お仕事する花
皆さんこんばんは~花梨です~。
今日は私の番です~久しぶりだから楽しみです~、 私はこんな感じでゆる~くやってますので他の人とはちょっと違ったりしてますよ~多分ですけど。
今回は・・・説明はいいや~それじゃあ行きます~。
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今、私の中で最大のピンチが訪れた。何故この時に起こってしまったのか、何故この瞬間なのか、何故Desert(通販サイト)を見ている時にこんなことが・・・
「あ~もう金欠だよ~!」私の家の部屋の中でちょっと大きな声で言っちゃったよ~。
スマホ見てたら私の大好きなアニメの〇〇キャン△のリンちゃんのフィギュアが売ってるのに八千円もする・・・高すぎるよ~。
すごく可愛いのに、諦めたくないよ!でも今月のお小遣いは天〇さんのCDとライブでほとんど使っちゃったしなぁ。でもこれを逃したらずっと後悔しそうだし、どうしよ、お小遣いを借りるのはママに怒らるし。
あっそうだ!空から借りたら・・・
「コンコン」私の部屋からノックの音がした。「どうぞ~」って言ったら空が入ってきたの。
「どうしたの~?」「風呂」そうだったお風呂まだだった~。
「すぐ行くよ~」「何一人で騒いでたの?」あ~さっきの聞こえちゃってた~、空になら言っていいかな~。
「空~コレ見てよ~」スマホからリンちゃんのふフィギュアを見せた。「〇〇キャン△、欲しいの?」「うん~でもお金足りなくて・・・」
「貸さないよ」やっぱり察しが早い、さすが私の弟。
「ただでさえ小遣い少ないのに姉ちゃんに渡す金なんてもう無い、この前のジュース代だって返してもらってないのに」うっ!私が忘れちゃってた、てっきり奢ってもらえたかと。
「それに姉ちゃん美少女系フィギュア置いとくのってどうかと思うけど」「好きな作品だったら愛でカバー出来るでしょ~」「それ完全にヲタク脳。一般人から見たら受け入れ難いよ」
空って私に対してなら無口じゃなくなって結構話すんだよね~。姉弟だから普通なのかな~。
「そんなんだから彼氏出来なんじゃ」ボソッと言った事を聞き逃さなかった。私は空に近づいて痛くない程度でポコポコと叩いたの。
「ちょ、何?」「それは関係ないでしょ~!ヲタクの人だって恋人同士にはなれるよ~!空は彼女いるからってもぅ~。
もちろんヲタクの人は恋は難しいかもしれないけどでも出来ないことはないよ~」
「どこのヲタ恋?」
あと別に私はヲタクの意識ないからね~。
「・・・姉ちゃんってさ、あの時」空が私に何か言うとした時に空の携帯が鳴ったの。ポッケに入れていた携帯を手に取り電話をかけた。夜遅いけど誰からだろ~?
しばらくしたら部屋に戻ってきたの。「誰からだったの~?」って聞いたら空から突然「姉ちゃんバイトしないか?」「バイト~?」
「紀乃が明日バイトなんだけど同じシフトの人が熱があって行けないらしいんだ。俺も明日は練習試合があるからその人と変わることが出来ないんだ。
代われる人がいないか探してるんだが姉ちゃん金欠なんだろ?日払いバイトだからすぐに貰える。その人の代わりに行ってくれないか?」
バイトか~、私まだバイトしたことないんだけど、初めての経験としたらいいかな~。
「いいよ~やってみるよ~」「じゃあ紀乃に連絡するよ」「よろしく~」
空が連絡してからちょっとしたら紀乃ちゃんからメールが来たの。
「花梨先輩突然ごめんなさい!シフトが一緒の人が風邪引いちゃって・・・私も全力でサポートするので明日はよろしくお願いします!
