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大捜索〜清水寺〜

蒼!渉、佐奈!メタ!


今回は修学旅行編最終話!長かった修学旅行はこれで終わりです!


楽しかった修学旅行!思い出に残ったね。


いやーマジ楽し。


趣旨一切説明してないけどまぁいっか。


と言うわけで今回は四人体制で語り手をやって行こうと思います。全体で集まっている時はこの蒼がやりたいと思います。


長い話もしても仕方ないんで早速行きたいと思います!


私も頑張ります!


まぁ気楽にやりますよ。


よろぴっぴー。



修学旅行が二日目に入り俺達は昨日の苺先が言っていた通り清水寺に来た。


さすが京都で一番有名な寺だ、メインがお寺なのにいっぱい店があってお寺どころじゃない。


全員で清水寺に来て苺先が説明を始めた。


「はーいじゃあ静かにね。

清水寺での目的は正直なんでいいわよ、遊ぶのもいいし仏像を拝むのもいいしとにかく自分が満足行くような結果になるように楽しむように。

それじゃあ今が十一時半だから二時半ぐらいにここに集合ね。

じゃあ解散!」


今から清水寺観光のスタート。


メンバーはいつも通りでさらに天使の皆さん。


清水寺で観光した後に天使の皆は帰るらしい。


話し合いでも無いけど自然の流れでこんなに大人数で進むことに。いつメンと天使の皆合わせたら十五人行動、正直多すぎる。


別れた方がいいんじゃないかな。


ただ・・・皆楽しそう、特に女子は。


否定できる立場でもないから今回はこれでいっか。


俺と渉と冬は三人で一緒に歩いてて前には女子トークが繰り広げられている。俺達は前にいる女子について行くしか無いか。


「ふわぁ・・・眠い」


俺達と一緒に寝たはずの冬がかなり眠そうだった。


「えらく眠そうだな、今日楽しみすぎて眠れなかったのか?」


渉が冬にこう言うと


「いやそんなんじゃ無いけど・・・ほら眠れない理由なんて他にあるじゃん。

僕ら結構命懸けの戦いしてたんだから疲れた以前に寝れなかったんだよ」


昨日の出来事はさっぱり忘れたいけど忘れられないからな。俺はもう疲れすぎて寝たけど冬は眠れなかったんだな。


「いつ寝たんだ?」


「寝たのは夜中の二時半とかかな」


今日は六時半起きだからそれは眠いよな。


「でも清水寺に来たから興奮はしてるよ。

一度も見たことも無い風景ばかりなんだから、今は寝ようと思えば寝るけど全然起きていられるよ」


そもそも今は寝るタイミング無いけどな。


「今日は天使とか他だって全員いるから何かの事件が起こることは無いだろ。単純に今日は京都旅行を楽しませてもらうさ」


渉の言う通り、誰かが何をするってのも全員いるから問題無さそうだし、昨日のことは昨日だし俺も何も考えずに楽しむか。


こうして皆に混じって京都旅行を楽しむこと俺はした。清水寺なんてそう行けるもんじゃないし目に焼き付けておくことにする。



清水寺の観光をしながらもはや少し忘れかけていた恋心を思い出しながら佐奈さんに一歩近づくように積極的に話しかけたりしたけど長続きはせずに結局何故かミカエルとの話になってしまう。


