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体育祭の放課後

・・・はい!というわけでまたまたやってきました風間 蒼です!二回目の語り手です!


前の語り手の時は渉がいたからグダグダだったけど今回は一人だから安心してやっていける!


俺がなんだって?


え!渉!?なんでいるんだよ!


今回は俺とお前のW語り手だよ、前代未聞のな。


前代未聞すぎるだろ、つーか二人でってどうやってやるんだよ?


さぁ、テキトーにやっとけばなんとかなるんじゃね?


テキトーってお前なぁ。


話す時はなんかわかるようにしたらいいだけの話だろ?なんか:←を使っとけばなんとかなるだろ。


え?どういうこと?


始めればわかることだ。


まあ、そういうわけで今回は体育祭の話というわけであんなことやこんなことが起きるのでそこらへんはご了承ください。


それではどうぞ。


だから進めるなって!あ〜またなんにもできなかった・・・



「ただいまより!第31回、〇✕△□高校の体育祭を開催いたします!」


蒼:花火が打ち上がる中、生徒会長が体育祭が開催された。


「あ〜暑いし眠い」


渉:昨日はよく寝たのにまだ眠たい、多分体育祭と言う事だけでもうめんどくさいから体が拒否しているんだろう。


蒼:あ、:←これってこう言うことか。


渉:これで大分見やすいだろ。見る人にも優しくしないとな。


蒼:確かにな。


「皆!今日は頑張ろうね!!」


「気合い充分だね佐奈」


蒼:あ、佐奈さんと鈴音が話しているけど・・・


渉:どうした?


蒼:あんまりはっきり見たこと無かったけど、佐奈さんって体操服着ると・・・結構、胸・・・あるな・・・


渉:お前さすがに引くぞ、そんな目で見てるのかよ。


蒼:ば、馬鹿!俺はただ純粋な高校生男子として、その・・・


渉:言い返せないならいいよ、下心丸出しだけどよ。


蒼:お、俺は別に佐奈さんの事が好きなとかそう言うのじゃねえからな!

あくまで1人の女子を見るだけだからな。


渉:はいはい、そうだな。


「あ、渉君おはよぉ〜、今日はほどほどに頑張ろうねぇ〜」


渉:後ろから声が聞こえた。だいたいこの緩やかな声はあいつぐらいしかいないだろうな。


「あぁ、まあほどほど頑張るよ、花梨」


渉:やっぱり花梨か。


「蒼君!渉君!今日は頑張ろうね!!本気で勝ちに行くよ!!」


蒼:佐奈さんと鈴音がこっちに気づいて近づいて話してきた・・・なんか、ずいぶん気合が入っているなぁ、佐奈さんは。

ここで好感度を上げるためには俺もテンション高くやらないと


「うん!優勝目指して頑張ろう!」


「おー!」


蒼:佐奈さんが左腕を上に上げて笑顔を見せた・・・やばい、可愛すぎる・・・


渉:・・・・・


蒼:な、なんだよその目、そんな蔑んだ目で見るなよ!


渉:いや、そうなんだと思ってよ。


蒼:俺なんにも言ってねえから、可愛いなんて一言も言ってないから!


渉:あっそ、俺の聞き間違いか。


蒼:そうそう・・・なんだろこの罪悪感・・・


「おーい、蒼ー、もうすぐ競技始まるよー」


蒼:あれ、そっか今からクラスの男子全員の綱引きだった!


渉:あいつを呼んだのは冬だ。綱引きか、あんまり力ないからやりたくないなぁ。


蒼:いや力無いってクラスの男子の中で1番お前が力あるからな。


渉:そうなの?全然俺知らないんだけど。


蒼:前の体力測定見たらほとんど10点満点中10じゃねえか、力を試すやつに関してはクラス1位だったし。


渉:あんまり覚えてない、眠かったし。


蒼:眠い状態で体力測定やるなよ。


「間もなく、第一競技、綱引きをしたいと思います。選手の方は集まってください」


「ほら!早く行かないと!」


蒼:冬はそう言って綱引きの場所に走って行った。


渉:あいつも結構やる気だな。


蒼:確かに・・・あれ?そういえば。


渉:どうした?


