修学旅行の説明
こんにちはー蒼です。
俺達の学校もいよいよ修学旅行のシーズンです。
詳しいことは本編で語ります。それに今回は修学旅行の説明だけですから。
まぁ、どうぞ。
今日の授業の最後、つまり六限目に来週にある修学旅行の説明の授業が始まった。
俺の隣の席のミカエルが先生に聞こえないように
「ねえ、修学旅行って何をしに行くの?」
あぁそっか、ミカエルって天使だから知らないんだ。最近もう天使ってことすら忘れてる普通の人間だろ。
「まぁ学生の旅行かな」
「そのままじゃない。もっと詳しく」
修学旅行を詳しくって言われてもそれしか答えるすべがないんだけどな。
「なんて言うかな・・・その場に行ってそこの文化遺産とか色々見て学ぶって感じ」
「それ楽しいの?」
「そんなの一割ぐらいで九割は遊びだから」
「修学の意味無くない?」
「と、とにかく学生の中でもトップレベルのイベントなんだよ!」
思わず俺も大きな声で言ってしまった。
「蒼ー興奮するのもわかるけどうるさいぞー」
苺先に怒られたし・・・これ俺が悪いのか?
「何やってるのよ一人で」
結局俺だけが悪いのかよ、最近は慣れてきたけど。
すると苺先が今回の修学旅行の説明を始めた。
「えっと来週にある修学旅行、行先は皆知らないでしょ?」
確かに行先とか何も情報が入ってないから今日初めて知るけどどこになるの?
「今回皆が行く旅行先は千の都京都だよ〜」
行先が判明した瞬間、クラス中歓喜の声が響き渡った。
それはもちろん俺もだ。京都なんて行ったこともないし子供のときからずっと行きたかった場所だ!
後ろの席の冬も振り返って
「蒼、京都だって!僕京都なんて行ったことないから今からワクワクドキドキが収まらないよ!」
冬も興奮してる、こんなに盛り上がって冬を見たのは海以来だな。その気持ちもめっちゃわかるけど。
「ね、ねえ」
クラス中盛り上がってる中でミカエルとメタトロンはこの盛り上がりについていけてなかった。
「京都ってそんなにいい場所なの?」
ミカエルが俺にこう言ったら珍しく冬が
「天使さん、京都って言うのは日本の宝が集まった歴史ある県なんだよ」
「日本の宝?」
「ほら歴史の授業とかで習わなかった?清水寺とか金閣寺とか銀閣寺とか」
「そんなの習ったかな?」
すると俺の後ろの席にいるメタトロンさんが
「あーなんか聞いたことあるー。昔に建てられた世界でも有名な観光スポットでしょ?あ、それがあるのが京都なんだ、やばウチもワクワクしてきたかも」
メタトロンさん清水寺知ってたんだ。歴史の金閣寺とかの授業ときはまだいなかったから勉強してるんだな。意外と賢いからなぁメタさん。
「メタその清水寺とか知ってるの?」
「ちょっと前に地上界を調べたことがあったそのときに知っただけだから。詳しくは知らないけどね〜」
これが勉強する人としない人との差か。
「おーい盛り上がるのもわかるけどちょっと落ち着け。今から詳細とか色々教えるから」
苺先がクラスを落ち着かせた。
「まぁ京都に行ってもらうわけなんだけど二泊三日で一日目は旅館で二日目はホテルで泊まることになるから。それでここが重要なんだけど一日目は二人一組のペアで行動してもらうことになるから」
二人一組?なんか従来の修学旅行とはちょっと違うな。
「で、そのペアになる人なんだけど今から八人のグループに別れて欲しいの。それは自由でいいから」
今クラスの人数は三十二人だから全部でグループは三個出来るのか。
「はいじゃあ立ち上がっていいからグループを作って」
八人のグループなんて作れるのか?
