学校最大のイベント
どうも、蒼です。
さて、前回の予告からあった通り今回からイベントになります。学校行司と言えば卒業式だったり入学式だったりしますけど、ある意味それ等のイベントよりも盛り上がるかもしれませんね。
もうほとんど答えを言っているようなものなので、早速始めますね。
それではいきましょう。
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朝、目覚ましが鳴り響き俺は目を擦りながら布団から体を起こした。月曜日か、憂鬱になるなぁ。昨日は休みだから余計にそう感じるか。
隣のベッドで寝ているミカを「ミカ起きろ。朝だぞ」朝は声が出ない、大声を出そうにもいつも通りの声で精一杯だ。「うぅん、あと五分・・・」テンプレみたいな返し方だな。
「母さんの怒鳴り声が聞こえてくるぞ、早く起きろよ」俺も眠いけどここで二度寝したら母さんに怒られる、朝から怒られるのは勘弁だからな。
すると、ミカは体を起こした。だが目はほとんど開いておらず完全に寝ぼけている。「起きろって」俺もこれで最後にしよ、これ以上言っても一緒な気がする。
ミカはゆっくりと目を開けて俺の方を向いて「うるさい」と言って俺のお腹にパンチした。全然痛くないし殴ったって言うより置いた感じだな。
俺はため息をはいてミカの手首を掴んで「ほら、行くぞ」ミカを立ち上がるように引っ張った。
手のかかるなぁ。まぁ、嫌な気はしないけど。
すると突然ミカは俺の手を振りほどいて「な、何勝手に私の手を掴んでるのよ!女の子の手を無断で掴むなんて信じられない!!」急に目を覚ますなよ!て言うかなんで手を掴んだだけでこんなに怒られるんだ?
「乙女の純情をなんだと思ってるのよ!」「わ、悪かったって。起きなかったからちょっと強引にしただけで・・・」「強引!?私と言う女の子を強引に・・・」「疑われるような言い方やめろ!」
俺達がこんなやりとりをしていると階段を急いで上がる音が聞こえてきて「二人共もうご飯出来てるよ!早く下りて来なさい!!」母さんが来て怒られた、結局こうなるのか。
俺とミカは同時に「す、すいません」と、何故か敬語で返していた。無意識に敬語になるなんて、やっぱ母さんすごいな。
母さんはそのまま下に降りていった。俺とミカは二人で目を見合わせて「ご飯食べるか」「そうね」ミカはベッドから下りて先に一階に降りていった。
俺も行くか。ってかこの状況で寝られるルシさんすごいな、ある意味才能だな。
階段を下りるてリビングに行くと既に椅子に座り食パンをかじるミカがいた。キッチンには母さんが洗い物でもしてるのかな?俺もミカの隣に座り食パンをかじった。
うん、やっぱビーナッツだな。食べながらテレビを付けると朝の占いがやっていた。見逃すところだった、占いを見ないと俺の朝は始まらないからな。
「しし座の貴方は今日は八位!黙り込んでいたら言えることも言えない、しっかりと発言していきましょう!」八位か、微妙な位置だな。悪いって言えば悪いけど極端に悪くないからなんとも言えない。
発言か、割と成り行きにまかせる所があるからしっかりしないとな。
「あんたって占い信じるの?」食パンを食べながら話しかけたミカ。「半信半疑かな、朝の占いなんてあんまり大した事じゃないからな」「ふ~ん。占いをアテにしない私からしたらどうでもいいけどね」占いは信じる……と言うよりかは気持ちが少し楽にぐらいだと思うけど。
ミカは食べ終わり立ち上がり「それじゃ着替えてくるから、着替え中に入ったら分かるよね?」と言い残して上に上がって行った。分かるけどさ、このやり取り結構何回もやってるけどそんなに俺信用ない?
確かに前に知らなくて入りそうになった時は殺気がすごすぎて入れなかった。あれは二度と感じたくない。
「ミカちゃんはもう食べ終わったの?蒼も早くしないと遅刻するよ」洗い物が終わった母さんがリビングに来た。「ミカの着替え待ちだよ。その内に下りてくるだろ」俺も残った食パンを食べた。パサパサになった口を牛乳を注いで飲んだ。
「そう言えばココ最近はどうなのよ?」「何が?学校生活?」「違う違う、ミカちゃんとの交際よ」飲んでいた牛乳を吹き出しそうになった。交際!?俺とミカが!?ないないないない!
すぐに牛乳を飲み込んで「付き合ってないよ俺達は!どっからの情報!?」誰かがこんなこと言わないと交際なんて言葉は出てこないだろ!「どっからの情報って、ルシちゃんが言ってたよ。『いや~ミカと蒼ったら最近お熱いんですよ。私も静かに見守っていたんですけどお母さんには言っておかないと思ったので、他言無用でお願いですよ』って」
ルシさん!あられもない事実を言うのはやめて!