蒼:ここに来てミカエルのやつを見てないけどどこ行ったんだ?


渉:一緒に来たんだろ?だったらどっかにいるだろ。


蒼:そうだけど・・・どこ行った?


渉:それより早く行こうぜ、もう始まるぞ。


蒼:あ、あぁ。

俺と渉も綱引き所に行ったけど、本当にどこいったんだろあいつ。



「ただいまより、綱引きを開始します!

準備をしてください」


蒼:俺と渉と冬は自分の位置について、綱を持った。まあ渉も冬も、後ろと左後ろにいる。


「蒼君!渉君!冬君!頑張ってねーーーー!!」


蒼:さ、佐奈さんが俺の事を応援してくれている・・・


渉:いや俺も冬も応援されてるからあんまり変わらないだろ。


蒼:でも三人だけだろ、その中に俺も入っているってことは頑張ってほしいってことなんだよ!


渉:はいはい、じゃあ俺も頑張って欲しいってことかよ。


蒼:あ・・・そっか・・・


「天使ちゃんも頑張れーーー!!!!」


蒼:え、天使?佐奈さん今天使の事言わなかった?


渉:だって後ろにいるからな。


蒼:俺は後ろを振り向くと、気合い充分な天使がそこにはいた。

なんであいついるの?これ男だけだよね?


渉:俺が聞いた所では人数あわせだってよ。でも少しメンバーあわせとかに時間かかったらしいけどな。


蒼:だからか、あいついないと思ったら人数あわせしてたのか。


「それでは綱を持ってください!

真ん中の線をある程度自分の方に引っ張ったら勝ちです!勝負は1発勝負です!」


蒼:全員が綱を持った。


渉:説明が大分アバウトだな。後1回限りかよ。


「それでは始めます!」


蒼:どことなく異様な緊張感が周りを包んだ。


「始め!」


蒼:審判が笛を鳴らした瞬間いっせいに力を出した!

全然動かないし、ちょっと引っ張られてるしや、やばい、負ける・・・

そう思った瞬間に、一気に引っ張られて・・・


「そこまで!!」


蒼:負けた・・・やっぱ力無いな俺・・・


「もっと力出してよ!蒼!」


蒼:げっミカエル、そう言われてもなぁ。


「しょうがないだろ!あんまり俺力無いからよ!」


「それでももう少しふんばれたでしょ!」


渉:またケンカしてる、あの2人はよくケンカする。ただ、なんかあのケンカ見てるとイライラするんだけど、俺だけ?


「あぁー、惜しかったね。

でもまだ競技あるんだし、全然行けるよ!」


蒼:さ、佐奈さん・・・優し過ぎるよ。


「ま、まあ、佐奈ちゃんがそう言うなら良いけど」


蒼:天使も佐奈さんの言葉に身を引いた。

よし!気をとりなして次の競技だ!


渉:まあ全部の綱引き終わらないと次行けないからな。


蒼:え・・・そうなんだ・・・


「あ、渉先輩ー!」


蒼:後輩?誰かお前呼ばなかった?


渉:この声って確か・・・


「渉先輩!中間テスト学年1位おめでとうございます!」


渉:あぁ、前に俺に告った子だ。


蒼:・・・え、ちょっと待って聞こえなかったもう一回言って。


渉:だから俺に告った子。


蒼:おまっ・・・告られたの?


渉:うん。


蒼:いつ?


渉:つい最近。


蒼:ふざけんなよ!なんでお前ばっかりが告られんだよ!!俺なんか一回も無いのによ!


渉:知らねえよそんなことよ。

なんか言わないと。


「あぁ、ありがとう」


「やっぱり渉先輩はすごいですね!」


渉:大分食い気味だな、なんて返そうか・・・


「あれ?紀乃きの??」


蒼:佐奈さん?


「お、お姉ちゃん!」


蒼:・・・え、お姉ちゃん・・・


渉:紀乃・・・この高校に入学したのかよ。


蒼:知ってるの!?