そう思っていたけど案外簡単に作れた。
一人目は俺で二人目は
「皆ここに集まるのね」
ミカエルで三人目は
「三人もいるからね好都合かなって」
佐奈さんで四人目は
「まぁだいたい分かるだろ」
渉で五人目は
「八人だったらこのメンバーね」
鈴音で六人目は
「安心できるね〜」
花梨さんで七人目は
「気を使わなくて済むし」
冬でラストの八人目は
「結局いつメンだね」
メタトロンさんで八人グループ完成。
メタトロンさんの言う通りいつメンだ。
「はい、じゃあ八人集まった所でそのメンバーで八までの番号を決めて」
八までの番号・・・これ誰が決めるの?
「俺がテキトーに決めていいか?」
渉がここでリーダー感を出てきた。
俺を含めた全員頷いた。
「蒼が五で天使が二で佐奈が三で鈴音が六で花梨が一で冬が八で姫兎が七で俺が四でいいか?」
決めるだけとは言え瞬時に言えるってすげえな。
でも番号なんて決めて何するんだ?
「決まった?じゃあ二人分の番号言うからその二人が修学旅行のペアね」
え!これでペア決まるの!?
「まず二番と六番の人はペアね」
二と六って
「私と鈴音ちゃんね」
「よろしくね」
ミカエルと鈴音か。面白い組み合わせだな。
「次は四番と八番の人」
「俺と冬か」
「あんまり気を使わなくていいね」
俺もどっちかがよかった。
「次は五番と一番」
五って俺だよな。一の人って確か・・・
「蒼君よろしくね〜」
花梨さんか〜いや全然いいけどぶっちゃけあんまり話したことないからどうやって話そうかな。
「蒼君ならなんだか楽しそう〜」
花梨さんは全然気にしてないけど。
「ラストは三番と七番ね」
「姫兎ちゃんとだ」
「佐奈っちよろで〜」
なんかいつの間にかこの二人ってめっちゃ仲良くなってる気がする。
「それじゃあペアにもなったことだから修学旅行のまとめ的なことが書いてあるしおり配るからみんな自分の席について」
初めからそれ渡しておけばよかったんじゃなかったのかな?
こうして来週の修学旅行の説明を全て受け準備は万端にした。
そして修学旅行当日。
「二人共忘れ物とかしてない?」
母さんが心配してくれてるけど前日に準備は全て終わってるし母さんもその現場にいたし。
「大丈夫だよ、何回も確認したし」
「ミカエルちゃんも?」
「はい、持ってくものは全て大丈夫です」
ミカエルは入念に俺もチェックしたからな。忘れ物あったらなんかまた俺が責められそうで嫌だし。
「でも寂しくなるわね、二日も会えないなんて」
「たった二日だろ」
「二日でもよ!私の可愛い息子と娘がいなくなっちゃうなんて」
いつからミカエルが娘になったんだよ。
「大丈夫ですよ藍璃さん。二日とも私がいますから」
ここ最近はルシファーさんが家にいることが多い。前までほとんど毎日出掛けてたのに今では三日に一回ぐらいしか出掛けていない。前のニート生活に戻ってはいるけどまだ何をやってるかは教えてはくれない。マジでそろそろ教えて欲しい。
「ルシファーちゃんがいるなら安心ね〜じゃあ二人とも気をつけていくのよ」
心配やめるの早すぎるだろ。ただ自分が寂しかっただけだろ。
まぁでもしばらくこの家にも帰って来れないからちょっと寂しい気がする・・・たった二日だけど。
俺とミカエルは玄関まで行き
「じゃあ行くか、京都に!」
「別に楽しみなんかじゃないから!」
俺達の修学旅行が始まった。
「藍璃さん二人とも行きましたよ」
「えぇわかったわよ。私達も行動に移しましょう」
「りょーかいです」
と言うわけで修学旅行・京都編がいよいよ始まります。
割と長くこの話は続くと思うので気長に読んでくれると助かります。
それではまた次回に!!