話している俺もなんでとは思ってしまう。

一番話しやすい女子だからかもしれないけどそれでも佐奈さんとの話にいきなり入ってきたりしてそのままミカエルとの話になる。


歩き回って少し皆疲れた所でトイレ休憩。


ベンチもありそこで俺と渉は座っていた。


「はぁ・・・なんで佐奈さんと普通に話せないんだ?」


思わず愚痴のように言葉が漏れてしまった。


それを聞こえていたようだった渉が呆れたような顔で


「なんだよ聞いて欲しいのか?」


「ただの独り言だろ、聞いては欲しいけど」


誰かには話しておきたい。


「関係が悪化してるわけじゃねえから何を心配してんだ?」


「心配と言うか話したいだけなんだよ、最近はだいぶ緊張せずに話せるけど、なんかな・・・俺もよく分からない」


佐奈さんと話すのは楽しいけど今はミカエルとも一緒ぐらい楽しい。

ミカエルにこんな感情を抱くなんてどうかしてるな。


「お前にとって佐奈は、お前にとってミカエルはどうなってるんだ?」


「俺にとって二人は?」


「考えて考えて出た答えが正解じゃないなんてよくあることだ。

でもこのことに関しては正解なんて無い。お前が正解を決めてお前が決めろ。

俺から言えるなんて言葉は今のままは大丈夫だけど先には進めないかもな」


進展が無いってことか・・・今の俺には答え出ないかもしれない。出したところでまた考えるしな。


とりあえず今は一日一日をしっかりと考えて自分なりの答えを出してみるか。


全員がトイレを済ませて清水寺の観光を再開する時に事件は起きた。


ラファエルさんが息が切れて汗をかきながら俺達に


「はぁ、はぁ、皆様・・・非常事態が起こってしまいした」


皆がトイレを済ませてリラックスしてる状態での事だったので何故ラファエルさんがこうなってるのかが分からなかった。


ミカエルがラファエルさんに


「ラファ何があったの?」


「ウリが・・・行方不明になってしまいました」


それを聞いた全員は驚くと共にまたアイツかと言う少し呆れ気味にもなったよう気がした。

少なくとも俺はなった。


行方不明ってつまりは迷子ってことだよな。


「ラファはウリと一緒じゃなかったの?」


ルシさんもラファエルさんに状況を聞くことに。


「それがトイレを済まして出て行った時です・・・」



ラファエルがトイレを済ませて外に出た時にウリエルは先には用を足してて外で皆を待っていた。


一番最初に入ったのはこの二人で最初に出たのがウリエル。


「お姉ちゃんまだかな〜・・・あっ!」


ラファエルがまだトイレから出てきていない時にウリエルは京都でよく見かける舞子さんを見つけて一人で近づいていった。


そこで出てきたラファエルが舞子さんに走っていくウリエルを見かけて


「ウリ、一人で行っては・・・」


追いかけようとした時、隣から修学旅行に来てた小学生達が先生を先頭に並んでラファエルをとおせんぼした。


子供ものためどうすることも出来ずにあたふたするしか無かった。


少ししてようやく子供が全員行ってから追いかけようとするとそこには舞子さんと一緒にウリエルもいなくなっていた。


ウリエルがいた場所まで行って辺りを見渡してもその姿は見えない。


「どうしましょ・・・」


しばらくは一人で探し回ったが結局見つからずに皆に報告することになった。



「まったく好奇心旺盛なのはいいことだけど勝手が過ぎるのも考えものね」


ミカエルが言ったけどそれは間違いない。ウリちゃんには行動制限を設けないと。


つーかどうするんだ?ウリちゃん探さないと行けないだろこれ?


「仕方ないです。手分けをしてウリエルを探すことにしましょう」


ガブリエルさんは手分けして探すと言ったけど俺は疑問だった。

手分けする意味があるのかどうか。


「あのー天使の皆さんだったら見つけることなんて簡単なんじゃ」


そういう力は多分あると思うし・・・


するとミカエルは俺に近づいてきて突然指をさされ


「あんたね!何でもかんでも天使なら出来るなんて大間違いよ!」


いきなり怒られた。言っただけでそんなに怒るなよ。


「た、ただ聞いただけだろ」


「でも実際出来ないことは無いけどねー」


ミカエルの後ろにいたルシさんが否定をした。


「蒼に言ったかどうかは分からないけど、天使にはこの地上界でしか出来ない力って言うのがあってそれぞれ固有の力を持ってるの。

昨日のラファがやったワープホールもラファしか出来ない。

だから特定の人物を探す能力を持っている天使もいるってこと」


確か前にそんなことミカエルから聞いたことがある気がする、昨日のラファエルさんがそうだったのか。


「ちなみに私達の中にも居場所を特定する力を持ってる天使がいるの」


「えっ、それって?」


「迷子の張本人のウリだけどねー」


「意味無いじゃん!」


思わず口に出してツッコミを入れてしまった。


「ウリのことだから焦って自分の力使ってなくてあたふたしてるに違いない。

私達の居場所を探って来ればいいものを」


そうしてれば今頃いると思うけど。


「それでは手分けをするということで今から私が独断で皆さんを分けさせていただきます」


するとガブリエルさんが勝手にメンバーを決め始めた。


「まずこのガブリエルとミカエル、それと蒼さんと鈴音さんは私とご一緒させてもらいます」


本当に独断なんだな、バラバラに決めてるのかもしくはガブリエルさんにしか見えない相性があるのか。


「次にルシエルとラファエル、佐奈さんと冬さんは一緒に」


冬は佐奈さんとか・・・羨ましい。


「次にカマエル、サンダルフォン、メタトロンは一緒に」


喧嘩した二人に行かせるのか、大丈夫か?