明日の場所と時間は・・・」
紀乃ちゃん律儀だね~。紀乃ちゃんとあんまり遊んだことないから楽しみだな~、遊びじゃないけどね~。
「それにしても紀乃ちゃんがバイトしてたのはなんだか意外だな~。バスケ一途なんだと思ったんだけどな~」
「明日は女子バスケ部が休みだからな。
休みの日はバイトしてスパイクとかマイボール、サポーターとかテーピングとか自分で買ってるから。何かと忙しいから紀乃は」
それが全部バスケ関係なのがすごいところだね~。
「・・・お互い部活が休み日とかは一緒にどっか行きたいけど」私に聞こえるように言ったのかどうかは分からないけど聞こえちゃったからには弄らないとね~。
「デートのお悩みかな~?このお姉ちゃんに聴かせてごらん~相談なら乗るよ~」一瞬ビクッてなったけど「彼氏いる人に相談する」私の心にグサって来る一言がきたよ~。
明日は紀乃ちゃんともお話できるしお金も貰えるから一石二鳥だよ~楽しみだな~。
「姉ちゃん早く風呂行ってきて」
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翌日、私は昨日メールで教えてもらった場所に行ったの。紀乃ちゃん何のバイトしてるのか聞くの忘れちゃった~。でもいいや~行ったら分かることだし~。
メールに書いてある場所に行ったら紀乃ちゃんが先に待ってたの。集合の時間よりも早く来るなんて偉いな~。
「お~い紀乃ちゃ~ん」私が少し離れた場所で手を振りながら言ったら紀乃ちゃんが気づいて小走りでこっちに来たの。
「おはようございます!」「おはよ~ごめんね~待たせちゃった~?」「いえいえ時間よりも早く来てくれたので待っていません。それに先輩を待たせるわけにはいけませんので」「本当に真面目だね~」「当然のことですよ。それじゃあバイト先まで案内するのでついてきてください」
紀乃ちゃんは私を案内したの~。
「足は大丈夫なの~立ち仕事だったらかなり負担にならない~?」
「かなり容態は安定していますよ、お医者さんもリハビリのためだったら立ち仕事も大丈夫だけど少しでも痛みを感じたらすぐに休んでとは言われました。お店の方もそこは了承を頂いてるので、なので少し私も抜けがあると思います」「そんなの気にしないよ~自分を一番大切にだよ~」「ありがとうございます。もうそろそろ着きますよ」
「そう言えば何のバイトなの~?」「空君から聞いてなかったんですか?私はコンビニでバイトしてますよ。あっあそこです」
話しながらバイト先についたの。そこはフレンドマートって言うコンビニだったの。
「コンビニだったんだ~、かなりの立ち仕事だけど~?」「適度に休憩は取ってるので大丈夫です」
入口からじゃなくて裏口から入ったら「おはようございます」って紀乃ちゃんが言ったから私もつられて「おはようございま~す」って挨拶したの。そしたら奥から女の人がやってきて「おはよ、紀乃ちゃんと代わりに入ってくれる子?」「はい、桃谷 花梨さんです」「花梨ちゃん、よろしくね」
「花梨先輩、この人は紫雲麻莉さん。大学生でここのコンビニのバイトリーダー的な人です」「的じゃなくてバイトリーダーね」
麻莉さん大学生の人なんだ~大人の女性なんだ~。私は麻莉さんの手を両手で握って「桃谷 花梨です~麻莉さん今日はよろしくお願いします~」「花梨ちゃん今日はよろしくね」
麻莉さんから手を離したら「ちょっと待っててね」って言ってロッカーから制服を取り出したの。「今日はこれを着てバイトしてね」「分かりました~」
私はフレンドマートの制服に着替えたの。「おー似合ってる!」「ありがとうございます~」
褒められちゃった~なんだか新鮮だな~私がバイトするなんて。
紀乃ちゃんも制服に着替えて、いよいよ初めてのお仕事だ~。
「さて、早速仕事なんだけどまぁいきなりは流石に難しいと思うからまずは挨拶からね」
