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雨宿り

皆さんどうも。


今回は雨宮 冬がやらさせていただきます。


僕がやるのは三回目ぐらい?かな。


まぁそんなことはどうでもよくて、今回は僕の散歩の話です。


前に言いましたけど僕は散歩が好きで休日の日は大体散歩しています。日光に当たるのが特別好きではないですけど、どっちかと言うと風に当たるのが好きです。


では聞いてください。



今日は珍しく平日の休み。学校の記念日で一日休みになっている。


平日の休みなのに何もやることが無いのも結構もったいない気がする、蒼とか渉誘ってどっかに行けばよかった・・・でも渉はもう彼女いるからこういう日は二人で出掛けてるか。


そう言ったら蒼は独り身だけど家にミカエルさんがいるから二人で出掛けてる可能性もある。


完全に独り身なのって、もしかして僕だけ?

まいったな〜これは。誰かいい人探さないと。


そういう意味でも散歩に行こ。


昼過ぎに家から出て外に出ていった。


と、言っても別に何もやること無いんだけどね。いい人見つけるなんてナンパする訳でも無いし、静かに歩くのが多分好きなんだと思うけどね。自分でもよくわからないけど。


平日のお昼はやっぱり静かだ。今は住宅街を歩いているけど聞こえてくるのは風の音だけ。秋の風はとても心地がいい、冷たい風じゃなくて、涼しい感じの風。これを感じるために散歩しているのもあるかな。


静かな場所も好きだから。


これ前回も言ってなかったかな?レパートリーが少なすぎる。


ん〜でも僕のことなんて語ることほとんど無いからなぁ。


・・・そういえば僕、最近見たアニメが面白かったから単行本買いに行こうとしてたんだ。


この機会に本屋にでも行ってみよ。


住宅街を抜けて本屋に向かった。



近くの金宮かねみや書店と言う本屋に寄って、お目当ての本を探していた。


えっと・・・あ、あったあった。この〇チャンネルと〇〇〇のまほう。この前このアニメを見てなんだか笑って、ほんわかしたよ。漫画がアニメとどう違うのかが気になるから買ってみよう。


一冊八百円・・・意外に高い。


ちょっと痛い出費だけどまぁいっか。


僕は二冊買って、そろそろ散歩も疲れたから

家に帰ろうと、書店から出ると


「雨?」


さっきまで晴れていたのにいつの間にか雨になっていた。しかも結構強い。


あんな晴れてたから傘なんて持ってきて無いよ。しばらくここで雨宿りしなくてはいけない。


多分夕立ちだと思うからしばらく待てば晴れるだろう。


にしても運がない、せっかく買った本をゆっくり読もうとしたのに。


仕方ないのはわかるけど、傘を持ってこなかった僕が悪いか。


この雨いつ止むかな・・・


「あれ雨降ってる、傘持ってきてないなぁ」


僕と同じ状況の人、女の人の声だけどどこか聞いたことがある。


しかも昨日も聞いたことある気が


「あれ?冬君!」


僕に話しかけたその人は


「佐奈さん?」


佐奈さんもこの書店にいたようで僕と一緒の袋を持っていたから本を買ったのだろう。


「偶然だね、こんなところで会うなんて」


「佐奈さんも本を?」


「うん!小説なんだけどネット調べて面白そうだから買ってみたの。内容は誰でも主人公になれる世界だけどある男の子は主人公にはなれないの。そこに突然現れた女の子と一緒にその原因を調べる物語なの」


内容からかなり興味を持たしてくれる。今はもうお金が無いから買えないけど、また買ってみよ。


そういえば僕こうして佐奈さんと二人きりで話すことなんて今まで無かった。仲悪いわけじゃなくて、あんまり機会がなかった。誰かを通じて話していたけど意外に緊張するな。


でもこんな日しか話せないのならここで色々と聞いてみよう。


「佐奈さんは渉と鈴音さんが付き合ったことについてはどう思う?」


一緒の時間を過ごしている佐奈さんは寂しくないのかな?親友って言える鈴音さんが渉に・・・


「お似合いの二人って思うよ。かっこいい渉君と可愛い鈴音ちゃん、美男美女カップルなんて憧れちゃうよ」


予想外の答えに驚いた。


「寂しくとかはないの?」


「全然。鈴音ちゃんがどっかに行くわけでも無いし、これからも普通に遊んでくれるし。私は鈴音ちゃんが幸せになってくれたら私も幸せになっちゃうから、いっぱい幸せになってもらわないと私が困っちゃうよ」


佐奈さんはそう言って笑った。友達を想うその気持ち、幸せを共感するその心、なんだかちょっと聞いてるこっちが照れてきちゃうなぁ。


「冬君からはどうなの?」


今度は僕か。


「まぁ本音を言ってしまえば渉が誰かと付き合うなんて思ってなかったよ。そういうことにあんまり興味無いってずっと思ってたし、でも今の渉を見たらあんまり表情は変わらないけどいつも上機嫌だから、幸せなんじゃないかな」


多分最近の渉は照れ隠ししてる。最近、蒼にたまにそういうことでからかわれたりされてる。その度に殴られたりしてるけど否定はしないんだよね。だから満更でもないんだろうね。


「どっちも幸せだなんて、一番いい結果だね」


「そうだね」


「冬君は誰か好き?」


いきなり!こんな唐突に言うこと!?