「では残った母様、渉さんと花梨さんと共に行ってください」


四手に別れてウリちゃんを探すことになった。


「それではお手数ですが皆様どうか我が妹をお探しご協力をお願い致します」


俺達に深々と頭を下げたガブリエルさん。


焦った俺は


「いやいやそんな大層なことしないですから」


佐奈さんも


「困った時はお互い様ですよ」


と、フォローのように入った。


頭を上げたガブリエルさんは一切表情は変えていなかった。

何も心に響かなかったのかな・・・


こうして俺達はウリちゃんを探すため清水寺を探索することに。



つーわけで今からは俺、渉が進行努めます、お願いします。


俺と花梨とラミエルさんはウリエルを探しているけど見つかる気配が無い。


そもそも子供だし目線も低いから見つけるのも困難だ、多少特徴的な天使の独特なオーラ的なものも感じるけど体感だから決して分かるものでは無い。


さて、どうしたものか。


花華はなかちゃんって可愛らしいわね〜」


「花梨ですよ〜」


「花梨ちゃんは何かお肌の手入れとか美容に気を使ったりしてるの?」


「う〜ん別にこれといったのはやってないですね〜、お風呂の時に洗顔のうるっと輝く肌って言うクリームを塗ってるぐらいですね〜」


「へ〜それだけで保てるんだ。やっぱ若さっていいものね」


「ラミさんも若いじゃないですか〜五人も子供がいるお母さんとは思えないですよ〜」


「いやいや、この若さを保つのも大変なんだよ。毎日肌パックとか半身浴三十分とかヨガとか色々やってやっとこの姿だからさ」


「それでも努力の結果が出てるじゃないですか〜綺麗ですよ〜」


「そ、そう?ありがとう」


二人共全然探してる気配がないな。


さすがに呆れた俺は二人に


「あのさ、探してる?」


と、聞いてみるとラミエルさんが


「探してるよ。こう見えて周りを見て回ってウリがいないかどうか探してるんだから」


「渉君大丈夫だよ〜私達にはラミさんがいるんだから〜」


いやラミエルさんがいてもな・・・


「安心して渉君、子供でも私の娘。それなりの力はちゃんと持ってるから」


その言葉に俺は思い出した。子供でも選ばれし天使しか与えられない天使階級を授かっている。

これぐらいの事件だったら問題無いかもな。


「まぁでもお姉ちゃん離れはまだまだこれからだけどね。ラファがいないと何も出来ないからさ」


それでよく階級貰えたな。


俺達は気楽に歩きながらウリエルを捜索していた。


しばらく歩いていると花梨が先に進んでウリエルを本格的に探し始めた。するとラミエルさんは俺にこんなことを。


「昨日はごめんね、大変なことにしちゃって」


昨日のことを謝られた。


「俺よりも蒼と冬にそれを言ってやってくださいよ。現場にいたアイツ等の方が苦労したんだから」


「ふふ、でも渉君だって活躍してたじゃない、二人の危機を救ったのは他でもない渉君でしょ?」


「危機を救ったのは俺じゃなくてラファエルさんとルシファーさんですよ。

それに俺はラミエルさんの力を借りて話したから実質何もしてないのと等しいですよ」


「ふ〜ん、謙虚なんだね。

じゃあこれを言っても自分の力じゃないって言える?」


何を言っても否定出来る自信はある。


「私の誰でも天使の力を授けるのは基本時間制限があるの。

普通の人ならだいたい二分から三分、もって五分ぐらいかな」


「それって・・・」


「ルシが教えてくれたけど、三十分以上天使の力を保てる人なんて見たことないよ」


「どういうことですか?なんで俺はそこまで持続出来たんですか?」


「単純に天使の適合率がかなり高かったとしか言いようがないかな、稀にそういう人はいるから。

渉君は天使の素質がある。もしかしたら本当に天使だったりして」


俺が天使?いやそんなまさか、俺は人間じゃないって言うのか・・・


「なんてね。もし本当の天使だったら三十分どころか一日私の力を使いこなせれるから。

授けても限度で一日までしか使えないから」


それを聞いてほっとした。


「まぁでも渉君が天使の素質があるのは本当だけどね、もし渉君が天使になったら相当上の地位を貰ってたかもね」


褒められてるらしいけどこれはどう喜んでいいのかわからない。天使に目覚めろってことか?


「俺はじゃあどうすればいいんですか、天使の適合率が高いなら何をしたら」


「何もしなくていいよ、普段のまま過ごしたら。私の力が無いと何も起こらないし」


じゃあ気にしなくていいってことか。


「これで分かったでしょ?渉君の力があって二人は助かったってこと。会話しないと何が起きるか分からないし」


「・・・かもしれませんね。自分が何かをやった気はしないですけど」


「渉君はもっと自分を褒めてみたら?それぐらいのことはしてるんだから。

自分で自分を認めるのもたまには必要だからさ」


自分で自分を褒めるか・・・まぁ、他の人よりも少し優れてるとしか思わない。

俺は、褒められる存在なのかもな。


自分でこれを言うのがどれほど恥ずかしいことか。二年後ぐらいまで自分を褒めるのは無しだ。


「二人共探してよ〜そろそろ見つけないと〜」


花梨が戻ってきて俺達を急かしてきた。


まぁ集合時間的にまずいな。


「じゃあラミエルさん、娘さん探すか」


「りょーかいっ」



今度は俺、蒼が行きます。


四手に別れて俺達はウリちゃんを探すことにはなったけど、ガブリエルさんがいるせいかこの辺りの空気がめっちゃ重い。


真面目で厳しくてほぼ笑わないからどう接したらいいかが分からない。


そもそもミカエルは姉なんだから何か一言でも話せよなんで沈黙を貫いてるんだよ。


鈴音はまぁ普段から静かだから分けるけどガブリエルさんの威圧でもっと黙ってる気がする。


そもそもこれは探してるのか?普通に今歩いてるだけだけどよ。


沈黙が続いた後ついにガブリエルさんが口を開いた。


「さて、蒼さん鈴音さんミカエル、ウリエルはこの近くにいるはずです。

この辺りを重点的に探してください」


「おっけーガブ姉」


「分かりました」


なんで二人共分かってるの?なんでそんなに理解力あるの?なんで俺だけ分かってないの?


