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男達の戦い

ふわぁ、眠い。


どうも渉です。


登場回数だけで言ったら蒼と同じぐらいだと思うけどこうやって語り手をするのは結構久しぶりです。


で、まぁ今回は俺含めた三人で一人の家に行って遊ぶという男子高校生のふざけたことです。


たまにはこう言う話もいいかなと。


では、見てください。



金曜日の放課後、俺と蒼と冬は蒼の家に泊まりに行くことになった。


理由?あいつの強引な誘いによって。まぁ八割ぐらい冬にも誘われたから行くことになったけど。


それに今日は家にミカエルも佐奈の家に泊まりに行くから部屋で暴れてもいいらしい、暴れねぇけど。


でもこういうのも久しぶりだし、別にいいけど。何度か蒼の家には泊まりに行ったことはあるけど冬とは初めてだな。でも蒼から誘ってすぐにオッケーが出たからノリがいいやつなのかもな。


さて、家に行くまでの会話でも見てみますか。


「蒼の家に行くのは初めてじゃないけど泊まるのは初めて。なんだかすごく楽しみだよ」


「結構女子的考えだな」


「そうかな?渉もそんな気持ちでしょ?」


「いや俺は初めてじゃ無いから。久しぶりではあるけど」


「へ〜、そのときは何をやったの?」


「ゲームでひたすらボコった」


「六時間ぐらいな」


「よく負け続けたね」


「渉が強すぎるだけだから」


「お前が弱すぎるだけだ」


「それにしても蒼のお母さんって本当に若いね。僕見たときビックリしたよ」


「しかもめっちゃいい人だしな。あの人の息子がお前ってことが信じられないけど」


「どういうことだよ!」


「言葉通り」


「それは言い過ぎだよ。かろうじて優しいところは受け継いでるよ」


「冬、それはそれで傷つく」


と、まぁ普段からこういう会話をしてるけど見たらわかる通り大体蒼をいじってるだけ。

いじられキャラってこと。

割と楽しい。


と、まぁ俺と冬は楽しい会話をしながら蒼の家に着いた。


「いや〜着く前にこんなに楽しいなんてね」


「俺まったく楽しく無いけどな」


冬って意外とSだな。


俺達は家に入った。


俺と冬は同時に


「おじゃましま〜す」


家の玄関に入った瞬間に走ってこっちに向かってきたのは


「あら〜渉君に冬君!今日は家に泊まっていくんでしょ?私とルシファーちゃんが腕によりをかけて作っちゃうからね!」


蒼のお母さんか。えらくやる気満々だな、それにルシファーさんもいるんだな。


「ルシファーさん帰ってきてるの?」


すると蒼のお母さんの後ろから


「やっほーおかえり。久しぶりにやる(・・)ことが早めに終わったから料理を手伝うことにしたわよ。

味には期待しててね、渉君、冬君」


俺達に笑顔を見せてくれた。味には期待しててって中々言えない一言だけど、よっぽど自信があるんだな。


二人は恐らく台所に戻っていった。


「じゃあ俺達は部屋に行くか」


飯が出来るまでは部屋で待機ってことか。


さて、今からワイワイガヤガヤのお泊まり会のスタートだ。



俺含め三人は蒼の部屋に入りさっそく冬が


「へぇ、意外と蒼も少女漫画とか読むんだ」


いきなり本棚の前に立ち蒼の部屋を分析し始めた。


「それ俺のじゃないから、ミカエルのだから」


まぁ確かにこいつがあんな漫画読んでるところ見たことないから本当だろうな。


「それになんだか部屋ちょっと散らかってない?蒼って少し綺麗好きでしょ?」


「それもミカエルだから」


「あ、クマのぬいぐるみとかある。それにアニメのフィギュアも」


「それもミカエル!」


いやあのフィギュアは違うだろ。確か高一のとき意地でも取るって言って五千円以上つぎ込んで取ったやつだろ。ちゃんと大事に飾ってるんだな。


さて、俺も暇だし何か物色でもする・・・ん?


俺はあるものを目にする。それを手に取り蒼に


「これもミカエルか?」


俺が手にしたのはステラのガールと呼ばれる言われるギャルゲーだ。


「それは俺」


否定しないんだな。こんな趣味あったっけ?


「お前達だから言えるけど俺って口下手だろ?特に女子との会話は。だからこれやって勉強しようと思ってな」


これで?口下手なのは知ってたけどだったら本とかの方が良くないか?