麻莉さんは私と紀乃ちゃんをつれてレジまで来たの。いつもは向こう側でお金を払うのに私がお金を受け取るんだ~。
「それじゃ紀乃は品出しお願いね。花梨ちゃんはまかせて」「分かりました」紀乃ちゃんは商品のある裏に行ったの。
「大体は分かると思うけどお客様が来たら、いらっしゃいませでレジでお会計を済ましたら、ありがとうございました。これが基本ね」そしたらお客さんが入ってきたから「いらっしゃいませ~」って言ったの。「そんな感じ。それで花梨ちゃんには基本的にレジをやって貰うんだけどレジ打ちなんだけど・・・」私にレジ打ちを教えている時にお客さんが商品を持ってレジに来たの。
「あっ、いらっしゃいませ」麻莉さんはすぐに対応に回ったの。商品についてるバーコードをピッってやりながら「こちらは温めますか?」「お願いします」お弁当を温め始めて「袋はお付けしますか?」「お願いします」袋を取り出して手際よく商品を入れていき温めたお弁当も丁寧に入れて「1347円になります」お客さんは2000円出して「2000円お預かりします、653円のお釣りです」お釣りを渡したと同時にお客さんが「ありがとうございます」ってお礼したの。出入りから帰るお客さんに「ありがとうございました!」って麻莉さんが言ったから私も「ありがとうございました~」って言ったの。
「良いデモンストレーションだったね。
まぁあんな感じ。商品のバーコードをこれでピッてしてからお金を貰って商品を渡す。これが基本ね。基本に忠実にしていれば大きな失敗をすることはないと思うから。あと気をつけることはお釣りのお金を渡す時はしっかりと数えてね。お釣りの間違いが一番ダメだから」
「分かりました~」
一通りの説明を受けたらお客さんがレジに来たの。そしたら麻莉さんが耳元で「それじゃ実践してみよっか」商品を見たらさっき麻莉さんがレジ打ちしたお弁当と飲み物だったの。
緊張するな~でもやってみよ~。
レジ打ちをやってみた結果は「花梨ちゃん上手ね!今みたいな感じだったら上等よ」
褒められちゃった~麻莉さんと一緒のようにやっただけなんだけどね。
「ありがとうございます~この調子でやっていきます~」「うん!分からないことがあったらすぐに聞いてね」「は~い」
初めてにしては上出来だったかな~思ってたよりも簡単だったからこれなら行けそうだな~。
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しばらくレジ打ちをやってみたの。分からないこと麻莉さんや紀乃ちゃんに教えてもらいながらでも順調にやってる。
そんな中でお客さんが商品を持ってきたから一緒のようにレジ打ちをしようとしたら「花梨ちゃん?」って私の名前を呼ばれたからお客さんの顔を見たらそこにいたのは「佐奈ちゃんにミカちゃん?」偶然にも佐奈ちゃんとミカちゃんがここのコンビニに来てくれたの~。
「花梨ちゃんここのコンビニでバイトしてるの?ここって紀乃ちゃんのバイト先だから佐奈ちゃんが『妹が働いてる姿を姉の私が見届けないと』って言ったから遊ぶついでにこのコンビニまで来たんだけど」「ミカちゃん理由をそんな事細かに言わなくても・・・」
「佐奈ちゃんは妹想いなんだね~、姉妹仲が良いのは私も嬉しくなるよ~」
私達が会話してると品出しや色々作業していた紀乃ちゃんが来て「えっお姉ちゃんまた来たの?私がバイトの時ほぼ来てるよね?」
佐奈ちゃんそれはやりすぎだと思うけど。「紀乃、お仕事頑張ってるね。妹の仕事振りを見るのは姉として当然でしょ?」「一回二回だったらね、毎回来ても同じだよ」「同じじゃない!成長していってる妹を見るのは私の生きがいになってる!」
佐奈ちゃんが熱弁する横でミカちゃんが佐奈ちゃんには聞こえない声で私に「佐奈ちゃんってドがつくほどのシスコンなんじゃないの?」シスコンってなんだろ~?