「それただルシさんから見ての俺らでしょ。別に俺達付き合ってないよ。変な誤解を生まないようにして、ミカに聞かれたら俺がどんな目になるか……想像しただけで鳥肌がすごい」
「それじゃあミカちゃんと付き合うのは0%なの?」「そんなの……」
俺は何故かそこから言葉が出てこなかった。前なら普通に言えてたのに、それになんだ、なんでドキドキしてるんだ?俺、もしかしてミカの事を……
「蒼早く着替えて、ほっといて行っちゃうよ」隣に居たミカに気づかなった俺は突然声を掛けられて「っ!ミカ、いつの間に」驚いてしまった。
「何を驚いてるのよ?早く行った行った」ミカは首元に白いヘッドフォンをかけて肌寒くなってきたからボロシャツの上にサイズの合ってないカーディガンを来ていた。
「わ、分かってる」俺は足早に二階に昇った。なんだったんださっきの、でも気のせいだろ。俺には佐奈さんが心に決めた……ここでなんでミカの顔が一瞬でも出てきたのかは分からなかった。いつも顔を見てるし見合わせている、それが恥ずかしくないけどいつも一緒だったらこんな感情を持たないよな?
まぁ今は考える事じゃないか、さっさと着替えて行こ。俺は早々に着替えてミカと一緒に学校に向かった。
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学校に着いて教師に行ったら既に皆揃っていた。
渉はいつも通り寝ていて佐奈さんと鈴音は談笑してて冬と花梨さんとメタさんはスマホゲームをしていた。変わらない光景だけど、なんだか安心するな。
俺とミカは席について話しながら授業の準備をしているとHRのチャイムが鳴った。チャイムが鳴ったと同時に苺先が教室に入ってきた。
「おはよー。もうすぐで一年が過ぎる……って言ってもまだ二ヶ月ぐらいあるか、今の時期が一番緩くなりやすいから皆気を引き締めて授業を受けなさいよ、足元すくわれても知らないよー」真っ当な事を言ってるのは確かだけど先生が知らなくていいのか。苺先だからいいかもしれないけど。
「後、今日の六限目は文化祭の出し物を決めるから各々考えるようにね」
文化祭、そっかもうそんな時期か。文化祭って聞くと一年が早いって感じるな。
「ねえ蒼、文化祭って何?」隣の席のミカが耳元で聞かれた。天界には文化祭は無いんだな。
「一年に一回ある学校の行事イベントだな。それぞれのクラスから出し物を決めて他の生徒や保護者に見せる、大まかに説明したらこんな所かな」改めて文化祭の事を説明するのは難しいな、俺の中では当たり前にある事だと思ってたからな。
「へぇ~出し物って何をするの?」「それを六限目に決める、何かしたいことでもあるのか?」「クラスの皆と一緒にね……特に何も思い浮かばないなぁ」
そこまで積極的にイベントには参加しないやつだから、文化祭もそうだろうな。
「でも皆と共同作業するのは楽しいと思うよ」前の席にいる冬が俺達の話を聞いていたようで後ろを振り返って話しかけた。「そうかな?私はいつメンだったらテンション上がるけどクラスそんなに仲良くない人と作業しても面白い?」めっちゃストレートだな、仲良くない人とは一緒にやりたくないって言っているようなもんだぞ。
「共同作業って言ってもグループ事に別れての作業が大まかになるから、そこは安心して」「ならやりたい」
欲望に素直だな。一周まわって羨ましくなる、俺も早く素直になりたいな。
ミカの言葉とかに若干の不安はありながらも六限目まで授業を受けることに。
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六限目のチャイムが鳴って全員が席につく、いよいよ文化祭の出し物を決める。苺先と時雨さんも入ってきた。
「はーいと言うわけで朝に言った通り今から文化祭でやること決めるよー」「文化祭!それは学校の行事でも花形と言っても過言ではないだろう!生徒のみなが力を合わせて一つの大作を作り上げる、それは正しく芸術!全てにおいてかけがえのない宝になるだろう!!」
時雨さんはやっぱりテンション高いな、渉の苦労が目に浮かぶ。
「貴方がメインじゃないんだから出しゃばらない!後はクラスの代表の二人に任せるのよ!」「それもそうだ!では、後を頼むよ、渉に鈴音!」「私が進行するの勝手に進めるな!」
あの二人のやり取りってなんだか漫才みたいだな、見てる分には結構面白い。
渉と鈴音は名前を呼ばれて立ち上がった。渉は大きなため息を吐いてたけど。二人は教壇に立って「えっと、まずは先生であって俺の兄がすいません。このテンションはもう変わりません」
それ渉が謝るんだ。テンションが変わらないって、もう諦めてるんだな。
「それでは今から生徒会長と文化祭の役員を兼任している俺が進行します」「私は渉君のサポートと文化祭の役員なので私にも分からないことがあれば聞いてください」