渉:佐奈の妹だ、まさか紀乃だったのかよ俺を告ったの・・・最後に会った時より大分変わったな。

髪型もショートからロングにしたのかよ。


蒼:佐奈さんに妹いたんだ・・・似てるなぁ。


渉:髪伸ばしたから余計似るようになったんだろうな。


蒼:ていうかお前佐奈さんに妹いるんだったら言えよ!


渉:聞かれなかったからな。


蒼:おまっ・・・まあいいよ、それよりなんで振ったんだ?お前彼女いないだろ。


渉:俺にもいろいろ事情があるんだよ。


蒼:それって、あの・・・


渉:おい。


蒼:あ、あぁ悪い。


「紀乃、渉君と何か話してたの?」


「別にお姉ちゃんに話さなくてもいいじゃん」


「えー、なになに?何話してたの??」


「うるさいな!別にいいでしょ!お姉ちゃんには関係の無い事でしょ!!」


蒼:紀乃ちゃん結構言うね、なかなか身内に荒いね。


渉:紀乃は昔からそうだ、俺に対しては今さっきの感じだけど佐奈の時は結構当たる感じ。


蒼:見ればわかるけど・・・あれ、佐奈さん?


「・・・ふぇぇぇ、ごめん紀乃〜、お願いだから私を嫌いにならないでぇ〜!!」


蒼:佐奈さんが、泣いた!?


渉:またかよ・・・


蒼:またって、泣くところ見たことあんのかよ!


渉:紀乃に強く言われるといつも泣くんだ。

俺は強く言うことは無いけど、身内に嫌われたく無いのかもな。


「うっ・・・ご、ごめんお姉ちゃん!泣かないで!」


蒼:紀乃ちゃん、結構焦ってるね。


渉:いつものパターンだ。


「ぐす・・・怒ってる?紀乃?」


「怒ってない怒ってない!逆に私も言いすぎたのよ、ごめん!」


蒼:立場逆転してる。


「うん・・・私もしつこく言いすぎたよ・・・本当にごめんね・・・」


「お姉ちゃんは悪く無いのよ!私が全部の悪いから!」


「いいえ・・・私よ、私が悪いの・・・」


「違うって!」


渉:これもお決まりのパターンだ、止めないと永遠に終わらないぞ。


蒼:お前が止めろよ!俺はあんま佐奈さんの妹と関わり無いからよ!


渉:あんまって無いだろ。


蒼:うっ・・・確かに。


渉:仕方ないから俺が止めに入ろうとすると


「紀乃ちゃん、また佐奈を泣かしたの?」


蒼:す、鈴音?そっか鈴音は佐奈さんの家に何度か行ったことあるって言ってた気がする・・・つーかあいつも佐奈さんに妹いるって言えよ!


「す、鈴音ちゃん!これはその、あの・・・」


「正直に、泣かしたの?」


「・・・はい、私がその強く言いすぎたばかりに」


「佐奈も何かしつこく言ったのでしょ?」


「うん・・・ちょっとしつこく言った・・・」


「お互い様ね、二人とももう謝ったんだし、仲直りしたら?」


「は、はい。お姉ちゃん、ごめんね」


蒼:佐奈さんは涙を拭いて


「こっちもいつもごめん!」


「これで一件落着ね」


蒼:すごいな、一瞬でまとめて解決した。


渉:もう慣れてるな、俺もあそこまではできないな。


「へぇ〜佐奈ちゃんに妹がいるなんてね、驚きね」


蒼:いきなり横からミカエルが来た。


「ああ、確かにな。それでも妹か・・・俺は1人っ子だからちょっと羨ましいな」


「人は無いもの欲しがるって言うけど本当らしいね」


「それは天使でも一緒だろ」


「私は5人姉妹よ、その中の三女が私」


蒼:え、ミカエルに姉妹?しかも5人も!?

