表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

ヘルプコール1:冒険者様

何にもわからない。雰囲気で異世界物を書いている。

「はい、第3銀河ヘルプセンターです。ご用件をお伺いします」

呼出音もなく、平坦などこかやり取りを面倒くさがるような声が男の耳に届いた。


「何がどうなってるんだ、一体」

どれだけ放浪しただろうか、故郷を出発して幾年。

大した成果もなく、背嚢の重量が膝に来る日々。

たった今も、そう難しくない依頼に盛大に失敗してきた帰り道。

溜息の深さが、男の歩みを止めさせる数が増えたとき不可思議な気配を感じた。


首を片方に傾げたまま、近寄ってくる存在に男は咄嗟に身を引いたが、

避けられたゆらゆらとした浮遊物に動揺はない。

人と戯れるようにゆらゆらと揺れている。


男の背丈より大きい、そのモニュメントの上側をよく見ると、電子版に字が泳いでいる。

「お困りのようですから、是非当社の<キャンペーン>をご利用ください」

そんな一文だ。


「おわっ」

急な音声に驚くと、仮想体の絵が浮かんできた。

ポリゴンに映し出されるのは、襤褸切を纏った怪しげな老人。

声は妙に若かったがに貝殻を歪に加工したような珍妙な<カラクリ>をもっていた。


使い方も分からず機械を繁々と眺めていると、

途端に起動したのか、冒頭の声がした。


ーー。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