「紀乃ちゃんが大好きなんだよ~私は良いと思うな~」「前向きな考えね」
佐奈ちゃんとミカちゃんは商品を買っていって二人で遊びに行ったの。二人共仲がいいな~。
「ったく、お姉ちゃんの行動はよく分からないことが多いなぁ」ため息をついた紀乃ちゃんに「こら~店員さんがため息なんかついちゃダメでしょ~。それにお姉ちゃんの優しさを無下にしちゃいけないよ~」「私よりも板に付いてきたんじゃ」
店員さんなんだから徹しきらないと。
「紀乃ーちょっと来てくんない?」裏にいる麻莉さんが紀乃ちゃんを呼んだの。「はーい、花梨先輩ちょっと行ってきます」
紀乃ちゃんも裏に行ったの。そしたら自動ドアが開いてお客さんが入ってきたの。「いらっしゃいませ~」お客さんの顔を見たら「あれ~鈴音ちゃんと渉君だ~」私が二人の名前を言うと二人も私に気づいて「花梨ちゃん!?」「花梨、バイトか?」渉君はやっぱり察しがいいな~。「うん~紀乃ちゃんの紹介でね~。二人はお忍びデート?」
私がデートって言ったら鈴音ちゃんは顔を真っ赤にして「べ、べべべべ別にデートって訳じゃ・・・きょ、今日は勉強を教えて貰っててその息抜きにコンビニ来ただけだからこれをデートって言うのは違うかな~って!」すっごく言い訳っぽく言ってる、珍しいな~鈴音ちゃんがこんなにテンパってるなんて。
「お忍びかどうかは分からないけど近くの図書館に行ってたんだ。勉強・・・まぁ人から見れば勉強か。ただ単に読書してただけだけど。今からは俺の家に行くから色々買っていくからコンビニ来たって感じかな」「渉君!家に行くことは言わなくても・・・」渉君の裾を掴んで顔を埋めていたの。「そんな恥ずかしいことじゃないだろ」顔を埋めてる鈴音ちゃん可愛いな~。なんだか微笑ましいよ~。
終始恥ずかしそうにしてた鈴音ちゃんといつも通りの渉君はラブラブな感じ行っちゃった。二人の幸せを見てると私まで幸せになっちゃうな~。
紀乃ちゃんの麻莉さんは裏に行ったままだけどまだ私一人で対応出来るから大丈夫かな~。
またしばらく一人で黙々とレジ打ちをしてたら「おや!花梨ではないか!このような場所で一体何をしているんだい?」すっごくテンションの高い声の感じは・・・「時雨先生~」こんなに短期間で声だけで分かる人は今までで時雨先生だけだよ~。
「今はバイト中ですよ~」「アルバイトか!学生の内に社会の経験を積むと言う志!なんとも立派で華やいでいるんだ!!ここに我が生徒ありと大声で叫びたい気分だよ!」
もう充分大きな声だと思うけどな~。
「店内で大きな声出さないでくれる?生徒の見本でしょうが」時雨先生の奥から苺先生も来たの。「苺先生~時雨先生と一緒に来たんですか~?」「ん?花梨じゃない、格好からしてバイト中って感じね。この林翠先生と一緒にね。この人も副担任だから一緒にいることが多いのよね」
「おっと失礼。店内での声を少々抑えよう。担任と副担任は正しく共同作業とも言える代物では無いか」「はいはい、意味の分からないことはあんまり言わないでね」「意味ならちゃんとあるさ!何故なら・・・」「言わなくていい言わなくていい」
傍から見たらなんだかとっても仲良しだ~こんなに短い時間で仲良くなるなんて相性の良い二人なんだね~。
先生達はその後もコントのようなやりとりしながらその場を後にしたの~。
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お昼も過ぎてお客さんもかなり落ち着いてきたの。ちょっとだけ疲れちゃったな~、ずっと立ってたら足も痛くなってきた・・・でもこれはお仕事だから弱音なんて言ってられないよ~。
そしたら麻莉さんが奥から来て「花梨ちゃん休憩行ってきて」「えっ、いいんですか~?」「裏で私と紀乃が色々と仕込みとかもやってたから一人で大変でしたでしょ?