そう言ってガブリエルさんは一人で歩いて探しに行った。


「じゃあ鈴音ちゃん、私達も探そっか」


「そうね、まずは情報を集めること」


勝手に話が進んでるけどまだ把握出来てない。


たまらずに俺は二人に


「ちょ、ちょっと待ってくれ!」


二人を止めて聞くことにした。


「何よ?早くウリを探さないと」


「いやなんでガブリエルさんにいきなり言われたことを納得してるんだよ。俺には何が何だか分からない」


「言ってなかった?ガブ姉は気配察知って言うガブ姉だけしか持ってない特有の力を持ってるのよ。

ウリの人を探すに長けた力には遠く及ばないけどそれでもその気配察知は私達天使でもそう簡単に出来ないのよ。

ガブ姉は長い時間をかけてその力を自分のものにした。誰も頼らずに自分一人で。

全ては天界を守るため、神様を守るために」


「それは鈴音も?」


「ええ、行く前にミカちゃんに聞いてたわ。

気配を探している間は集中するから話しかけてはいけないってね」


だから皆終始無言だったのか。


「つーかそんなことだったら俺にも教えろよ」


「だって聞いてこないから言わないわよ」


「お前な・・・まぁだいたい分かった。じゃあウリちゃん探すか」


「あんたが止めたんだからね」


いつも一言余計なんだよ。



周囲を探したがウリちゃんはいない。ガブリエルさんが言ったんだから多分間違いないとは思うけどそれにしてもいなくないか?


「にしてもウリどこ行ったんだろ?短時間だからそこまで遠くに行ってないと思うけど」


「この辺りにはいないかもしれない・・・ミカちゃんちょっと遠くに探しに行かない?」


「そうね・・・蒼、私と鈴音ちゃん少し遠くまで探しに行くから引き続きここの周辺よろしく」


「あ、ああ」


俺を置いて二人はこの場から離れた。


一人ぼっちになってしまった。まぁ集合場所は分かるから大丈夫だけど。


ウリちゃんどこに行ったんだろ。誘拐とかされてなかったらいいんだけど。


そもそも誘拐したらその後がめっちゃ怖そうだしな・・・


「あら蒼さん、お一人でお探しですか?」


俺の後ろから声がして振り返るとガブリエルさんが歩いてきていた。


「ガブリエルさん・・・ウリちゃんはいませんでしたか?」


「はい、気配からしてこの近くにいたのは確かなはずですけど。

まだ子供故離れるのが速いですからもういなくなってるかもしれませんね」


「そ、そうですか・・・」


「あちらは探したのでどうですか?この先は二人で探すと言うのは?」


ガブリエルさんと二人でかぁ、断る理由は無いからいいけど。


「いいですよ」


「それでは失礼します」


そう言ってガブリエルさんは俺の隣に来た。


「行きますよ」


「あ、はい・・・」


やばい失敗したかも。こんな並んで歩くとか思ってなかったし何を話したらいいか分からないし。


まいったな、さっきの沈黙がここに来てまた来るとは・・・


「蒼さん」


いきなり名前を呼ばれた。


「は、はい」


「こちらでのミカエルはどうですか?」


突然ミカエルのことを聞かれた。


「ミカエルですか?」


「はい、こちらで何かご迷惑をかけていないかどうか気になりまして」


「いや別に迷惑にはなってはないですけど」


「本当ですか?真実だけ伝えてください」


・・・ガブリエルさんの前では嘘はつけないな。でも実際には。


「確かにめんどくさいって思う時はありますよ。家に来た時は俺を召使いみたいにしてくるし」


「やはりミカエルは」


「でも今は違いますよ、ミカエルの優しさとか心の広さとかに触れてからには俺の中ではかけがえのない友達の一人になってますよ。

だから今は毎日が楽しくて仕方ないです、その上ではミカエルがいてくれてからこそですから」


俺の今のミカエルの気持ちを素直に伝えた。最初の頃はどうなるかとは思ったけど今となっては家族の一員で友達って感覚がある。

俺とミカエルはもう友達以上の関係かもな。


「そうですか。ミカエルは蒼さんに迷惑をかけていないのですね。なら結構です」


冷たいな。自分の妹だろ?家族の一員なのにどうしてそんな。


「ガブリエルさんの妹ですよね。どうしてそんなに冷たくなって」


「私は感情表現は苦手なもので。よく言葉が足りないとも言われます。

確かにミカエルには姉らしい事は昔も今も出来てないのは事実、ミカエルが産まれた頃には私は天界を守ることに専念していましたから。たとえそれが妹達全員から恨まれても、私はやり通すしかありません。

