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第四十三話「今日は楽しい休息日アフター(バスタイム編2)」


「まったく、酷い目におうたわぁ……」


 しばらくして、やっと落ち着きを取り戻したティエラの姿がそこにあった。


「ごめんごめ~ん」

「ごめんは一回。あと伸ばすなや。んで二回言うと軽薄に聞こえるで~」

「もぉ~、ごめんってばぁ」

「“もぉ”も“てば”もい~ら~へ~ん~っ」

「うぅ~……ごめんなさい」

「もうしぃなや?」

「はい」

「よっしゃ。せやったら許したる。二度目はあらへんからな」


 ようやくティエラのご機嫌が戻った頃。


 ティエラが浴槽内で柔軟を始める。


 180度しっかり開いた綺麗な股割りだ。


「ティエラちゃんもやってるんだ。お風呂での柔軟体操」

「お、なんや自分もか?」

「うん、毎日やってるよ」


 俺もいつものように180度しっかり開いた開脚をする。


「お、いけるやん」


 そういうと、今度は体勢を変え……。


「ほな、これできるか?」


 綺麗なI字バランスを行う。


 当然、色々と見せるべきではない部分が見えたりしているが気にしてはいけない。


「できるよー。ほら」


 俺も同じようにI字バランスを行う。


 この体、とにかく柔らかい。


 種族特性なのか、それとも獣人自体が体の柔軟性に富んでいるのか、子供であるがゆえか、女であるためか、理由はわからないが、とにかく前世ではまったくできなかった事が最初から自然と簡単にできる程で、この異様な体の柔らかさには自分でも実は驚いていた時期があったりしたくらいだ。


「おーいけるやん」


 逆側もバランスよく行うティエラ。

 俺はちょっと試しに聞いてみる事にした。

 この体であるがゆえにできるのでは? と思うほどに異様な柔軟性を見せつけるあの技を。


「これは? できる?」


 片足づつI字バランスするようにして持ち上げ、両脚をマフラーのように後ろ首に巻きつける。


 O字バランスとでも言えばいいのか? 名前のよくわからない曲芸柔軟だ。


「うっわ……えっぐ」


 当然、見えてはいけないものが丸見えになってしまうが、気にしない。



――私は一向に構わんッ!



「それ倒れへんの?」

「バランスの鍛錬でもあるからね」

「尻痛くならへん?」

「その辺は我慢かな」

「……ていうか」


 ティエラの視線が一点を見つめて、その頬が真っ赤に染まってゆく。


「その……ま、丸見えやな……」


 視線をそらしながらも、チラチラとその一部分を凝視してくる。



「別にいいじゃん? 女の子同士なんだし」

「せやけど……」



 戸惑いながらも挑戦するティエラ。


「お、でけた」


 しっかりと両脚をマフラーのように後ろ首へと絡めてO字バランス(仮名)を成功させるティエラ。

 当然、しっかりと丸見えだ。


「お~、やりますねぇ」

「けど……ん……やっぱ……」


 顔を真っ赤にして視線をそらす。


「恥ず……む……無理ぃ……」


 赤面しながら両手で隠す姿は……むしろ逆に……。




 ごちそうさまですっ。




 戦闘中は我慢できても平時にあらためてじっくり見られるのは恥ずかしいらしい。


 こういう所もティエラは乙女だよなぁ。


「見られて平気になる訓練にもなるよっ」

「せやけど……戦闘中とこれは……違うてぇっ」


 顔を真っ赤にして今度は両手で顔を隠してしまう。

 いや、もっと隠すべきとこあると思うんですけど?




 かぁいいっ!! ハァハァッ!!




 俺の中の私ちゃんが息を吹き返す。


 ハウスッ!




 きゅぅぅん……。




 今度はしっかりとコントロールしてしまい込めた。


 二度目は無いって言ってたからな?


 空気読もうな?




 は~い。




 内なる私ちゃんを静めて、愉快なバスタイムは終了するのだった。



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