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第四話 クソうぜぇお嬢様

「う~ん、これが良いかなぁ…ムムムム…」


「別に賞味期限なんだから平気だろ、消費期限じゃあるまいし」


俺とホマレは今さっきスーパーに来た、そして今ホマレは食材の賞味期限を見ている、味なんだから少しすぎたぐらいどうという事はないはず、消費期限だった場合は・・・知らん、あ、夏だから腐るのか・・・?


「!全然平気なんかじゃないよ!今日は一週間分の食材を買いに来たんだよ!?しかも今の季節は夏なんだよ!?ちゃんと見ないとだめ!それに賞味期限だけじゃなくて消費期限も交じってるの!後痛んだりしてないかちゃんと見なきゃ!」


ホマレは大声を出しながら俺の耳元で言ってきた、はっきり言ってうるせぇし唾めっちゃ飛んでくるし、あとこいつは小さい頃に一回食中毒になった事がありその為こうやって気にするようになった、簡単にいうと神経質になったと言った方が早い


「あ~、そうですか~、んじゃ俺は菓子でも探してくるよ」


「ん、えぇ・・・あ~まぁ、いっかってお菓子ももしかしたら腐っちゃうかもしれないから賞味期限見てね~!」


そんな声が聞こえるが無視無視、それに大声で言ってるせいで他の客とかめっちゃこっち見てるし、知らんぷりだ知らんぷり、菓子なんか腐るわけがないし、引っ越し祝いにもらった菓子を腐らせた奴に言われたくねえよと思いながらお菓子コーナーへ


「一週間に一回はこのスーパーに来てるせいでいつも同じ菓子ばっか見てるせいで飽きてくるな・・・まぁ、どこの位置にあるかわかっていいが・・・」


そんな独り言をぶつぶつと話しながら俺が好きな菓子、そしてホマレが好きな菓子、また誰が食べてもいい菓子を取りホマレの所に向かおうとした時だった、角を曲がった所でこちらに歩いてきた人に当たり商品を地面に落とした


「うわっ、あ、すみません」


内心この野郎と思いながら謝り、そして地面に落ちたお菓子を取っている時に相手の靴を見た、その靴を見た時俺は驚いた、その靴はどこか見覚えがあるような靴、そしてスカート、と、そんな事を思っているうちに


「あらぁ?、バカキョウじゃない」


「っ・・・」


どうやら俺がぶつかった生徒、は俺の事をバカ呼ばわりしてくる俺のクラスのやつだった、名前はサンミョウジレイカという、どっかのお嬢様らしい、そしてこいつが俺の事をバカ呼ばわりしてくる理由としては俺が成績最下位、また他に何か理由があるらしい、そして俺はこいつが嫌いだ、いつも上から目線で平気で他人をバカにしいつも群れては他人のバカにしている、実に気持ちが悪い胸糞悪いやつだ


「あらぁ?もう一人のあの子はどうしたのよ、あの女の子気取りしてるバカマレちゃんは?」


そしてこいつは俺だけじゃなくホマレの事もバカ呼ばわりをしている、あいつの幼馴染として友人として、一緒に住んでる者として非常に頭にくるし、何より女の子気取りしてる、この言い方が非常に腹が立つ、あいつがいったい何をしようがあいつの勝手だし、あいつの方がお前なんかよりずっとかわいいし性格もいい、比べんじゃねえよと言いたいところ


「???」


そしてそんな何の魅力もないこの女に俺は誰に向かって言ってるのかわかりませんよ~という顔をしながら通り過ぎようとしたが


「あら?なに無視しているのかしら?カキョウナツム」


このクソ女はそんな事を言いながら通り過ぎようとした俺の肩を思いっきり掴んできた、こいつは女、そしてお嬢様のくせして運動、勉強、魔法とすべてほぼ完璧でただの一般的な男なんかよりずっと強い、そしてそんな奴だからこそに余計腹が立つ


「・・・なんでしょうか?俺はあんたなんて知らないが?」


「ん~?知らない~?いつも私はバカな貴方の為にいつも会話してあげてるじゃない、最底辺な貴方なんかのためにこのお嬢様であり最上位のわ・た・し・が」


そんな不快すぎて腹が立つ言い方をしながら言ってくるこいつを思いっきり殴ってやりたいと思う一方、あまりにも気味が悪すぎて気持ちが悪くてつい笑ってしまいそうになる


「・・・なに、その顔」


そしてつい笑ってしまいそうになり顔を隠したところでばればれなのか物凄い不機嫌な面をしながらこっちを見てくる、ざまぁみろと口に出しそうになるが我慢我慢


「ん?なに?俺の顔に何かついてるかな?後最底辺の俺なんかに別に話しかけてくれなくていいですよ?最底辺な俺なんかに話しかけてたらせっかくのお嬢様っていう称号と最上位っていう肩書きが汚れますよ?後さっきバカキョウとかバカマレとか言ってましたがそんな人どこにいるんですか?あ、もしかしてわざわざその人達の事待たせてるのに俺なんかな最底辺の人に話しかけてくれたんですか?ありがとうございます!、では」


憎しみいっぱい込めた言葉をこのお嬢様らしき目の前に女にそう言った、それに対しこのお嬢様はニコニコしていた顔から一気に何を考えているかわからない不気味な真顔になった、これは早いうちに去った方がいいなと思いホマレの場所まで走った、そしてホマレの場所まで行く間にやっと思っていた事を言えたと心の中でガッツポーズをしながら、そしてにやにやしながらホマレの場所まで走ってスキップをするように行った、多分この時の俺の顔は大変気持ちが悪かったと思う


「あ~!ナツム探したんだよ!って、なにその顔??どしたの??」


「いんや、なんでもない!いい事があったんだよ!」


俺はそう言いながら上機嫌の為調子に乗り菓子をカートの中に放り投げホマレに思いっきり抱き着いた、普段はこんな事絶対しないが今は非常にすっきりしていて気分がとてもいい、実に爽快感を味わっている途中だ、今ならどんな気持ちが悪い事でも受け止めきれる気がする!、とそんな事を思っていると


「!ナツム、そんなに私の事好きなんだね…うん、わかったナツムの気持ちに答えるね!」


「っえ、ちょ、ちょっと、おい、やめろ、やめろ!!そんな事俺は望んでねえ!!」


ホマレはそんな事を言いながらまじめな表情をしながら俺に真正面から抱きしめ返してきた、やめろ、俺はそっちの道じゃねえってお前もそっちの道じゃねえだろ!!と他の客がこっちを見てくる中ホマレを押し返し、そしてホマレは俺に抱き着いてくる


「や・め・ろ~!!」


「ナツム~!私の気持ち受け取って~!」


こんなくだらない事をやっている内に変な視線を感じ振り返った、そして抑えていた手は引っ込みそのままホマレは俺にタックルをかますように抱き着いてきては地面に倒れこんだ、こんなところ他の客からしたら微笑ましいような微妙な風景だが俺からすると男に襲われたようなもの


「っいった~い!!」


「っ・・・」


痛いと俺の上で叫んでいるホマレ、そして俺は視線を感じた先を見た、そこにはてっきり帰ったと思っていたあのクソうざいお嬢様がこっちを見ていた、とても冷酷な表情をしながら



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