初耳だし、5人もいるなんて、すごいな。


「5人も姉妹いるなんて、すごいな」


俺は心の中の声をもらしてしまった。


「まぁ、そうね、天界にもあんまりいなかったは。

でも、皆が皆違うのよ、例えば・・・」


蒼:ミカエルが姉妹の事を言おうとした時


「おい、次の競技始まるぞ、行くぞ」


渉:もうすぐ競技が始まるから俺はあの2人を呼んだ。


「らしいぞ、後で聞いてやるよ」


「仕方ないわね、次は勝つよ!」


蒼:ミカエルはやる気充分だな、俺は運動神経あんまり無いから乗り気じゃないなぁ。


渉:文句言っても仕方ない、行くぞ。



渉:次々に競技をしていくが、結果は惨敗。

結局、2年生の中では最下位と言う形になった。


蒼:だいぶ省略したな。


渉:あんな悲惨な結果を逆に話す気にはなれねえよ。


蒼:まぁ・・・確かにな。


渉:蒼や俺、天使や佐奈も教室に集まって話をしていた。


「負けちゃったね・・・大丈夫!また来年があるし、勝てるチャンスだっていくらでもあったよ!!」


蒼:佐奈さん、負けてもポジティブだ。

いいなぁ、やっぱりああいうところに俺は・・・


渉:好きなんだろ?


蒼:なっ!ば、馬鹿言うなよ!!俺が佐奈さんの事を好きな訳・・・


渉:もうわかってるから、別にもう隠さなくてもいいから。

俺ももう隠すの疲れたから。


蒼:・・・いつから気づいてた?


渉:お前が佐奈をチラチラ見るようになってから。

それよりも。


蒼:なんだよ?


渉:いつ告るんだ?


蒼:い、いきなり何聞いてんだよ!!


渉:お前のことだからまだ出来ないんだろ?


蒼:俺は時期を見てるだけだ、この際はっきり言うけど俺は確かに佐奈さんの事が好きだ。

でも、いきなり告ったりとかしたらあっちにも迷惑になるし、何よりせっかくここまで友達として来て、それを壊すような真似をしたく無いんだ。


渉:へぇ、お前も結構考えてるんだな。


蒼:うるさい。


「確かにね、勝機はあったけど作戦も何も無かったから勝てなかったって所かしら。

今度は色々作戦をたてないと」


「がむしゃらでは無理って事がわかっただけで充分な収穫だと僕は思うよ」


「皆頑張ってたんだし、全然いいとおもうよぉ〜」


渉:皆が皆お互いを褒めたり、来年の体育祭の事も少し話したりした。


「じゃあ、来年の体育祭も皆頑張ろうね!!」


蒼:佐奈さんが高々と腕を上げた。


「あ、そういえば」


蒼:突然鈴音が何かを思い出した。


「私今から体育祭の後片付けやるんだった」


「あ、僕も確か片付けの係だった!」


「私も片付けしなくちゃ〜」


蒼:鈴音、冬、花梨さんは片付けがあると言ってグラウンドに行った。


「私も暇だし行こうかな」


蒼:そう言ってミカエルも鈴音達の後を追った。


「俺も行こ」


蒼:え?渉も行くの?


渉:どうせここにいても暇だしな。


蒼:じゃあ俺も行こうかな。


渉:お前は残れ。


蒼:なんでだよ!


渉:せっかくのチャンスを逃すつもりか?


蒼:チャンスってなんだよ。


渉:佐奈と2人っきりなれるんだぞ、アタックでもなんでもしてみろよ。


蒼:え、えぇ!だ、だから今は時期が・・・


渉:・・・お前、このままでいいのかよ?


蒼:ど、どういうことだよ?


渉:俺はお前の恋愛事情とかはあんまりわからないけど、このままズルズルと告白もせずに友達としているつもりか?


蒼:それは・・・


渉:告白に時期とかはっきり言って無いだろ。お前の勝手だけど、もう少し頑張ったらどうだ?

今から俺は行くけど、どうするかは自分で考えろよ。


蒼:え、ちょ、渉・・・


渉:ここからは少しの間、蒼1人の語りになります、あいつも不器用なりに頑張ったらしいから、聞いてやってください。



あいつって本当に勝手だよな〜・・・て言うか今この状況、佐奈さんと2人っきり・・・やばい、心臓がドラムのはや叩きぐらい動いてる、変な汗も顔には出てないけど体中に出てる感じがする、どうしたらいいんだ!

