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手をつなぐ

ど、どうも、ミカエルです。


とりあえず私で次の話は物語に進んでいくんですけど、今回は私が担当です。


前の話で蒼達はゲームで徹夜をすると言う正直何やってる感はすごいですけど、それの後日談みたいな感じです。


災いが降りかかったのは蒼だけなんですけど。


じゃあ行きます・・・ちゃ、ちゃんと読みなさいよ!



「ミカエルちゃん、ミカエルちゃん!」


朝が弱い私は誰かに起こしてもらえないと起きられない。


普段なら蒼に起こしてもらうんだけど今日は違った。


「お母さん?」


家事とか色々忙しい藍璃さんが起こしてくれた。私は体を起こして


「蒼は?」


「この通りなのよ」


蒼の布団の方を見ると


「げほっげほっ」


布団で体を覆いつくして顔を赤くして咳をしてる。大分体調悪そうだけど・・・


「風邪?」


「そうらしいけど、今体温計で計ってるの」


すると、ぴぴぴぴぴっと音が鳴りお母さんが蒼の脇に挟んでいた体温計を取ると


「37℃8分、う〜んちょっと高いわね。これは学校に行ける状態では無いわね」


風邪ってそんなにツラいもんなんだ。私は風邪なんて引いたこと無いからわからないけど。


でも蒼は無理やり起き上がって


「大丈夫だよ、げほっ、これぐらいなら」


「あぁもう寝てなって。無理したらさらに悪化するよ」


「俺の皆勤が・・・」


「学校には連絡しておくから今日一日は安静にしてなよ」


お母さんは出ていって連絡しに行った。


蒼の事はちょっと気になるけど私も学校に行かないと・・・べ、別に蒼が心配になってるわけじゃないからね!私に移ったら嫌だから気になるだけだからね!


準備をしながら、風邪になった理由を話した。


「その風邪あれでしょ?前に徹夜したその代償でしょ?」


「もう二日前のことなのにここにきて影響出るとは・・・スカブンを恨むぜ」


「自業自得ね、体調管理を怠った罰よ」


「正論過ぎて何も言い返せない・・・ゴホッゴホッ」


「寝てなよ。みんなには私から言っておくから」


「お前が話しかけてきたから、ゴホッ・・・」


一日寝てないと治らないと思って私もこれ以上話しかけなかった。


準備を済まして、部屋から出ていった。別に心配してないけど・・・悪化しなければなんでもいいけど。


「じゃあお母さん、行ってきます」


「うん、友達にも言っておいてね」


初めて、かな。一人で学校に行くのは。



・・・なんだろう、寂しい気がするような・・・いやいや、まさか!蒼がいないだけで寂しいなんて感じてないから!逆に一人だからヘッドフォンで気持ちよく聞けてるからね!蒼の声なんて・・・なんて。


「ミカエルちゃん、おはよう」


肩を叩かれて初めて気がついた。無意識に音量を上げていて聞こえて無かった。


「佐奈ちゃん」


「あれ、蒼君は?」


いつも一緒だからいないことが不思議に感じている。私だって変な感覚なのに。


「蒼、風邪引いて今日休み」


「蒼君、休みなんだ・・・」


佐奈ちゃん言葉には出してないけど相当落ち込んでる。好きな人がいないとこんな風に・・・あれ、これ今の私も。


学校に着くまで終始無言の私達だった。蒼の影響ってあんなに出るんだ・・・


私と佐奈ちゃんは教室に着いてみんなに説明を始めた。まぁ説明って言っても風邪引いたことを言うだけだけど。


私はみんなに


「蒼、今日休み。なんか風邪引いてさ」


これを聞いて鈴音ちゃんは


「時期的にも風邪を引く季節じゃないはずだけどね」


花梨ちゃんは


「蒼君が風邪なんて珍しいね〜」


冬君は


「この前徹夜したせいなのかな?僕と渉はなんともないけど」


一応心配してるのかな?まぁ友達だから心配するのも当たり前だけど。


それで一番絡みが多い渉君は


「へ〜そう」


あまり興味が無さそうに自分の机に戻って机に突っ伏して眠りについてしまった。


蒼が風邪なのになんとも思わないの?付き合い長いはずなんだけど。



今日が終わって蒼がいない感想を言うと


「渉君はあんまり元気じゃ無かった」


顔とか口には出してないだけで渉君もショックを受けていたんだ。多分いつもいじっている人がいたから退屈だったんじゃないかな。


学校も終わったし何か栄養になるものでも買ってあげようかな。心配なんてしてないけど、一応ね。一応!


帰る準備をしていると


「天使ちゃん、蒼君のお見舞いに行ってもいい?」


学校内だから名前を変えているけど、お見舞い?佐奈ちゃんが家に来たがっている。


「でも風邪とか移ったら大変だし」


「ちょっと行っただけで風邪なんて引かないよ、女の勘よ」


女の勘の使い方を間違えてる気がするけど、でも蒼のことが心配で言ってるんだからその行為を否定は出来ない。


「いいよ、なら早速行こっか」


私は佐奈ちゃんを家に連れていくことに。



歩きながら色々話していて家に着いたときに思い出したことがあった。


「そういえば何も買ってきて無い・・・まぁいっか」


家にどうせ何かあるでしょ。


私は家に帰って


「ただいま〜」


佐奈ちゃんも家に入って


「おじゃまします」


と、一礼した。礼儀正しい!