渉は生徒会の会長であった心さんから推薦を受けて生徒会長になった。あの渉が生徒会長になるとは思わなかった。まぁ実力とかリーダーシップとかで言うと適任だと思うけど本人がやりたがらないと思ったから意外だったな。
誰かの後押しとかあったのかは分からないけど渉に聞いたら「やれる事はやるだけ、俺が一番の適任者だったら俺がやる、それだけの事だ」相変わらずかっこいい台詞だった。でもこれ以上気にしても仕方ないし会長になったらなったでより良い学校にしてくれるはずだろう。
ちなみに鈴音は元々文化祭の役員だったからあのポジションに、鈴音も渉の横に立てるから嬉しいはずだろ。
「何かしたいことがある人は挙手をお願いします」敬語の渉はなんか違和感があるな。「はい!」勢いよく手を挙げたのは佐奈さんだった。「私はお化け屋敷がやりたいです!」お化け屋敷か、文化祭の定番と言えば定番だな。隣のミカを見ると顔を横に振って引きつった顔をしていた。そう言えばホラー苦手だったな。
黒板にチョークでお化け屋敷と書く鈴音。「お化け屋敷ね、確かに文化祭でやったら間違いなく盛り上がるわね」鈴音が佐奈さんの提案に乗っていた。
「はい」次は冬か。冬のやりたいこと?「僕はカフェがやりたいです、来てくれるお客さんを満足させたいなぁ」
冬がカフェの店員か……真っ先に思い浮かぶ辺り相当似合いそうだな。
鈴音が黒板に書いている間に渉が「カフェか、材料費とかの予算の都合もあるから何とも言えないな」生徒会長っぽい意見だ。ぽいって渉はもう生徒会長だった。
「は~い」今度は花梨さんか。「私は休憩所がいいです~ハンモックとかでお昼寝とか素敵だと思います~」
休憩所、文化祭でやるにはちょっとインパクトに欠けるような気がするけど。
「休憩所でハンモックか……ありかもしれない」渉が食いついてるな、昼寝が好きなあいつにとってはめっちゃいいかもしれないな。
「渉君の意見だけじゃダメだからね」「分かってる」鈴音も俺と同じことを思ったんだろうな。
「次はウチ!」メタさんか、なんでかちょっと不安になるな。「ウチはパリピ教室!テンアゲしながらパーリーピーポーする!!」ちょっと何言ってるか分からない。
「一部にしか需要無いから却下」「えーいいと思ったんだけど」良かった、渉が断ってくれて。これが通ったらどんな出し物になるかと思った。
その後も色々と案は出たけど実現だったり予算の問題もあって中々難しいものだ。俺はまだ意見を言ってないけど俺だった何がいいかな、皆が一丸になって出来ることか……
「おい蒼、お前も何か案を出せ」机に肘をついて顔を手で固定して何も考えてないって思ったのか分からないけど渉が俺に意見を求めてきた。
って言っても何かやるのは考えてる最中だったから何も浮かんでない、どうしよ……
「お、俺は舞台で劇とか良いかなって。それだったら皆で色々と出来るかなって」とっさに劇を意見として出した。まだ出てなかったらとりあえずって感じだけど。
すると、鈴音が「なるほど、劇だったら皆にも役割を振り分けることも出来るし盛り上がりも申し分ない」鈴音が食いついていた。それに渉も「劇だったら予算の都合もほとんど考えなくてもいい、ほとんど手作りになるからクラスで一致団結も出来るな」渉もかなり賛成気味だな。
「うん、劇もいいかもしれない!」
「僕達だったらなんの劇がいいかな?」
「皆でワイワイ出来るからとっても楽しそう~」
「ウチらだったらプロからスカウトされるレベルになるっしょ」
な、なんか皆意気投合し始めたんだけどこれもしかして……「それじゃそろそろ時間なのでこの中から決めるけど、俺的に劇がいいと思いますが皆はどうですか?」
この言葉にクラスの皆は「賛成!」と、まさかの賛成になってしまった。
「それじゃあ俺達のクラスの出し物は劇に決定で。細かな配役とかまた今度決めるからそのつもりで」
マジか、まさか俺の意見が通るなんて。まぁ俺もそんなに悪い気はしないけどな。そう言えばミカはどう思ってるだろ?聞いてみるか。
「ミカは良かったのか?」「私も賛成だよ。あんたにしては良い意見だったんじゃない?それに私って女優の才能もあると思ってるから、ようやく皆に知らしめられるわよ。ふふふふ」不気味な笑顔だった、どれだけ自分に自信があるんだ。ミカだったら顔は本当に、なんて言うか、可愛いと思うから女優でも行ける気がする……って何を考えてるんだ、なんで今さらミカを可愛いって、やっぱ疲れてるのかな俺……
こうして俺達の文化祭の出し物は劇になった、役者が誰になるか楽しみだ。
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と言うわけで久しぶりの語り手は終了です。
かなり久しぶりだったから結構疲れたな、こっから文化祭編に突入になりますが、俺達はいつも通りゆる〜くやっていきますのでほのぼのとまた見てくださいね。
それでは、また次の回で。