別に話す事もそんなに無いしよ。


「蒼君どうしたの?体調でも悪いの?」


え、さ、佐奈さん、そっか俺無意識に顔色悪くなってたんだ。


「い、いや別にそんな事無いけど・・・」


「そっか、でも無理しちゃダメだからね」


つぶらな瞳で俺を見てきた。


心が矢で打ち抜かれた気分だ。


痛くも痒くもない、むしろ何か心地よい感じだ。


「私たちも片付けのお手伝いしに行こっか」


佐奈さんが教室を出ようとした時、俺は何を思ったか


「さ、佐奈さん!」


引き止めたしまった。しかもそこそこ大きな声で。


「どうしたの?」


別に呼び止めた理由とか何も無いし、言葉も何も出てこないし、唯一出てくるのは・・・


『いつ告るんだ?』


渉のあの言葉だけ・・・あーーーーーーーーー!!!!!!!!

何考えてんだよ俺は!!そんな事今ここで出来る訳無いだろ!!体育祭終わって皆ヘトヘトなのに俺だけこんな気持ちで望んでたって思われる!下心丸出しなやつだろ!!言ったら言ったで絶対に嫌われるだけだろ!!!


「蒼君?」


はっ!そ、そうだ、俺は今佐奈さんを呼び止めてたんだ。

・・・ズルズルと友達のままか、結局あいつが言いたかったのは、告れって事なんだな。

だったらもう!当たって砕けろだ!!


「あの、佐奈さんは今その、気になってる・・・人って、いるの?」


き、聞いちゃったよ・・・佐奈さんいきなりのこと過ぎてきょとんとしてる。


あぁ終わった、何言ってるんだ俺。


ただ予想外に返してきた。


「気になってる人か〜、う〜んいないと言えばいないかな。

私ってそういうのに疎いからさ、よくわからないのよねぇ〜」


・・・これって喜んでいいのか?それとも悲しんだ方がいいのか?いや、もっと喜ぶべきことだ、今好きな人はいないってことだ。

俺に脈があるかどうかわからないけど、俺は言うって決めたんだ!!


「そっか・・・佐奈さん、その、もし迷惑とかじゃなかったら・・・もし佐奈さんがいいっていうなら・・・」


うまく口に出せない、こんなに緊張するもんなのか?大丈夫、頑張れ俺!!


「もし、良かったら!俺と・・・」


その時、教室の扉が開き


「蒼、あなたも手伝って・・・え?」


み、ミカエル!?今このタイミングで!?

つーかベタすぎだろ!!絶対に漫画とかドラマぐらいしか無い展開だろ!まさか現実世界であるとは。


俺は肩を落とした。


「天使ちゃん、私も蒼君も今から行こうとしていたところだったの」


佐奈さんは無かったかのようにした。


「そう、じゃあ早くしてね」


ミカエルはそう言ってその場をあとにした。


「で、なんだったの?」


「え、いや、別になんでもないよ、片付けに行こっか!」


多分顔が真っ赤になっている俺は、恥ずかしすぎてこの場にはいられない、佐奈さんを置いて俺は教室から出た。


走って、俺は学校の中にある自販機の横にあるベンチに行き、そのまま座った。


・・・冷静になって初めて気づいた、あんなの絶対誰もか告白ってわかるだろ!

あーーーー、どうしよ、絶対に気まづくなる、最悪だ、せっかく友達になれたのに!


過ぎたことだし、何も言えない。今から土日

だし、色々と考えることは出来るけど・・・

とりあえず、グラウンドに行くか、片付け手伝お。


一応そのままグラウンドに足を運んだけどその時には既に終わっていた。結構な時間いたんだな。



蒼:・・・て言う事があったんだよ!


渉:へぇ、お前にしては結構頑張ったんじゃねえの?


蒼:一言余計だけど、まあ確かに頑張った。


渉:勇気無い、へっぴり腰、女々しいお前がここまでやるとは思わなかったな。


蒼:お前から見て俺そんなふうだったんだ・・・


渉:今は帰ってる途中です、俺と蒼は帰る道一緒だから途中までは一緒に帰っています。


蒼:どうしよ・・・俺絶対嫌われたって!