だがそれでも妹を、家族を想ってるのは確かです。天界を守るのは家族を守るのと同等ですから」


ガブリエルさんの目は透き通るほど美しくてそして純粋な目をしていた。


俺はどうやらガブリエルさんを誤解してたようだ。


ただ天界を守るためだけではなく自分の家族を守る姉なんだと。


「ご迷惑をかけていたら私から制裁を下していたまでですが」


厳しいのは変わらずだけど。



ちぃーすメタっす。


実際にこうやって語り手するのは初めてなんだけどまぁ楽しくやればそれでおっけーっしょ。


そんじゃ行きますか。



カマさんとこうやって歩きながら話すってのはマジで結構久しぶり。カマさんも仕事で忙しかったしウチもこっち来て話す機会すらなかったから、割と嬉しいんだけど。


ただ一人いるだけでテンションガタ落ちなんですけど。


私の隣にカマさんがいてほとんどウチが話してるんだけどカマさんはちゃんと聞いてくれてる。聞き上手って感じかなー。


でも真ん中にカマさんがいてくれるからまだいいけどもう一つ奥にはサンがいるからなんか気分が晴れないんですけど。


あれ以来話してないし顔すら見合わせてないし。


まぁサンのあの性格は今に始まったことでもないし。昔はウチの後ろにいっつもついてきて甘えん坊で何より可愛かった。


なのにいつからあんな風に饒舌で正論しか言わない性格になったんだろ。ウチには不思議で仕方ない。


妹とのことを大切に想わない姉はいないけどその逆は果たしてどうなんだろ。


サンは・・・


「あ、そう言えば」


突然カマさんが何かを思い出したようだ。


「メタ、サン、ちょっとだけ待ってて、天界に持っていくお土産買ってくるの忘れた」


そう言ってカマさんは逆方向に歩いていった。


「カマさんストップ!」


ウチの声は届かずにそのまま歩いていった。


カマさん頭イッちゃった?現場にいたのにウチとサンを二人だけで残すなんて。


やばいっしょこれ、気まずさバリバリなんですけど。


で、でも一応ウチの方が姉なんだし、階級も上で先輩だし・・・声をかけるのは普通はウチの方からか。


サンから声かけられるぐらいならウチから声かけてやるし。


「ま、まだ怒ってる?」


ウチなりに勇気を持ってサンに話しかけた。


「何?」


普通に返してきたんですけど。


「いやさ、その、ウチも我を忘れてたって感じで割かし酷い言葉使ったからさ」


怒ってたとは言ってもさすがに言い過ぎたし罵倒も中々キツかったし、怒ってるかなって思ったけど。


「怒ったら感情的になるのなんて昔からじゃん。お姉ちゃんの性格は知ってるつもりだし、それに私が一番近くでお姉ちゃん見てるのに知らないはずないでしょ?」


やっぱ正論で返されたし。


「かもしれないけどそれでも謝っておきたいし」


「冷静に見てどっちが悪いって考えたらどっちもどっちなはずだけど全体を見て割合とかも出さずに判断をするのなら私が悪い。

だから謝るのなら私のはずだけど?」


「でもウチが悪いと思ったならウチが悪い。サンがそう思ってもウチはそうするから」


「・・・まぁ別にデメリットがある訳でもないし好きにすれば?」


素直にならない時はサンは諦めた時、ウチは何故か笑顔で


「ごめん、元々逆上したのはウチの方だし」


頭を下げて謝った。


顔を上げてサンの顔を見ると顔を赤くしてウチの目を見ずに


「た、確かにお姉ちゃんがかってに逆上してウチに口喧嘩を持ちかけてきたんだしなによりウチは正論しか言ってないしそんな正直に謝っても当然だし、お姉ちゃんが・・・その・・」


サンの目はグルグル回って言葉も疎かになって一人称も私からウチになった。


この姿になったサンはマジで面白い。


思わずウチは声を出して笑ってしまった。


「何笑ってるのよ!」


「サンだって変わってないじゃん。ウチが謝るといつもそうやって焦って冷静なサンじゃなくなるじゃん。

多少自分に非があるって感じてたら謝られると責任感を感じてしまう・・・ふふっ可愛い所あるじゃん」


これは全て昔から、サンのこういう所は好きなんだけどね。


「ち、違っ・・・」


「少しは素直になってみたら?ウチだってこうやって早めに謝ること出来たし」


「・・・今回は私は謝らないよ。お姉ちゃんが謝ってこの場は全部収まったんだから。

これ以上、私はこの件に関しては首を突っ込まないつもりだから」


「ならウチも何もしなーいよ」


「まったく、でもそれがお姉ちゃんっぽいけどね」


まぁこれで一件落着ってやつかな。ウチとサンの関係もこれで戻ったし安心して旅行・・・その前にウリちゃん探すのすっかり忘れてた。

このメンバーに探す力を持ってるの一人もいないし、どうすんの?


「ごめんお待たせ」


手に京都名物八つ橋の袋を手に持ったカマさんが戻ってきた。


「カマさん、ウチらウリちゃん探すの結構無理ゲーな気がするんですけど」


「確かにお姉ちゃんの言う通りかも。

なんの力も使わずに見つけるのはかなり至難の業かと思いますけどどうします?」


サンも状況を分かったっぽい。


「あーそっか。ガブは考えたのかな?

まぁしょうがないんじゃない?自力で探すしか」


あっさりとした答えで結果自力で探すことに。打開策が無い時はソッコーで諦めるのがカマさんだからしゃーないけど。


こうしてウチらは捜索を再開したけど、途中でカマさんに


「カマさんわざとっしょ?ウチとサンを二人で残したのは?」


「さぁ、たまたまでしょ」


誤魔化してはいたけどカマさんには多分分かってたっしょ。

ウチとサンが元の関係になる打開策が。



四人目は佐奈です!


私達で探すチームは以上かな?


最後にふさわしいかどうかは分からないですけど・・・全力で頑張ります!


私と冬君は二人で来た道とか人に聞いてみたりくまなく探したけどウリちゃんは見つからない、一体どこにいったの?