まぁでもこれに関しては興味がある。


「やっていいか?」


「え!こういうのに興味あるの?」


俺の意外な一面に驚いている冬。


「興味って言うか一応俺も彼女持ちになったからこういうのやって女心わかりたいと思ったからさ」


「さらっと彼女持ちアピールかよ」


ディスクを取り出してゲーム機に入れた。


オープニングが流れてる間に俺は説明書に書いてるキャラを見ていた。


「五人か」


福原花音ふくはらかのん。基本的にテンションが高くガサツな一面もあるが恋に恋をする乙女でもある。誰かに好きになってもらいたいけど誰かを好きになりたいとも思っている。

身長154cm。趣味、映画鑑賞。髪色、目を奪われるピンク。髪型、ポニーテール。


速水夏目はやみなつめ。クールで独特の感性を持つ。感情を表に出さないが気を許せる人には次第に笑顔を見せてるようになる。

身長、160cm。趣味、綺麗な景色を撮る。髪色、透き通る青。髪型、ショートーヘア。


飯野遊いいのゆう。おちゃめであざとい性格をしている。男を弄んで楽しんでいる姿もあるが実際付き合ったことは無い。また心を開くのもかなり時間をかけないと信用すらしてくれない。攻略難易度が異常に高い。

身長、164cm。趣味、新しいことを考える。髪色、煌めくブロンド。髪型、長髪。


竹蔵華南たけくらかなん。唯一の眼鏡キャラでオタク気味、人との関わりを持つことを嫌う。恋愛経験が皆無なので男子との話は苦手だが恋をする気はあるようだ。難易度は一番簡単。

身長、149cm。趣味、アニメ鑑賞。髪色、どこか見とれる黒。髪型、お下げ髪。


宮前千夜みやまえちよ。天然ドジっ娘。本人は熱いからと言って露出の多い服を着るため狙ってもないのに男子をその気にさせる。ただ意外とガードが硬い。

身長、147cm。趣味、料理。髪色、凛々しい金髪。髪型、ツインテール。


この五人か。公式が難易度の話をしてもいいのか?


まぁやってみるか。


「まずはあなたの名前を入力してね!」


お決まりの名前か。俺の名前を使うのも鈴音に悪いしここは、あいつの名前にするか。


「風間、蒼っと」


「おいなんで俺の名前なんだよ!」


「お前のゲームなんだからお前の名前を付けるのは普通だろ」


「偽名でもいいからお前の名前にしろ!」


しょうがないなと思い俺は林 渉にした。


「ほぼお前じゃん」


「俺ではない」


名前を入力して次は


「あだ名を決めてね!」


あだ名・・・渉でいいや。


「それではゲームスタート!」


えっと、シナリオ的には入学した主人公の三年間の物語。誰と恋をするのも自分次第って所か。


「これ誰にしたらいいんだ?」


二人三人相手にするのは流石に難しいし人間的にもどうかと思うから一人に絞る。


「そんなの好みの問題だろ。まぁ俺的にはこの遊って人かな」


蒼は一番難易度が高い人、なんかどことなくミカエルに似てないか?


「ん〜僕は千夜って人かな。一番可愛い気がする」


なんか花梨に似てる気がするような・・・俺だけ?


「で、お前は?」


俺か・・・俺は・・・俺には・・・


「誰を選んでも鈴音に悪い気がして・・・」


心に決めている人がいるのにうつつを抜かしていいのか?


「一回その感情忘れろ!大丈夫だ空想の話なんだから!」


蒼の言葉が無かったらこのゲームここまでだった。


「とりあえずじゃあ花音にする」


まぁ一番この中だったら可愛い思ったから。


決めてさっそくゲームを進めることに。


「初めまして!私は福原花音って言うの、これからよろしくね!」


話しかけられると三択の選択肢が出てきた。


「これからよろしく」


「君、可愛いね」


「無視する」


この三つだけど・・・無視するは多分無いしこれからよろしくも無難すぎるな。女子目線で考えても可愛いねって言われた方が絶対に気分も良くなるはず。


ここは君、可愛いねだ。


「お、意外とチャラ男?私はそんな簡単に落ちないぞ〜」


「渉の好感度は少し下がった」


な!ば、馬鹿な・・・俺はこの人の考えてることが読めない。


俺は落ち込んでいると


「とりあえず、女子目線で考えるのはよせよ」


また蒼からアドバイスを。このゲーム向いてないのか?