渉:そうだな。


蒼:なんか考えてくれよ!


渉:お前の問題だろ。


蒼:確かにそうだけどよ、お前ぐらいしか頼る奴いないんだよ!俺が好きって知ってるのお前ぐらいだしよ!


渉:そうだな。

(多分こいつに関わってる人達全員知っている)

わからないだろ?佐奈はそんなことで友達を見捨てたりしないやつだ。お前が何もしない限り佐奈はいつもどうり接してくれるはずだ。


蒼:そう、なのかな。


渉:まあそれは佐奈次第だけどな・・・



佐奈:ねえ、紀乃。


紀乃:何?お姉ちゃん?


佐奈:今日友達の蒼君って人がいきなり気になってる人いるって聞いてきたの。


紀乃:へぇ〜、それでなんて言ったの?


佐奈:いないって言っといたの。

でもその後なんか蒼君口をごもごもしたり、ずっと顔赤くなっていたりとか様子がおかしかったの。


紀乃:え、それって普通に・・・


佐奈:何?


紀乃:・・・なんでもない、気にしないで。


佐奈:何よもう、教えてくれたっていいじゃん、ねぇ〜教えてよ〜。


紀乃:だからなんでもないって!言ってるじゃん!しつこいよ!!

・・・あ。


佐奈:・・・ふぇぇぇぇ、紀乃ごめんなさい〜。


紀乃:ご、ごめんお姉ちゃん!私が言いすぎたのよ!


佐奈:ふぇぇぇぇ!!


このあと、あのやり取りが1時間続いたという。



蒼:は、はっくしょん!


渉:風邪か?


蒼:さぁ、わからん。

あ、そうだ、渉今日家こない?


渉:えぇー、眠いから。


蒼:来るな。


渉・・・はいはい、わかったよ。


蒼:いやさ、前にお前と一緒に買ったゲームあるだろ?あれさ、ちょっとわからない所があったから教えてほしいんだ。


渉:あれ買って俺二日ぐらいでほぼクリアしたぞ。


蒼:一緒にするなよ、俺ああいうミステリー系のゲームあんまりやったこと無いからさ。


渉:いや俺もあんまりやんねえよ。


蒼:うぅ、とにかく教えてくれ!


渉:はいはい・・・そういえばさ。

天使はどこいった?


蒼:天使?あぁミカエルの事か。

なんか急いだ感じで先に帰るって言ったけど

なんかあったのかな?


渉:へぇ。

話している間にもう蒼の家に着いた。玄関に行くと天使の靴があった。

もう帰ってるのか。


蒼:あれ?


渉:ん?


蒼:これ、誰の靴だ?母さんのでもミカエルの靴でも無いし、いったい誰のだ?


渉:ただ女子が履く用な靴だな。


蒼:まあいいか、母さんが靴でも買ったんだろう。

部屋に行こうぜ。

俺と渉は部屋に向かった。

そして部屋に入ると、ミカエルと女の人がいた。

ピンク色の髪の長髪で、どこかお姉さんな感じがした。


「あ、蒼、お帰り」


「おーあんたが蒼かー」


「え・・・誰、ですか?」


「私はミカエルの姉のルシファーだよ」


蒼:えーーーー!!姉!?ルシファー!?