それに時間も時間だから三十分ぐらい休憩に行ってきて」
「じゃあ遠慮なく~」私は裏に行って椅子に座ったの。ふぅ~やっぱり慣れないことは疲れるな~でもすっごくいい経験だね、これで私も一歩成長出来てるって実感するね~。
五分ぐらいかな体が疲れちゃったからなんだかボーッとしちゃった。休憩だからボーッってしてもいいと思うけど無駄遣いって感じがすごいな~。
何しようかな~って思ってたらいきなり裏の扉が開いてものすごい勢いで私に飛びついてきたのは「梨りんー!バイトしてるなんて超偉いじゃ~ん!」「メタちゃ~ん、どうしてここに~?」突拍子もなく来る感じとかいっつも笑顔で和やかにしてくれるメタちゃんが来た~。「たまたまサンとコンビニ来ただけで、そしたら紀乃のんみつけて梨りんも働いてるって聞いたもんで参上仕ったって感じ」
そしたりメタちゃんが入ってきた扉からサンちゃんも来て「お姉ちゃん勝手に入ったら花梨さんは驚いてしまうでしょ。まずはノックをするのが常識、相手の体調をまずはこの目でしっかりと見てかつ相手の了承を得てからではないと不用意に飛びつくのはどうかと思うけど」
「サンちゃん私は別にいいよ~メタちゃんとサンちゃんが来てくれただけで私は満足だよ~」
「し、しかしそれでも仕事の休憩に私達が来るなんて」「ちょうど暇してたし話し相手も欲しかったところだし~それにあんまりメタお姉ちゃんをいじめるような言葉を使っちゃいけないよ~姉妹仲良くしないと~」
お説教みたいな感じになっちゃった~でも家族なんだから仲良くしないと~。サンちゃんは私達から顔を逸らして「べ、別にお姉ちゃんをそんないじめてるような事は私はしていないし、それに大体はお姉ちゃんが原因のことが多いし私はそれを諭しているだけで私が悪いわけでは・・・」
サンちゃんが困ってる、珍しいな~いつも冷静なサンちゃんなのに~。
するとメタちゃんがサンちゃんの近くに行って手で頭をポンってして「まったく、そう素直にならないからこうなるんだ。ウチを怒るのはいいけどもうちょい加減をしなきゃね、あんたはそういう所は不器用なんだから」
いつも友達として見てるメタちゃんだけど今はすっごくお姉ちゃんの顔になってる~。
「やめてよ恥ずかしい、友達だっているんだから」扉の奥をよく見たら紀乃ちゃんもこの光景を見てたの。「いつも大人ってくらい冷静なサンでも姉の前では子供になるのね」「べ、別に子供になんて・・・」
今日はサンちゃんをよく知る良い機会だったかもしれないね~。
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メタちゃんとサンちゃんも帰って私は元気を取り戻したの。休憩も終わってまたレジ打ちをしてたら棚卸しをしてた紀乃ちゃんが「すいません花梨先輩、足がちょっと痛くなっちゃって・・・少しだけ裏に行ってきてもいいですか?」一大事!私は慌てて「もちろん行ってきて!無理をして大事になる前に!」「花梨先輩慌てすぎです、少し足を酷使し過ぎただけなんで」「それでもだよ、とにかく裏に行ってしっかりと休んできてよ」「じゃあ行ってきます」
紀乃ちゃんは裏に行ったの。努力するのはいいことだけど無理はしないで欲しいなぁ~。
紀乃ちゃんが裏に行ってしばらくしてから意外な人物が来たの~。
「あれ~空来たの~」意外なのかどうかは自分で思ったけど別に意外ではなかったかな~。