「普通、これからよろしくだろ」


「意外と無視かもよ」


冬も参戦してきたけどもうどれかわからない。


「まだ俺もこのルートやったことないからわからないんだよ。まぁ三人いればどれかは当たるだろ」


果たして女心をわかるやつが俺達にはいるのか。


ゲームを進めると


「もうすぐテストだけどここの問題がどうしてもわからないんだけど、渉はわかる?」


現実なら俺が教えて終わるけどこれはそうもいかない。


「一緒に勉強しよ」


「この問題はこうやってする」


「一人で解いた方が覚えやすいよ」


さて、どうしたものか。


「これは無難に行けば一緒に勉強しよだな」


蒼は一番上。


「う〜ん、アドバイスを貰うって考えたら一人で解いた方が覚えやすいよじゃないかな?」


冬は一番下。


「ここは勉強の解き方を教えてカッコよく帰った方がいいから俺は真ん中だな」


全員意見が違うのかよ。


「やっぱ無難に行って好感度を上げるのが先だろ」


「無難過ぎるのも逆効果だよ。男を見せるならこの選択肢だよ」


「いや違うぞ冬!無難こそ最も好感度を上げる最上位の気配りだ!」


後ろでなんか白熱してるけど・・・一度無難で行ってみるか。


俺は一番上の選択肢を押してみると


「一緒に勉強?う〜んどっかの家に行くってことだよね?まだ私達そんな関係じゃないと思うな〜。積極的なのは嫌いじゃないけど、ちょっと早いね」


「渉の好感度は少し下がった」


まさかの結果に蒼は衝撃を隠せずに


「そ、そんな、無難が、無難が効かないだと!」


頭を抱えこみ落ち込んでしまった。


「あ、蒼、ゲームなんだから無難が効かないなんてしょうがないよ。現実とはこれは違うんだから」


冬がフォローに入った。ゲームだけど言われると傷つくな。


「わ、悪い冬。もう大丈夫だ」


立ち直り早いな。でも好感度は少し下がってるからなんとかして上げないと。


話を進めて俺なりに好感度を上げるやり方をしていると


「あ、今度の週末空いてる?一緒に買い物行ってくれない?」


やっと来たデートの誘い。これは慎重に行かないとな。


「もちろん行くよ!」


「買い物よりももっと面白いところに行こうよ」


「パス」


一番最後だけ手抜き過ぎるだろ。


「この子には無難が効かない可能性が高いから意外とパスかもしれないな」


「それは流石に無いでしょ。主人公的はもっと面白いところは遊園地に決まってるよ」


俺は今回は無難がいいと思うけど、さっきも冬は多分当たってたから信じてみるか。


「冬に乗ってみるよ」


「これはちょっと自信があるよ!」


これに自信?