「冬君本当にウリちゃんはこの近くにいないのかな?」


「それは分からない。子供の足でこの清水寺を一人で回るのは無理なはずだけど天界に住んでいる天使だからそれが可能に出来るのはあると思うけど」


「じゃあ・・・もうこの京都にいないってことも!」


「無くはない」


そんな、まだ小さい子なのに・・・


「それはない無い」


他の場所で探していたルシさんとラファさんが私達と合流した。


ルシさんがはっきりと無いと答えちゃった。


「ウリは出かけた時は私と一緒でしか帰りませんからそれは大丈夫かと」


それを聞いてホッとした、まだ見つけられる可能性はあるんだ。


「そっちはどうでした?」


「全然見つからない。皆が探して見つからないのはなんだか不思議に感じるけど本当に迷子?もしかしてどっかで私達を見てて笑ってるのかも」


「お姉様ウリはどこかで泣いていらっしゃるのかもしれないので心無い言葉はお控えてください」


「冗談だよ、あんまり怒らないでって」


「お姉様!冗談を言うぐらいなら早くウリを探してください!私も早く・・・早く探さないと」


明らかにラファさんの様子がおかしいよ、なんか焦ってるって言うか。


「ラファ、焦ってたらウリを見つけられるのに見つけられないよ。

自分のミスで大切な妹を見失ったから自分で見つけなきゃって気持ちは分かるけど、それでも私達がいるからひとまず落ち着いて」


ルシさんがラファさんをなだめて深呼吸させて落ち着かせた。


「・・・そうですね、私一人で焦っても仕方ありませんね。皆様申し訳ありません」


ようやく普通のラファさんに戻った。


「でもどうしますか?これじゃあ埒が明かないです。見つかる目処も無いのに」


冬君の言う通り。これじゃ時間が来ちゃう。


「はぁ・・・仕方ない、私が力を出すよ」


「お姉様、でもそう言った力は無いはずでは?」


「ところが意外と出来てしまうのが私だよ」


そう言ってルシさんは目を閉じて手を胸に当てた。


その場の空気が変わって少しだけ風が吹いてどこか花の香りがした。


何が起こるか分からないままルシさんは目を開けて指をさした。


「あっち、ウリがいる気配がする」


「そのようなお力どこで取得したのですか?」


「ん〜いつだろ?とにかくまぁ近くに気配がするんだったらそこに行くしか無いかな」


何が起こったか全然分からない。ルシさん何をしたの?


「天使が出来ることですか?その力は?」


冬君がさっきのことを聞いてる。気になってたのかな?


「いえ、私では出来ません。ルシお姉様が出来るのも分かりませんでしたから」


「疲れるからやりたくなかったけど状況が状況だから。

これはこの近くにいる人や天使の気配を感じてその人が誰かを感じる。まぁ言わゆるGPSみたいかな。

誰かは特定出来ないけどそれでも天使は特徴的ななんて言うか磁場?を感じるから探しやすいし」


す、すごい、あんなにすぐに出来ることなの?天界で三番目に偉い天使の人なんだよねルシさんって。

やっぱりそれなりの力が無いと行けない場所だから。


「別に確実性がないから多分ってだけだしウリに比べたら全然だから」


それでもすごいとは思うけど。


「それでは参りましょう」


ラファさんが先行してルシさんが指をさした方に歩き出した。


「ラファ張り切ってるねー」


ルシさんもラファの後に続いた。


私と冬君と後に続いて歩くことに。


ラファさんから少し離れて歩いて行く私と冬君とルシさん。


ふと私は疑問を持った。それをルシさんに伝えた。


「どうしてウリちゃんはラファさんにあんなに懐いてるんですか?それは姉妹仲が良いのは良いとは思いますけど、あんなにくっつくのって理由があると思うんですけど」


私と紀乃も昔から仲は良かったけど子供の時でもあそこまではいかないよ。

それに人前であんな感じは恥ずかしいし・・・


「あーまぁ普通に考えて異常だよね、あの姉妹仲は。ガブ姉も見習ってほしいほど。

でも、そう言うルーツはちゃんとあるよ」


「ウリちゃんとラファさんの関係ですか?」


「私もラファから聞いた話だけど・・・」



今から少し昔、天界のとある豪邸の家に住む五人姉妹の四女、ラファエル。


彼女はとても謙虚で淑女。


そしてとても綺麗過ぎる程の顔立ちを持っており見た天使ほとんどを釘付けにする。


しかしそのため寄ってくる天使も数多く、ラファエルの性格は人見知りがかなり入っているため自分の顔立ちがどうしても好きにはなれなかった、自分では迷惑な顔立ちだと思ってしまっている。