「どうしたの~様子でも見に来たの~?」空は周りをキョロキョロと見渡したの。またいつもの癖だ~「大丈夫だよ~今はお客さんいないから~」コンプレックスなのは分かってるけどいくらなんでも気にしすぎだよ~。
「一応は様子見、姉ちゃんがしっかりやってるかなって。見た感じは大丈夫そうだけど」
「最初は慣れない作業だったけど数時間やったらなんだか慣れてきちゃったから今の所は平気だよ~」「そっか、なら安心。ところで紀乃は?」「紀乃ちゃんは足痛くなっちゃって裏で休んでるよ~」
「・・・そっか、大丈夫なのか?」空、心配してる。でもそれはそうだよね、彼女が怪我をしてるのに呑気にはなれないよね。
「・・・裏に行ってきてもいいよ」無意識の内に声に出していたの。「えっ、いいの姉ちゃん?」「あっ、いや、えーっと・・・」でも言葉に出しちゃったものは仕方ないか~。
「うん、いいよ~。誰かに言われたら私がいいって言ったって言いなよ~」空はちょっとだけ微笑んで「ありがと」って言って私の横を通り過ぎて行ったの。
怒られちゃうかな~まぁでも仕方ないか~紀乃ちゃんも空が突然来たらビックリしちゃうけどそれ以上に嬉しいと思うから~。
すると、品出ししてた麻莉さんが来て「花梨ちゃんあの子迷いなく裏に行ったけど誰なの?」
やっぱり気づいちゃった・・・もう開き直って正直に言っちゃお~。
「私の弟で紀乃ちゃんの彼氏ですよ~」「えっ!紀乃って彼氏いたの!?」
「はい~紀乃ちゃんから聞いていないんですか~?」「初耳だよ・・・まさか後輩に先を越されるなんて・・・」すっごいガックリしてる、紀乃ちゃんが言わなかったのってこうなるからなんじゃ。
「私の様子見と紀乃ちゃんに会いに来たんですよ~。麻莉さんごめんなさい、勝手に入れちゃったらダメですよね」「まぁ、誰かに迷惑かけるわけでもないし、それに紀乃もこれでだいぶ元気なるだろうし。今回は大目に見るよ」
麻莉さんやっぱり優しい人だな~器も大きいし~。
「ありがとうございます~二人の時間を楽しませてあげましょう~」「そうね・・・私もいつか必ず・・・」麻莉さん相当ショック受けてる~でも麻莉さんだったら絶対に出来ると思うんだけどな~
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割と時間が経ったけど全然空が出てくる気配がないな~。話しは盛り上がるのはいいけどそろそろ出てこないとまずい気がするな~。
麻莉さんも流石に長すぎたのか私に「いくらなんでも長すぎない?いつまで元気づけてるんだろ」紀乃ちゃんもお仕事中だから、まだ足が痛かったら休んでもいいけど空はここで退場かな~。一応は部外者は立ち入り禁止だからね~。
「麻莉さん私ちょっと様子見てきますね~空は部外者なんだから~」「おっけー」
麻莉さんにちょっとレジを任せることにしたの。
ここは姉らしくビシって言わないと。
私は裏の扉をちょっと勢いよく開けながら「ちょっと空~いつまで・・・っ!」私の目に移った光景は多分生涯忘れることは無いだろうな~。空と紀乃ちゃんはまさかの、その・・・き、キスをしていたの。弟の、この、なんだろ、こういうシーンを見るのってすっごく悪い気持ちになっちゃうんだね。佐奈ちゃんが見たら倒れるんじゃ・・・
二人も私が入ってきたのが分かって急いで距離をとったの。顔を真っ赤にした空が私に近づいてきて「姉ちゃん!部屋に入る時はノックをしてから入れっていつも言ってるだろ!!」家での注意がここに来て刺さるーー!!
