作を作ってみたりした
ちなみに成果はこちら
〈スキル【念動力】のレベルが上昇しました〉
〈スキル【下等魔法技能】のレベルが上昇しました〉
〈スキル【立体駆動】のレベルが上昇しました〉
〈スキル【空間把握】のレベルが上昇しました〉
「あれ?スキル強化ある?」
【サイコショック】は【念動力】のスキル強化で、攻撃専用の念動力で相手に対してのダメージは少ないが、相手を飛ばすことができる。
【空間把握】の方は出なかった
まあ、【半転移】が消えなくてよかったと思おう
それとスキル進化ができるみたいだから、また今度やろう
「ありがとうございます、待たせてしまいましたか?」
「あっ、綾小路さん、そこまで待ってないですよ」
「それならいいのだけど」
「ええ、気にしなくていいんですよ」
「ッッッッ!!!何なんですか!!」
「いきなりなんですか?」
「ですから今さっき、私の名前を」
「ははっ、気のせいじゃないか?・・・親には気を付けろよ?」
今度、ちょっとやらないといけないことができただけだな
「そうではなく!なぜ!」
「おっ、敵が来たみたいだぞ」
さっきの鷹みたいなのではなく
馬のようなシルエットのモンスターみたいだ
「ルージュ、モンスターの名前って知ってる?」
「一応知ってますけど、この前の鷹はショットイグル、あの馬は、デッドホースです」
「へえ、幽霊なんだ」
「魔法職いませんけどできるんですか?」
「舐めないでくれよ、これでも、ダンジョンを攻略してるんだ」
「ああ、あそこの。ボスだけ以上に強いダンジョンの事ですか」
「ああ、それじゃあ!ヤるか」
ゴーストではなく、デッドであることから言って
物理攻撃は効くんだろう
【空間把握】【インビジブル】【自己改造】【念動力】
「「やっぱりすごいな、【朧月】」」
馬の群れの後ろに【朧月】で回って、【自己改造】でかなり長くして、【念動力】でブーストして攻撃するってだけだ
「魔力を結構食うってのが問題だな」
まあいつか解決できるだろう
半分以上の魔力を食うのはやばいからな
「まるで大規模な魔法ですね」
これを魔法と呼ばないのか・・・
「ゴースト系の奴が出ないうちに新しいスキルを取ろうかな」
「危ないですよ」
「ありがとう」
一体仕留めそこなったみたいだ
危険察知のレベル上げしておかないとな
ということで
魔力で装備を強化するスキル【魔力纏】を3スキルポイント使って取得
それと魔法が流石に欲しいので、【初級無属性魔法】を2スキルポイントで取得
そして、ノリでゴーレムを作れるスキル【ゴーレム作成】を5スキルポイントで習得
これまたノリで【空間把握】を【空間知覚】に2スキルポイントを使ってスキル進化
合計、12ポイントの出資だ・・・
ちなみに、NPCに指導を受けている最中はスキル習得、スキル進化にスキルポイントを消費しない
ただ、スキルを選択できないが
【魔力纏】は紫色の靄がついたみたいになって
【初級無属性魔法】は半透明のボールを飛ばせる魔法が使えるらしい
ちなみに、サイコショックの下位互換
【ゴーレム作成】はよく分からないから後回し
【空間知覚】は【空間把握】の上位互換みたいだ【半転移】はなくなっていない
「新しい敵が来たみたいよ、今さっきの馬ね、数が少し多いかもしれないわ」
「了解、ルージュがやるか?」
「いいえ、私はいいわ」
「りょーかい」
【魔力纏】を使いながら、【自己改造】で長くして【念動力】を使って、動きをサポートする
ただそれだけの単純作業
「すごいわね」
「だろ?」
「それにしても、私たちって初対面よね」
踏み込みすぎたか?