ラファエルは家に引こもるようになってしまい話し相手も自分の姉かもう一人の妹、唯一の友達しかいなかった。


そんなある日、家の中にはラファエルと一人の妹しかいなかった。そこである事が起きる。


一人で自分の部屋で本を読んでいるラファエル。


そこに、いきなり部屋の扉が勢いよく開いた。


驚いたラファエルは開いた扉の方を見ると


「ラファお姉!あそぼ!!」


まだ物事をよく理解出来ない歳の妹のウリエルが入ってきた。人間で五歳ぐらい。


「ウリ、他のお姉様達とはお遊びには?」


極力一人でいたいラファエル。


「だって皆いないもん。ラファお姉しかいないから、ウリは遊ばないといけないからってママに言われた」


「お母様も不思議なことを」


遊んだら疲れて寝ていくと思ったラファエルは少しウリエルの遊びに付き合うことに。


「何して遊びますか?おままごと?それとも・・・」


「お外!ウリは外で遊ぶ!」


元気いっぱいの答えにラファエルは笑顔で


「室内で」


外に行くのはNGのラファエルに対して外で遊びたいウリエル。


「なんで!外!」


「お姉ちゃんが外が嫌ですから。お部屋の中なら大丈夫ですよ」


「やだやだやだやだやだやだ!!ウリは外でしか遊びたくない!!」


「ウリ、分かってください。私は・・・」


「もういい!ウリは一人であそぶ!ラファお姉なんてもう知らない!!」


そう言ってウリは部屋から出ていった。


「ウリ怒ってしまいました。それでもこれでゆっくりと読書出来ます」


妹だとは思っているがまだ姉達に比べたらそこまで感情移入が出来ないラファエル。


また一人の時間になり読書に没頭するラファエル。


数時間経って本を読み終えたラファエルは伸びをした。


「う〜ん、ウリには少し悪い思いをしてしまったかもしれませんね。謝っておきますか」


立ち上がってウリエルの部屋に向かおうとすると部屋の扉が開いた。


「ミカお姉様?」


家に帰ってきたミカエルがラファエルの部屋に入ってきた。


「あれウリいないの?ラファの部屋に来てるのかと思ったんだけど」


「え・・・家にいないのですか?」


「うん。部屋にいなかったから探したけど・・・ラファ見てないの?」


ここで記憶が思い出した、ずっと外で遊びたかったウリが一人で遊びに行ったのではないかと。


「ウリはまだ幼い。そんな子が一人で外に遊びに行ってしまったら・・・はぁぁ」


自分の責任が重くのしかかるラファエルは部屋を飛び出して我を忘れて家から出た。


「ら、ラファ!どこ行くのよ!」


ミカエルの声は届かずにラファエルは走った。


「ウリ、ウリ、ウリ!」


天使を探す力を持ってないラファとにかく周りをくまなく探した。自分の翼で飛んで周囲を周った。


だがウリエルはいなかった。


翼を羽ばたかせるのを辞めて地上に降りたラファは自分がやったことを重く受け止めて涙を浮かべた。膝をついて顔を沈めて


「私のせいでウリはどこかに」


そう思った時だった。


「ラファお姉?」


正面からウリの声が。


顔を上げるとウリともう一人の天使が。


「サンちゃん?」


ラファエルの唯一と言っても過言ではないサンダルフォンがウリエルと手を繋いでいた。


「どうしてサンちゃんとウリがご一緒に?」


「私はたまたま買い物していたらウリちゃんが一人でいたからさ。

理由聞いても答えてくれないし、一応手を差し出したら手を握ってくれたから買い物しながらウリちゃんと一緒だったよ。

それで家まで送って行こうとすると何故か泣いているラファを見つけたってところかな」


「先程ウリは声を出しました」


「だからびっくりした」


するとウリはサンダルフォンから手を離してラファに近づいていって


「ウリ、一人で外にあそんでた。けどぜんぜん楽しくなくて、ちょっと遠くまで歩いたら分からない場所に来てどうしたらいいか分からなかった・・・お姉ちゃん、ごめんなさい」


今にも大泣きしそうなウリ。


それはラファも同じだった。


「私も、ただ自分事だけで妹を見ていませんでした。そんな謝らないで、私が悪いですから。

こんな私を許して、ウリ」


勢いよく首を横に振って


「ウリ、ラファお姉大好きだから」


それはラファエルにとってあまりにも嬉しすぎる言葉だった。


二人は抱き合ってウリは大泣き、ラファはこの時に誓うことに。


「私のたった一人の妹。私が大切にしなくてどうするんですか。

だったら私がこの力でウリを守ってみせます。これが、私の姉としての自分の使命です」



「いや〜これが四女と五女の感動する話だよ。我ながら良い妹達を持ったよ私は」


ラファさんがかなりそれから甘やかしたからウリちゃんもあんなにラファさんっ子になったんだね。


でも、二人のことが聞けてよかった。これであんなに姉妹仲がいいのが分かった。


しかし冬君が


「でもなんであんなアイドル志願者になってるんですか?

今の話と自分が可愛い理論を唱えているウリちゃんの話全然関係ないですよね」


「それは・・・本人に聞いて」


あ、知らないんだ。


「ルシお姉様、そろそろでございますか?」


「うん、この辺りだと思うけどなぁ・・・おっとこの辺りがなんだか天使がいそうな感じ」


ふら〜とルシさんの直感のような感じで歩いていく。


その後をついて行く私達。


「ここにいるはず!」


「ここに!」


私達が見たのは・・・


「どうしたのルシ?ウリ探してるんじゃないの?」


「何か見つける手立てがあったのか?」


「ウリちゃん全然見つからないよ〜」


ラミエルさん、渉君、花梨ちゃんがいた。


「る、ルシさん?」


「お姉様?」


少し黙り込んだルシさんは手をポンと叩いて


「あ、天使の気配ってママだったんだ。

ママってウリとなんだか雰囲気似てるんだね〜」


・・・え?