真ん中の選択肢を押すと


「私は買い物に行きたいの!もういいよ他の人誘う」


「渉の好感度は下がった」


中々わがままだなこの女。


またしてもの結果に冬は


「僕は、僕は、乙女心なんて全然わからないじゃないか」


嘆き悲しんでいた。


「あー、冬、賛同した俺も悪かった。そう落ち込むな」


一応俺もフォローを入れたけど、これ何?俺達を傷つけるゲームなの?とんでもないゲームをやり始めてしまった。


女子の気持ちどころか俺達の気持ちすら信じられなくなってきた。


果たしてクリア出来るのか。


これそう言えば


「これどうやって好感度見れるんだ?」


一番肝心な好感度。その度合いを見る方法がわからん。


「あぁ、それなら友達に聞けばわかるぞ」


女にばっかりうつつを抜かすような男じゃ無かった。


「ほら次の行動にマリーの秘密ノートってあるだろ」


「友達が外国人?」


「説明書にはハーフの幼馴染らしい」


中村マリー。主人公の幼馴染でゲームの手助け等をしてくれる。何も出来ない主人公をいつも助けてくれるいい子。性格も優しく人のことを悪く言わない。


俺はマリーに手助けを求めることに。


「何、助けて欲しい?いいわよ、私の秘密のノートを見せてあげる」


画面が五人の信頼度や好き度がハートの数でわかるようになった。ハートが多いほど好感度がある。


これをどうやってノートにしているのかは謎だけど。


「流石に花音だけ高いな」


「しょうがないだろ。他には一切触れてないから」


まぁこの先マリーには助けてもらうだろうな。


「はいこれ。水族館のチケット、福引で当たったけどペアだからあなた達が行ったらいいわよ」


デートには最適のチケットだな。


「とりあえずこれで好感度も上がるだろ」


「ああ、クリア出来るか不安だけど」


「これ僕達持つかな?」


だがこの先俺達の目には涙が浮かべていた。



「渉と一緒に帰るのって初めて!」


「お、二人の画は様になるね」


「マリーちゃん、からかわないでよ・・・もう」



「ここは私にまかせて。大丈夫、あなたならしっかりとやり遂げるはずだから」



「決めなさいよ!好きなんでしょ?その想いをぶつけなさいよ!!」



「なんだかんだで三年間あっという間だったけど・・・ずっとあなたの友達で嬉しかったよ」



ゲームクリア・・・これは、これは・・・


俺達は声を出して


「ま、マリーーーー!!!」


俺達は地に手をつけ涙を浮かべている。


いい人なんてレベルじゃない、天使だ、本物の天使だ。ゲームやって感動することなんてほぼ無いのに・・・


「マリー、こんな主人公のために三年間を棒に振るなんて・・・」


蒼は三年間の青春を。


「君は自分の幸せを考えていないの?そんなの間違ってるよ・・・」


冬は幸せを。


「絶対にマリーは主人公のことを、でも主人公の幸せを優先して、その気持ちになんであいつは・・・」


俺は気づかない主人公への怒り。


このゲームでわかったこと、友達の気持ちを知ることが恋が実る近道だってことだけど、それは一人の友達を幸せに出来ないことでもあることだ。最後の嬉しかったは本当の言葉だったら・・・涙が抑えられない。


「みんなご飯でき・・・えっ」


蒼のお母さんがこの光景を見て何があったかはわからないけど絶句してた。多分俺も何も言えないと思うけど。


「る、ルシファーちゃん!これは」


一緒に来ていたルシファーさんが


「青春ですよ」


「青春ね〜」


いや、こんな状況作り出した俺が言うのもどうかと思うけど違うだろ。なんでもかんでも青春じゃないだろ。



「いや〜あんな美味しいご飯食べたの久しぶりかも」


「今日は大分気合い入ってた。うまかった」


「店出してもおかしくないレベルだ」


気持ちを切り替えて蒼のお母さんとルシファーさんの夕食を食べたけど相当うまかった。

また今度作り方とか教えてもらおう。


部屋に戻った俺達。すると冬が


「六時間ぐらいやったゲームってどれ?」


最初に言ってたの覚えてたのか。


蒼は取り出し


「これ、大乱戦スカットブンザース」


大乱戦スカットブンザース略してスカブンとはゲーム会社、海天堂かいてんどうの人気キャラが集まって戦う夢のゲーム。

海天堂の顔マルオやその弟、ルエジ、勇者ユビワ、なんでも吐き出すコーリィ、紫色の怪獣ドッフー、ムーンキャットリーダー、キャット、宇宙海賊サン、未来預言者ラネ、バクモンの人気者、ミズリスや伝説のバクモン、キュウツー、王国の王子、バツスや若き虎、ロキ、真っ白な住人、ゲーム&スペース。

さらに最近は他のゲーム会社からキャラを出している。SIGAから世界天才、ジアッス、オナミから世界を変えた男、バイパー等その他魅力的なキャラが存在する。

ちなみに二年くらい前に出たゲームだが値段は当時のままだったりと高額である。


「スカブンは名前だけ知ってるだけだけどやったことは無いなぁ」


「じゃあやるか」


これまた六時間コースなんじゃ・・・


「で、どうやってやるの?」


「えっと、まずキャラを決めて・・・」



翌日、ミカエルが帰ってきた。


「ただいま〜、蒼、部屋散らかして・・・」


部屋を開けるとそこには目を見開き倒れ込んだ三人がいた。


「ちょ、どうしたの?」


若干引き気味のミカエルに男達は


「て、徹夜した・・・」


六時間どころか約十二時間コースであった。


渉曰く、泊まりの際にはあのゲームはやりたくないとのことである。



はい、これにて終わりです。


完全にゲームに弄ばれた男達の話でした。面白かったけど。


皆さんゲームは一日一時間でお願いします。


さて次でラストです。もう人はわかってると思いますけど。


それでは、バイバイ。

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