これまで結構大丈夫だったから深く踏み込んだけど駄目だったか
「初対面のはずだ、少なくとも俺の記憶にはお前と会った覚えはない。断言する」
「そう」
今回は、何体かに避けられてしまったので時間がかかったが終わった
〈レベルが上昇しました〉
〈スキル【自己改造】のレベルが上昇しました〉
「おお!」
「どうしたんですか?」
「スキルレベルが上がったんだよ」
「へえ、最近戦ってないせいかスキルを育てられてないから、羨ましいわ」
「戦えばいいじゃねえかよ」
「だって、面倒じゃない」
・・・
「さて、スキル強化はと、」
【自己改造】のスキル強化は【換装】起句を唱えることで、事前に登録しておいた形状に一瞬で変形する能力らしい
ひとまず、起句は1、形状はいつもの刀の状態で設定して
起句は2、形状は巨大な鉈みたいな感じ
で実験
「2」
結構な速さで刃が伸びて大きくなるみたいだ
問題なさそうだから
3で自動で逆手持ちになるようにして
4で異常なほどの長さになるようにして
5でナイフになるようにした
「ロマンがあるなあ、1」
「面白い能力ですね」
「だろ?」
「もう少し敵が来るといいのですけど」
ドドドドド!
「なんともタイミングのいいことで」
「本当にそうですね」
「名前分かる?」
「メタリカルカウボーイですね、ゴーレムみたいなものですね。一応アンデット系のサイボーグという設定のようですが」
「ここは完全に西部劇のイメージなんだな」
「ええそうですね、今さっきまでの街は西部劇と何かのハイブリットだったのですがここから二つ分の街は完全に西部劇風の所になります」
もしかして、俺の生まれた?ダンジョンってカルトロスよりもカルトロスの前の街の影響を強く受けていたのか?
「それじゃあ、右半分は任せた」
「分かったわ」
単体では出て来ないのか?
「2、【サイコショック】」
ギャイギェー!
ただ不快な声を出してきた
「【念動力】!」
【サイコショック】で飛んだ敵を真っ二つにして、
「3!」
下にいる馬を貫く
「1!」
刀の形状に戻して、一体ずつ、倒す
【サイコショック】と【スモルショット】で敵の動きを止めながら、確実に倒していく
ちなみに【スモルショット】は【初級無属性魔法】で使える魔法だ
それぞれ、使う時に間隔を開けないといけなかったので丁度良かったかもしれないな
「レベルが上がるといいんだが・・・」
もう大体上がっただろうからもう無理だとは思うが
「5」
最後に残った上の方の奴の首を飛ばして終わりだ
上にいたカウボーイみたいなやつは、銃で撃ってくるみたいだがためが長すぎて簡単に対処できたし
下にいた馬みたいなやつは、カウボーイが倒されるまで何もしてこないし、いなくなった後もやってくる攻撃は蹴飛ばしだけだったので楽だった
それにしても一気に来たもんだ
あと素材とかはルージュに全部任してます。何もわからないので・・・
「おーい、待たせたな」
「ごめんね、待った?」
「なんで二人が一緒に出てきたのか問いただそうかと思ったけど、俺の家にいたんだったな」
「ああ、飯ありがとな」
「あれ?なんかあったか?」
ご飯のインスタントスープのせを食ったのか?
「スープは結構分かりやすいところにあったから貰ったんだよ、俺たち一応弁当持ってきてたし」
「ふーん、そっか・・・」
流石におかずぐらい買っておかないとな
作るのも面倒だし
「それじゃあ、進もうぜ」
「ああ」
「まだ、三分の一も進んでないんだけどね」
「速く行きたいもんだ」
「馬でも借りれれば良かったんだがなあ」
「生憎全部いないようでしたからね」
「マジかあ、個人持ちにできるんじゃないのか?」
「結構高いよ、それにある程度以上のグレードのものだと、普通には買えないからね」
「オークションとかか?」
「それもあるし、大会とかの賞品だったりするよ、まあ色々だね」
「それじゃあ、マスカレード様は持ってないのか?天使族のサイトは飛べるからいらないとしてもルージュは持ってなかったのか?」
「俺は持ってねえよ、第一そこまで頻繁に移動することはなかったからな」
「私は護衛系の依頼を受けたり、馬を借りたりしたので・・・」
「私は天使族だけど、ずっと飛べるわけではないから、基本的に馬だったよ?」
「難しいな」
「それにしても、これ旨いな、なんだ?」
「今さっき飯食ったばっかりだろ?」
「満腹度を上げとかないといけないからな、しょうがないんだ」
こんな感じの他愛もない会話をしながら進んで、たまに戦闘をして、
途中で野営セットを使ってログアウトしたり、たまに戦ったりして
次の目的地、リルリナに着いた
ちなみに、レベルなどは上がらなかったし、レアな素材も落とさなかったらしい
まあ素材のことは全く分からないからノータッチなのだが・・・
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作者がうれし泣きします!(やっぱり誰得?)