こうして俺達はウリちゃんを探したが結局見つからずに全員がいた場所に集合した。


「どうする?そろそろ時間が無い」


「今からもう一度探すはキツいかも」


「蒼さん達は学生ですから時間があります」


「私達だけで探すしかないってことでしょ?」


「でも人は欲しい」


「じゃあギリギリで探すしか」


「でも佐奈、残り時間はあと十分もないのよ」


「ここまで探していないのでは十分時間があってもさすがに無理かと思いますけど」


「それには否定は出来ないな」


「このまま僕達は見つけることが出来なかったら」


「ウリちゃんに会いたいよ〜」


「マジでどこいったのよウリちゃん」


「ウリ・・・また私のせいで」


「ラファそんな落ち込まない。最悪私が奥の手を」


ラファエルさんは自分のせいだと言ってる。


俺は諦めるしかないのか・・・


「あ、いたいた。おーい皆勢揃いだね」


「なんだか深刻そうだけどどうしたの?」


この二人の声は、俺達は声のする方に顔を向けるとバスケ部の赤井さんと黄崎さんともう一人。


「お姉ちゃん!!」


俺達は声を揃えて


「ウリ!!」


赤井さんと一緒に手を繋いでいたのはウリちゃんだった。


「な、なんで赤井さんとその子が?」


今までの経緯を説明し始めた二人。


「いやさ、私とナギが二人で観光してたら突然この子が目の前に入ってさ。完全に子供だったから話しかけた。そしたら迷子だって言うから私達と一緒に観光しながら保護者を探してたってわけ」


「でもその保護者がまさか風間君達の知り合いだったなんて。おかげで見つけやすかったから良かったけど」


赤井さん達といたのかウリちゃんは。


「いや、だとしても俺達結構探したけど見つけられなかったけど」


「あー多分お店周りとかしてたからかな。五分入って次のお店とか転々としてたからさ」


それで見つけられなかったのか。ほぼ奇跡に近いけど。


ラファさんはウリちゃんの目線まで行ってウリちゃんの肩に手を添えて


「もう、勝手に行ったらダメじゃないの」


「えへへごめんなさい。でもウリすっごく楽しかったよ」


ラファさんは赤井さんと黄崎さんに頭を下げて


「本当に申し訳ありません。なんとお礼を申し上げれば」


「いいですよ全然。子供が迷子なら手を添えるってのが私ですから」


赤井さんやっぱいい人だな。


「綾芽、渚、ありがと!」


「おーいいってことよウリ」


「ウリエルとはまた変わった名前ですね。外国の方ですよね?」


「渚違うよ。ウリとかラファお姉は天使なんだよ」


この言葉で現場は凍りついた。


天使の存在が知れ渡ってしまう恐れがある。


「て、天使?」


赤井さんが疑問に思ってるし!これ、なんとかしないと。


するとガブリエルとルシさんが来て


「子供の冗談です。そこまで本気で考えなさらずに。私は神原 莉舞りぶと申します」


「それにしても二人には感謝だね、私の妹をしっかり見てもらってたんだから。

私は神原 瑠花って言うんだ」


「えーなんで?お姉ちゃんはガブりっ・・・」


ラファエルさんに口を閉ざされたウリちゃん。


「アニメとかに影響されましてこのようなことを言ってしまっていますので。

私は神原 らんと言うお名前でございます。そしてこの子は神原 李瑠りると言います」


「へ〜李瑠ちゃんって言うんだ。可愛い名前」


すげぇ、あんな瞬時に対応出来て名前もソッコーで決めてるし。さすがとしか言いようがない。


「改めて李瑠をありがとうございました。

この子達の母になります愛美えみって言います。これにて安心して帰れます」


「五人もお子様がいるなんて大変ですね」


「いや〜大変ですよ、皆個性的でね」


黄崎さんとラミさん勝手に話し始めてるし。


まぁなんだかんだで見つかって良かったよ本当に。


とりあえずこれで一息つける、でも結構普通の人よりかは全然印象に残ることしか起こってないからなぁ。

楽しかったから別にいいけどな。まだ修学旅行中だけど。


「そう言えば蒼って感想書いたの?」


突然ミカエルからそんなことを言われた。


「感想?」


「ほら清水寺の一箇所見つけてそれの感想を書くやつ。私達は探してる間に書いたけど、あれ書かないと帰ってから補習でしょ?」


「・・・俺、ちょっと今から行ってくるっ」


「おーい集合時間だぞ、集まれー」


先生!なんなの?結局俺が何したの!俺探す努力したよね?なんで毎回俺ばっかりこんな目に会うんだよーーーー!!!



はい、長かった修学旅行はこれにて終わりです。


その間に奈良行って一泊したけど別に事件も何も起こらなかったからな割愛したけどな。


でもすっごく楽しかったよ、一生残る思い出の一つだね。


天界じゃ味わえないマジ貴重な体験だったよ。地上界ハンパねぇ。


こっからやっと普通の回に戻るのでよろしくお願いしますよ。


まだまだ学園生活は続きます!


ウチは全然パリピだからさ。


意味がわらんけど・・・まぁ俺達の日常を見て楽しんでください。


では、また次で。

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