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神様とは天使

修学旅行編第二弾は私、佐奈がやっていきたいと思います!


私とメタトロンちゃんがペアになって旅行します。メタトロンちゃんとはとっても話しやすいしもうすっかり仲良し。


最近はメタちゃんが使ってる言葉とかも覚えてきて私も使ってみたりしてるけど意味がわからないからメタちゃんがいないときはあんまり使わないかな。


あ、もう私はメタちゃんって言ってますよ。


それでは行きましょう!



私達学生と先生は飛行機に乗って、降りた地はもう私達のいる場所では無く・・・


「私達IN京都!!!」


テンションが上がってつい大声で言ってしまった。


「佐奈、はしゃぐ気持ちもわかるけどもう少し落ち着いて。それにここは空港だからあんまり京都感も無いから」


鈴音ちゃんに怒られちゃった。それにまだ空港だから京都だけど京都じゃないから。


私達は空港の改札を抜けて、そしていよいよ、千の都京都に降り立った!


辺りを見回すと和を感じさせるような建物だったり和服の美人なお姉さんもいるしもうたまらない。新鮮な光景、これは目に焼き付けておかないと。


「おーいじゃあ集合」


苺先生が私達を集めた。


「ここからは事前に決めてあるペアで一緒に行動して京都の観光スポットだとかお寺とかを各自で見るように。ただし清水寺と東大寺は明日に行くからそこには行かないように。

それで旅館に帰ってくる時間は七時まで。それを過ぎて帰ってきたら怒るから。場所はしおりとかにも書いてあるから分かると思うから。

じゃあまた旅館で。私は先に旅館に行ってちょっと休むから〜」


ちなみに奈良にも行ってきます。奈良では鹿にせんべいをあげるのが楽しみ。


今日は朝も早かったから京都に着いた時間はまだお昼の十二時、だから七時間ぐらい京都観光だ。


「じゃあここで解散になるね」


鈴音ちゃんがこう言ったら皆それぞれのペアになって


「それじゃあ花梨さん行こっか」


「おっけ〜蒼君」


蒼君と花梨ちゃんは二人でその場から歩いていった・・・あの隣が私だったらなぁ、ちょっと花梨ちゃんが羨ましいかも。も、もちろんメタちゃんが嫌ってわけじゃ無いから!


「私達もそろそろ行きましょうか」


「そうね、時間もあるし」


鈴音ちゃんとミカちゃんペアも私達に手を振りながら自分達の目的地に行ったの。


「俺達も行くか」


「うん、結構楽しみ」


渉君と冬君も同じく。


「じゃあ佐奈っち、ウチらも行こ」


皆それぞれの場所に行ったし私もここにいる理由も無いから


「よし、メタちゃん思っきり楽しも!」


「当たり前っしょ!」


こうして私とメタちゃんも京都の観光スポットに向かうことに。



電車に乗って少し歩いて私達が着いた場所は


「ここが伏見稲荷大社」


京都に来てすごく来たかった場所の一つがここ伏見稲荷大社。通称、稲荷神社。


「でもなんでここが良かったの?他にもあったのに」


メタちゃんは京都のことよくわかって無くて私に行く場所とかの主導権を握られせてくれてたんだけど


「テレビとかで見たことがあって今ここには無いけどちょっと行った先に鳥居って言う赤い門みたいなのがあるんだけど」


「鳥居は知ってる」


「それが千本ずらっと並んであるの」


「あれが千本も!?マジでヤバいじゃんそれ」


「その光景がすごく幻想的で一度自分の目で見てみたくて。見たら絶対に忘れない、忘れることない大切な思い出になると思うから」


「へ〜佐奈っちがそこまで熱くなるんだったら見る価値あるやつっしょ。ウチもノってきたかも」


よかった、メタちゃんも見たい気持ちになってくれて。


千本の鳥居がある場所まで歩いていて私は少し気になったことがあった。


「メタちゃん」


「ん?」


「こう言う日本の神社には神様が祀ってあるものなんだけどメタちゃんがその住んでいる場所に神様っているの?」


本当に天使がいたからもしかしたら神様もいるかもしれない。今は何が来ても驚きはしないと思うけど。


「神様?例えば?」


逆に聞き返されたけど。


「例えば・・・ほら伊勢神宮の神様のアマテラスとか」


「あーアマテラスちゃん系ね」


あんな有名で凄そうな神様をちゃん付けで呼ぶってメタちゃんってどういう立場?


「まぁ確かに神様って地上界の人は呼んでるけど実際は神様は全員で三人ぐらいしかいないって感じだから」


「三人?神様って数百人いるものじゃないの?」


「そんなにいたら私でもなれてるって。基本的にこの地上界、天界、海界みかいって三つの世界に分けられてそこを仕切ってる三人の神様がいるってこと」


私が今この住んでいる世界の他にも三つも世界があるんだ。ミカちゃんとメタちゃんが住んでいる天界だって疑心暗鬼だったのに海にも世界が広がってるんだ、


「天界にはエデン様って言うオーラがバリバリでめっちゃ綺麗で完璧な神様が仕切ってる」


メタちゃんの表現的に多分すごい神様ってことがわかる。


「で、ここの地上界には黄泉様って言う顔立ちが最強にイケメンで優しくてここも完璧な神様が地上界を統べてるって感じかな」


この世界が平和なのもその黄泉様って神様が見守っているからなのかな。それにイケメン・・・浮かれても神様だから。


「最後に海界の神様、ニライカナイ様かな」


・・・だけ?