家に入るとお母さんもまだルシ姉もいなかった。ルシ姉は毎日帰っては来てる。けど朝早く出ていって夜遅くに帰ってくるときもたまにある。普段は私達が登校する時間ぐらいに一緒に出ていってもう帰ってきている。

でも今日みたいにまだ私達が寝ている時間に出ていって日付をまたいで帰ってくるときもある。

何をしているのかは一切教えてくれないけど。ルシ姉が本気で何かを調べているのは確かだけど・・・その何かがなにもわからない。何度も天界に行ったりしてるみたいだし、私には教えてはいけないことなのかもしれない。

とりあえず教えてくれのを待つしかない。きっとその時がくるはずだから。


話が変わりましたけど、私と佐奈ちゃんは部屋に向かって扉を開けた。


「ただいま」


扉を開けると蒼が布団に入りながらスマホを触っていた。


「ああ、おかえり」


「もう元気そうね」


「まだちょっと頭は痛いけど今朝に比べたらだいぶマシになった」


「お母さんは?」


「買い物に行った。まだ帰ってないってことは近所の人に出会って話してるんだろ」


こんな会話をしていると後ろから


「蒼君、大丈夫?」


佐奈ちゃんが蒼を心配するような声で発した。


「さ、佐奈さん!?なんで?」


かなり動揺してる。まぁ急に来たらこうなるよね。何も連絡も入れてなかったから。


「心配だから来たんだよ。もしまた悪化したら最悪もう会えないかもしれないから」


風邪でそんな大事にはほぼならないでしょ。


「そ、そんなに心配されると、お、俺もなんか申し訳ない気持ちが・・・」


起き上がっていた蒼はバタッと布団に倒れ込んだ。


「蒼君!?」


「多分熱が上がったんでしょ。友達が来たからって興奮しすぎ」


でもこのままじゃまた上がって明日も休まないといけない・・・あ、お母さんまだ帰ってこないなら


「佐奈ちゃん、私達で栄養になるご飯作ってあげる?」


「あ、それいいね!」


というわけで私と佐奈ちゃんのお料理クッキングの始まりです。



キッチンに来てまず冷蔵庫を開けた。


「う〜ん、買い物行くぐらいだから食材になるものが無い」


まぁそのための買い物だし。


「でもお米炊いてあるからおかゆとかは作れるよ」


ご飯はあるのね・・・


「佐奈ちゃん、勝負してみない?」


「勝負?」


「ええ、蒼の口にどっちが合うかおかゆで」


佐奈ちゃんとはライバル関係、ここで差を開けておかないと。


「蒼君を元気にするのが目的だけど、いいよ、楽しそうだし」


私は鍋を二つ用意して一つを佐奈ちゃんに渡した。


・・・って私おかゆなんて作ったこと無いんだった。ルシ姉にご飯教えてもらう予定だったのに全然教えてくれないし!


えーとまずおかゆだからご飯を茹でなきゃいけないのよね。コンロは二つだから隣同士で作らないといけない。なるべく横は見ずにやろう。


私は鍋にご飯を入れてそのまま水を入れてぐつぐつも煮込ませた。


料理をあんまりやらない私でもわかるけど、このまま全く味のしないただ柔らかくしたご飯になってしまう。


チラッと横を見ると佐奈ちゃんも私と同じことをやっている。


ここは味付けで勝負ね。おかゆってことは現段階では何も味がしない。蒼って多少濃いめの味が好きだから、普通に塩を入れてみましょう。


私は塩を取って二振り三振りした。


でもこれ本当に入ってるでしょうね?これだけしかしないから塩の味とかあんまりしないんじゃ。


もう二振りした。


さて、次は流石に塩だけじゃ塩の味しかしないから、しょうゆとか入れてみよ。


しょうゆのビンを取って一回しした。すると色がどんどんしょうゆの色のように黒くなっていく。


これ絶対に食べれないくらい辛いでしょ。まずいわね、これを取り返す方法は・・・辛い=甘いで取り返せるはず!


私は砂糖を手に取り入れようとしたが、ここで色々と考えてみることに。


基本的にこういうのをぶち壊す要因は大体砂糖、これを入れたら全てが無駄になる気がする。


そっと砂糖を置いて甘い調味料・・・天つゆとかどうかな?あれだったらなんとかなりそう。


冷蔵庫から天つゆを取り出してどれぐらい入れるかわからないから目分量で入れると濃いはずの色が少し薄くなった。


後は、香ばしい匂いにするにはおそらくバターとかいいはず。しょうゆも入ってるからバター醤油にもなるし!