確かに毎回空の部屋入る時いきなりドア開けるからいつもの癖で開けちゃった、これは反省だな~。
「ご、ごめん・・・だってそんなことしてるとは思わなかったから、恋人同士でもイチャイチャする場所は考えた方がいいんじゃないかな~」私がそう言ったらちょっと沈黙が続いて「・・・花梨先輩、私が、やって欲しいって言ったからです、空君のせいではないですよ」
すごく恥ずかしそうな紀乃ちゃんだけど空のフォローしたの。でもしっかりと自分が言うのはとても偉いよ~。
「・・・まぁ確かに俺も時と場所を選んでいなかった。姉ちゃんごめん、いきなり怒ったりして」我ながら良い弟を持ったな~私も。
「そもそも私がノックをしなかったのが原因だから~ごめんね」
これで一応は一件落着かな~。
「なんかすっごい美少女の声が聞こえるけどいったい誰?」麻莉さんが慌てた感じでこっちに来ちゃった~、色々と説明したのはまた別の話だよ~。
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長かった仕事も終わっていよいよ私の初めてのバイトが終わる時が来たの~。
麻莉さんと紀乃ちゃんと私で裏に行って紀乃ちゃんと一緒に今日のバイトは終了したの~。
「お疲れ様ー。花梨ちゃん今日はありがとね、急な仕事だったけど。どう、楽しかった?」「はい~いい経験が出来ました~。初めてのバイトだったんですけど皆が優しくて私はものすごく楽しかったです~」
「そう言ってもらえると嬉しいかな。紀乃も色んなフォローしてもらって悪かったね」「いえ、元々私が花梨先輩も誘ったのでこれぐらいはして当然です」
麻莉さんは紀乃ちゃんに微笑むと、私に給料袋を渡したの。
「はい、これが今日の分のお給料ね。今日はお疲れ様」「ありがとうございます~」
これが初めてお金を貰うってことなんだ~なんだか不思議な感覚だね~でも一生懸命働いたお金ってまた別のものに感じるね~。
この感覚をもっと欲しいなぁ。私は麻莉さんに「麻莉さん、私、ここでもっとバイトしてもいいですか?」「えっ?」「お仕事をするってこんなにも楽しくて大変だったのが分かってこの経験をもっと培って行きたいんです。社会に出る前にもっと社会経験を知っておきたいんです。お願いします!」
私は麻莉さんに頭を下げたの。いきなりで申し訳ないのは分かるけどでももっと働いてみたいから。
「・・・おっけー、花梨ちゃんのその心意気を汲み取るよ」「麻莉さん・・・」「まぁいきなりはシフトを組み直せないから、また私から店長に言っておくね。人が増えるのは私達も助かるから、今後もよろしくね」
「はい、よろしくお願いします~」
紀乃ちゃんも「私、花梨先輩とこれからも一緒に働けるのは嬉しいです!」「紀乃ちゃんも今日は誘ってくれてありがとうね~紀乃ちゃんの後輩になるから色々と教えてくださいね~」
「ちょっとややこしい関係なりますけど、これからもよろしくお願いします!」
こうして私はコンビニのバイトを継続することになったの~これからもっと楽しくなるな~。
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数日後
「やっと届いた~リンちゃんだ~、可愛いな~」
「めっちゃヲタクに見えるよ」
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は~い、これにて終わりで~す。
バイトって色んな経験が出来るんだね~これからももっとバイトしたくなっちゃったよ~。皆も欲しいものがある時はバイトしてみたら~?意外と楽しいものだよ~。
それじゃまた次回だね~ばいば~い。




