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第十一話 圧倒的な力の差

「っ・・・え、そ、それ本当ですか?」


「あぁ、そんな理由じゃ早退は無理な話だ、しかもお前たち二人揃ってって所が随分と怪しいなぁ・・・?」


あれから俺とホマレは職員室に向かい担任に体調が悪いから早退したい、そう言いに行ったわけで今保健室にいる、そして保健室で熱を測った結果特になし、平熱だった、そこで俺達はなんとか帰りたいと言ったが帰らしてくれない、最悪だこのババア


「っお、俺達は常日頃ほぼ一緒にいるって言ってもおかしくないですから風邪くらい移りますよ!ある意味ずっと一緒にいたからこそこうやって風邪をひいたんですよ!つまり何が言いたいのかというとそれほど仲が良い、そういうことです!先生もよく言うじゃないですか!友達は大切にしろって!つまり俺はホマレを責任もって家に連れていく、そしてホマレも俺を責任もって連れていく!実にいい提案じゃないですか!こんな事なかなかないですよ!」


そんなガキみたいな屁理屈を言いながらそっとホマレの肩を掴み抱き寄せる、こんなスキンシップは日常的に行われている行為、別にホモとかそっちの部類ではない、これだけは誤解しないでほしい


「!そ、そうですよ!先生!私とナツムは運命共同体です!常日頃一緒にいないと愛情不足症候群が発症してしまうんです!わかりますよね!?ね!?」


そんなどこか誤解を生むような事を先生に無理やり押し付けるように言う、そこで先生は流石にドン引きでしたのか顔がとてつもなく引きづっている、そりゃあここまで大声でそんな事言われたら引くも引くはな


「っそ、そうか、ま、まぁ君達はここの学校に入ってきた時から一緒にいた、からな、う、うんおかしくはない、私は別に差別をするつもりはないぞ、安心してくれ」


先生は頭に手を置きなにか汚物でも見るような眼で見てくる、これはとてつもなく酷い誤解が生まれてしまったような気がするが今はそんな事を考えている暇ではない、一刻も早くこの学校から出ていかないと俺達の命が危うい


「っそ、そうですか!やったね!ナツム!これで私達は死なずにすむ!」


「あ、あぁそうだな、いろんな意味で俺達の立場に誤解が生まれたような気がするが気のせいだよな、うん」


そんな会話をしている内に先生に早退届けの紙を渡された、後は担任に渡せば早退できる、そう思っていた時だった、ふと目の前に一枚の赤い花びらが目の前を通過した、そしてその時ちょうどある事を思い出した、この赤い花びらはあの女、サンミョウジレイカが使っている魔法の花だと、そしてその魔法は爆発魔法


「っ!?ほ、ホマレ!!バリアを張れ!!」


「っうぇ?」


俺はそこで急いでホマレを押し倒すように地面に倒れこんだ、その直後一枚の花びらは周辺に拡散するように爆発した、四方方向に爆発させる魔法、たったの一枚のわりには威力がおかしい技


あらあら、私の使う魔法をわかっているのかしら?低能でも覚えているのね


声がする方向を見てみるとあんの条、あのお嬢様がこちらにこつこつと歩きながら来ていた、周辺に花びらを舞い散らせながらこちらに今すぐに飛ばすように


「っ・・・てめぇ…!」


「っあわわわ!」


慌ててバリアを張ってくれたおかげで怪我は免れた、パンチ如きで爆発が防げるかって?その事に関しては大丈夫、バリアは人差し指で円を描くようにすればバリアは簡単に張れるから、そしてそんな事になっている一方で先生は先にあらかじめバリアを張っていたのかなんとも思ってなさそうな、逆に迷惑そうな表情をしている


「あら?怪我してないのね、残念・・・バカな貴方の事だから怪我してると思ったのに・・・」


「ってめぇ…!!」


怪我をさせる前提でそんな事をしていた事がわかり不愉快な気持ちになった、そこで俺も魔法を使う事にした、学校で最初にならう魔法、腕力強化の魔法、つまりパンチが上がるだけの魔法


「っな、ナツム!」


「この野郎・・・てめぇお嬢様だろうがなんだろうが調子に乗ってんじゃねえよ!!」


そんな事を言いながら俺はお嬢様の顔面に思いっきり腕を振り下ろした、だが避けられる、そこでもう片方の手を振る、だがそれもまた避けられる、そして何回も何回も避けられる内に腹が立ち殴るふりをして体当たりをする事にした、だがそれも読まれていたのかあっけなく避けられ


「そんな単純な動きしかできないなんて、男のくせして凄く弱いのねえ、流石底辺だわぁ」


そんな事を言われたと同時に背中に激痛が走ったかと思いきや思いっきり蹴られた、しかもただの蹴りじゃなく肉体強化の中で一番強い上位の魔法、全身強化の魔法、人間を外れた動き、そしてそんな蹴りをくらい廊下まで思いっきり吹き飛ばされた


「っ…くっそぉ…いてぇ…ッ」


「っナツム!!」


俺の名前を呼ぶ声が聞こえるが打ち付けた部分の痛みで応える事ができない、ただ見えるのは先生があの女を止め、ホマレが俺のところまで駆け寄り回復の魔法を使っているところ、この回復の魔法もまた初歩的な魔法で回復できると言っても一瞬じゃなく何十分もかかるという高率が悪い魔法


「サンミョウジさん!!落ち着きなさい!!」


「離してください先生!!あの図に乗ってる男をつぶさないと!!後そこで可愛い子ぶってる男を~~!!」


そんな悲鳴のような声が聞こえるが痛さのあまりよく聞こえない、すべてがどうでもいいような感覚、そして廊下がうるさい、よく見てみると教室中という教室から生徒、先生が出てきていた、先生は先生達でこっちに走ってくる









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