他にも色々入れてみたら美味しくなるかな・・・


結果、完成したおかゆを改めて見てみるとしょうゆの色をそのままに何か得体のしれないものになっていた。

匂い的にはまだいい方だと思うけど・・・


あれ?なんで涙浮かんでくるんだろ・・・


ま、まぁ料理初心者がやったんだからこんなものでしょ。佐奈ちゃんもこんな感じになってるでしょ。


「さ、佐奈ちゃん、どう・・・え?」


佐奈ちゃんのおかゆを見るとおかゆとは思えないほどの輝きを放ちあまりにも綺麗なご飯を作っていた。そんな、同じものでここまで差が出るわけなの?


「佐奈ちゃんって料理得意なんだね」


佐奈ちゃんは首を振って


「ううん、おかゆは初めて作ったよ」


初めて!そんな・・・この劣等感は一体。


見た目では完全敗北だけど、問題は味よ!

味もそこまで自信は無いけど。


私と佐奈ちゃんは自分が作ったおかゆを持って部屋に入った。


「蒼!」


まだ寝ていた蒼を無理やり起こして


「なんだよ、ちょっと頭が痛いんだけど」


「どうせお腹空いてるって思って、つ、作ってきたわよ!感謝しなさいよ!」


私は先に自分のを食べてもらおうと思って、蒼におかゆを渡した。


私のおかゆを見て少し固まっている蒼が口を開いたのは


「俺になんの恨みがあるんだよ」


「一生懸命作った成果よ!」


「絶対に危ないもの入ってるだろ」


「入ってないわよ!そもそもこの家にそんなものあるわけ無いでしょ!

いいから食べなさいよ!!」


私はスプーンを渡した。


蒼の顔からわかるけど渋々おかゆをすくってゆっくりと口に運んだ。


「ど、どう?」


私も味見をしてないからわからないけど・・・ドキドキしている。


蒼の感想は


「・・・う、美味い」


その一言で私は心の中でガッツポーズをした。見た目では味なんてわからないものよ。


「これ普通に美味いぞ。やばい、止まらない」


どんどん口に入れていってる。逆にそんなに美味しいなら私も食べたいけど。

でも、そこまでね。


「ストップ、佐奈ちゃんも作ってきたんだからそれでおなかいっぱいにならないでよ」


「え!佐奈さんも!?」


ずっと待っていた佐奈ちゃんが蒼におかゆを渡した。


「私も、その、蒼君に食べてもらたくて・・・食べてくれる?」


「もちろん!」


なんか私のときよりも生き生きしてない?なんかムカつく。


蒼は佐奈ちゃんのおかゆを見て


「す、すげぇ、おかゆってこんなに綺麗になるものなのか?」


うぅ、流石に見た目では勝ち目はない。それにあの見た目なら絶対に不味く無いわけ無いから・・・


「蒼君!蒼君!!」


考え事をしていて見てなかったけど蒼が佐奈ちゃんのおかゆを置いて寝込んでいた。


「蒼!」


私は蒼の額に手を置くと


「また熱が上がってる、佐奈ちゃんこれ急に?」


「私のおかゆを食べたらおかゆを置いてそのまま・・・」


佐奈ちゃんのおかゆ・・・


「調味料とか何入れたの?」


「蒼君が元気になるようにバフ○リン入れたけど」


・・・佐奈ちゃんって、結構天然なんだね。



夜も遅くになるというわけで、佐奈ちゃんはもう帰るようだ。


「ごめんね、突然押しかけちゃって」


「別にいいよ。蒼だってなんだかんだ喜んでいたんだし」


「蒼君、明日には学校来れるかな?」


「今は熱が上がってるけど明日にはもう回復してると思うよ」


「そっか・・・本当はもっといたかったけどね」


・・・そっか、佐奈ちゃん蒼のことが。


「でも明日来てくれるって信じたらきっと治るよね」


無邪気な笑顔、応援してあげたいくらい。


「うん、私が看病するから大丈夫」


応援してやれない。自分でも怖いくらい今は夢中になっているから。


「じゃあまた明日ね。お邪魔しました」


佐奈ちゃんは手を振りながら家から出ていった。


今家の中には私と蒼だけ。二人きりは最近あんまり無かったから、なんだか新鮮。


私は部屋に戻った。


寝ている蒼の横に座って・・・蒼の手を握った。


私は一言だけ


「今日だけは特別だから。一緒にいてあげる」


この言葉、蒼の心に届いてたらいいな・・・



次の日


「いや〜治った治った。昨日の風邪が無かったかのように」


蒼の風邪は治った。


だが


「何を人事みたいに言ってるのよ!なんで次は私なのよ!!」


どうやら私に移ったみたい。


「わ、悪い。でも移るの嫌なら他の部屋で寝たら」


「う、うるさい!!!」



はい、これで終わりです。


風邪にはみなさんも気をつけてください。好きな人が風邪を引いたら話は別ですけど。


次からはある物語に入ります。


青春の1ページを後輩が刻む話ですよ。


それではまた・・・ま、また読みにきなさいよ!!

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