「ニライカナイ様だけなんだか情報少なくない?」


「だって見たことも無いしどんな神様なのかすら何もわからないんだから。噂によればどこかに失踪してから見た物はいないってされてるけどねー」


神様がいなくなっちゃうなんて大丈夫なのかな?誰が海を守るの?


「それでまぁこっちの世界で言う神様は天界では役職を持っている天使のことを言うの。例えばアマテラスちゃんなんかは伊勢神宮を守る役職を持っていて実際には私達とは立場的には変わらないのよ」


「メタちゃんとアマテラスちゃんは同列ってことなの?」


「まぁそんな感じ。ぶっちゃけ天使階級は私の方が上だからねー」


アマテラスよりも上に立つ存在ってメタちゃんってどこまで偉いんだろう・・・


「おっ、見えてきたんじゃない?」


会話を続けていると稲荷神社にある千本の鳥居が見えてきた。


「うわぁ・・・すごい」


私は鳥居の中に入ると不思議な感覚に襲われた。


なんだろうこの感じ、言葉では言い表せないけど幻想的で美しくもどこか切ない。ここは天使様が守ってくれている場所なのね。・・・私、ここに来てよかった。


「佐奈っち、涙出てるじゃん」


無意識の内に涙がこぼれていた。こんな風景始めてみるから感動しちゃった。


「ご、ごめんねメタちゃん。私つい」


「別にいいんじゃん。ウチだってすごいって思ってるし何よりもこの地上界の人がこんなにもウチら天使のことを大切にしてくれてあんな立派な建物を建ててくれて、こんな鳥居まで・・・やば、ウチも泣きそうになってきた」


メタちゃんは私から顔を逸らして涙を拭う素振りを見せた。


「佐奈っち、ウチさ本当はこの地上界での仕事結構めんどくさいって考えてたんだ」


突然自分の心境を打ち明けたメタちゃん。


「それはミカに久しぶりに会えるってのはよかったけど、ミカ以外の人と仲良くなんてするつもりなんて無かった。でも佐奈っちとか鈴ぴーに会って、梨りんとも仲良くなってどんどんウチの中でかけがえのない存在になってて、今もしここでさよならってなったらウチはめっちゃ寂しいし一生後悔する」


「メタちゃん・・・」


目元にピースしながら


「だから、佐奈っち、これからもよろピッピ〜」


初めてメタちゃんの本心を知った。私達のことをこうやって思ってくれていたんだ。友達が一人増えるだけでこんなにも嬉しくてこんなにも幸せになれるんだ。


私もメタちゃんと同じに目元でピースして


「私も、よろピッピ〜」


初めてギャル語?って言うのを使った気がする。すごい変な感じがする。


「お、いいね、佐奈っち逸材かもよ」


これだけで逸材とか分かるの?私にはわからない世界だよ・・・



千本の鳥居も見て旅館に集合する時間もまだある。稲荷神社で御参りもしてメタちゃんと稲荷神社から出ながらどこに行こうか相談していた。


「これからどうする?」


「ん〜旅館に着いてから何か遊ぶためにトランプとか買ってく?」


「あ、私トランプ持ってきてるから夜に皆で遊ぼ!」


「その後は恋バナタイムっしょ」


「や、やらないよ!」


「えー女子高生なら鉄板で特権じゃん」


「そんなの恥ずかしいよ・・・そ、それに私好きな人なんて、い、いないと思うけど」


「顔が赤くなってんじゃん。隠さなくても誰かに言うことなんてウチは無いから大丈夫」


「・・・また夜にね」


「おっけー」


結局どこに行くかわからないまま稲荷神社から出たときだった。


「あれ?ここにいるの?」


突然丸メガネをかけた金髪の短髪でベレー帽を被っている女の人が話しかけてきた。


誰なんだろこの人。メタちゃんの知り合い・・・


「えーーーー!!!なんでいるの!?」


メタちゃんは女の人を見て大声を出して驚いた。


やっぱりメタちゃんが知ってる人?


「さ、サン!あんた天界にいるんじゃ」


「いや〜休み貰ったからみんなで地上界の京都って場所で遊ぼうってことなんだけどお寺とかあんまり私は興味無いからこの近くにあるコミケの会場があったからそこに一人でいってたってこと。地上界のアニメは私を刺激して楽しませるものばかりだから。

逆にお姉ちゃんはなんでここにいるの?」


お、お姉ちゃん?私はたまらず


「メタちゃん、この人って?」


焦っていたメタちゃんは冷静さを取り戻して説明を始めた。


「ごめん佐奈っち、ウチもなんでいるのかわからなかったから。紹介は本人からしたら?」


「お姉ちゃんがそう言うなら。でも大丈夫なの、私達の存在は?」


「ウチのことをメタって呼んでる時点でわかるでしょ」


「私はメタトロンの妹、サンダルフォン。天使階級は第八位。

よろしくお願いします、佐奈さん」


「う、うん。よろしく・・・あれ?どうして私の名前を?」


「お姉ちゃんが佐奈っち呼んでたから」


「サン、もしかしてみんなって他の天使達も?」


「うん。この京都にいるはずだけど」


これは、大変なことになりそうな予感が。



これにて修学旅行編第二弾を終了します!


いや〜やっぱり京都は楽しいものですね!ずっと興奮していました!


次は誰なのか予想してみてください!!!


それではまた〜。

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