渉:もう、よくわからん状況になってきたな。


「ミカエルのお姉さん!?」


「そうそう、ミカエルの姉さ」


「お、おいミカエル、どういうことだよ」


「私も急な事過ぎてびっくりしたわよ、いきなりミカの居候先に行くって言ってここに来たんだから、私もよくわからない」


蒼:もう、どういうことか全然わからない、渉もなんか・・・


「あら、渉君来てたのね」


「あぁ、どうも、お邪魔させて頂きました」


「か、母さん!いついたの!?」


「今さっき来た所よ、それよりルシファーちゃん、お料理手伝ってくれない?」


「ぜんぜんいいですよ、料理が上手いって有名ですから」


蒼:母さんもう馴染んでるし。


「・・・1から説明してくれ」


蒼:俺は全て教えてもらうことにした。


蒼:俺や母さん、渉にミカエルは話した



「じゃあ、ルシファーさんは天界の中では最高地位を持ってるぐらい偉い人だけど、もう一人いる姉と喧嘩してこの地上に来てここに居候した。

母さんはすんなり受け入れたってことか」


「そういうことよ、いいじゃない人がいっぱいいるって」


蒼:母さんがそう言うなら・・・いやこれ以上人増えてもなぁ、しかも人じゃ無いし天使だから。

こう考えていると、ミカエルが話し始めた。


「あなたに言ったでしょ、私たちは5人の姉妹なの。

上から、ガブリエル、ルシファー、私、ラファエル、ウリエルの順。

だから私は真ん中でルシ姉は次女に当たるってこと」


蒼:ルシ姉って呼んでるんだ、まあ姉だからな。


渉:天使の存在が俺の中にはもう芽生えたな、正直ミカエルの存在も俺の中では疑心暗鬼だったからな。


蒼:普通の人は信用しないよ、実物を見ないと。


渉:だな。


「それにしても、何をガブ姉と喧嘩したの?」


蒼:確かにルシファーさんとそのガブリエルさんが喧嘩したのかな?

するとルシファーさんは大きくため息を吐いて


「あの人は本当に頭がカチカチなのよ!

何よ、私は家でゴロゴロしていたいのに、やれ働けだ、やれ動けだ、うるさくて仕方が無い!

あまりにも言われるから私が反論したらそのまま喧嘩して、家を出て、ミカエルが居候しているここに来たってことよ」


蒼:・・・え?この人もしかして・・・


「あのールシファーさんって何か仕事とかしているのですか?」


「してないわよ、家でゴロゴロするのか私の仕事、自宅を警備するって所ね」


蒼:これって、よくある・・・


渉:まあ、ニートってやつだな。


蒼:ストレートすぎるだろ。

大丈夫かどうか母さんにちょっと聞いてみるか。


「母さん、本当に大丈夫なの?働く気ゼロだよ」


「大丈夫よ、ルシファーちゃんにはお料理や家事の手伝いをしてもらうから」


蒼:確かに料理が上手いことで有名って自分から言ってたな。


蒼:まとめて聞いたけど、このひ・・・天使もいろいろと苦労してるんだな。


渉:いやいや、単なる家出で正論なのは姉のほうだろ。


「では、この先よろしくお願いします」


蒼:ルシファーさんは頭を下げた。

母さんがいいって言うなら、まあいいか。


「ちなみに部屋が無いからルシファーちゃんも蒼の部屋で寝るって事でいいよね?」


「はい、蒼は多分純粋な男の子だから多分大丈夫です」


「だって私の息子ですもの〜」


蒼:いやいやいや、ミカエルだけでも迷惑してるのに、ルシファーさんもここに!?


「じゃあ決定で!」


蒼:俺の意見はーー!!??


渉:・・・こいつも苦労してるな。



蒼:こうして、俺の家にもう一人天使ルシファーさんが住むことになった。

俺の部屋のベッドは二人用でとりあえずミカエルもいいって言ってたから二人で寝てたけど、ミカエルとルシファーさんが占領して俺は今部屋の床に布団を敷いて寝ている・・・なんで俺がこんなことになっているんだろう。


渉:つーかお前もよく二人一緒で寝てたな。



蒼:はい!というわけで今回はここまでなんですけど、いかがでした?二人の語り手は?


渉:多分聞きづらかっただろうな。微妙って感じだろな。


蒼:結構マイナスな意見だな。


渉:まぁ、初めてにしては結構良かったんじゃね?


蒼:確かにな。


渉:とりあえず、俺は寝るよ、色々と疲れたしな。


蒼:おい!まだ終わってないぞ!


渉:これで今回は終わりですけど、体育祭も終わったわけですけど我々の方ではもうすぐ夏休みに入ります、というわけでこれからは夏休み編ということで、これからもお願いします。

それではまた、おあいしましょう。


蒼:だから、最後のオチをとるなよ!

えーと、夏休み編楽しみにねぇ〜

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