「いや、好きな人は今はいないとは思うけど・・・」


「本当に?」


「う、うん・・・正直わからないけど」


僕の友達は可愛い人多いけど恋愛になるとどうなるかわからない。


「ふ〜ん、好きな人は早く作った方がいいよ」


突然アドバイスされた。この意味って


「じゃあ佐奈さんは好きな人が?」


「そういうことになるかな。初めはこういう感情は全然わからなかったの。ドキドキしたりとか胸が苦しくなったりとかして、いっつも何かの病気だとか思ったりした。でも気づいてみたら、その人を見るだけでなんだか気持ちが高ぶっちゃったりして、いいことばかりなんだ。今でもちょっと会いたいとか思ったりして」


佐奈さんがそこまで好きになる人・・・気になる。答えてくれるかな?でも僕と佐奈さんはそこまでの仲なのかな?それを確かめるためにも


「その人、聞いていい?」


「別にいいよ」


え!


「いいの?」


「隠してるつもりも無いし、それに冬君だったら信じられるから」


信じられる・・・友達だと思ってるってことだよね。それは、嬉しいよ。


「でも冬君も知ってる人だよ」


「僕が知ってる人?」


「うん。私が好きな人は蒼君なの」


その瞬間どこかの星が吹っ飛ぶぐらいの衝撃が僕を襲った。聞き違い?僕の聞き違い?

佐奈さんが好きな人は蒼・・・


「あ、蒼、なの?」


「そう、蒼君」


聞き違いじゃなかった。本当に蒼だった・・・


「ど、どうして、蒼?」


動揺を隠せない。


「ん〜、なんだろう。私も好きになったきっかけはよくわからないんだけど、優しいところとかかな。蒼君も私のこと好きだったらいいのになぁ〜なんて思ったりして」


・・・両想いなんだ。蒼と佐奈さんはお互い気づいてない。僕が言うことは簡単でここで蒼も佐奈さんのことが好きって言えるけど、僕が入っていい話では無い。二人の問題だから、二人で解決するしか無いよ。


僕から言えることって言ったら


「そっか。その想い、届いたらいいね」


二人を応援するしかない。僕の立場からでは教えることも、アドバイスすることも出来ない。だからこそ応援するんだ。二人の恋が実るように。


「うん!ありがとう!」


すると、土砂降りだった雨が


「雨も止んできたようだよ」


夕立ちだからすぐに止んだ。雲に隠れていた太陽が顔を出した。


「早く晴れてよかったね。じゃあ帰ろっか」


「うん、そうだね」


僕と佐奈さんは途中まで一緒に帰った。


こういう日もたまにはいいかな。



これにて終了です。


かなり短めだったんですけど、気持ちがこもっているので安心してください。


二人の恋を知っている僕がこれからどうするかはまたどこかで話すと思います。


次の人は・・・ここで言ったら面白く無いか。想像してください。


それでは、またどこかで。




ここはとある天界の奥地にある城、アトラスと言われる城。限られた天使だけしか入れない極秘の城。


そこには天を統べる一人の女性とその女性の秘書の天使がいる。


ある日、アトラスに一人の男がやってきた。

男は黒のフードを被り、自分が誰かを隠しているようだ。


男は城の扉を開け中に入っていくと


「ノックぐらいしてくださいよ」


どこからともなく女性の秘書の天使が姿を現した。


「最近は物騒ですから、黙って入ってきたら侵入者だと思って攻撃しちゃいますよ」


男は口を開き


「フッ、ここに入る者なんて、俺かラミエル、お前しかいないだろ」


天使の名はラミエル。ごく普通の天使とは違い、ラミエルの姿を見た天使はほとんどいない、一切の素性がわからない天使である。

髪は桜色に近いピンクであり長髪である。


「私は仕事ですよ、黄泉様」


フードを外し


「気づいていたか」


そう、彼こそは地を統べる神、黄泉。


銀髪の髪は左目が隠れるぐらいあるが隠れないように目の部分を分けている。そして顔立ちは誰もが認めるイケメンである。


「それで、今日は何用ですか?」


ラミエルと黄泉は何度も会っている旧友の仲。ラミエルも一応敬語だが普通の友達としか思っていない。それは黄泉も同様である。


「ああ、実は・・・」


用件を言おうとすると城の二階から


「黄泉!」


と、透き通る美しい声がした。


「エデン、久しぶりと言っておく」


彼女は、天を統べる神、エデン。


金色の目を持ち、髪も煌めくような金色。

千人に聞いても彼女は綺麗だと言うだろう。


「あなたがここに来たということは、何かあったようね」


「ああ。あることが起きようとしている」


「あること?」


「ここでは外部に聞かれる可能性がある。城の最深部に行くぞ」


事の重大さを理解したエデンは何も言わずに黄泉を案内することにした。


「私はここで」


ラミエルは城の警戒を行うようだが


「お前も来い。関係がある話だからな」


「私にも?」


こうして二人の神と一人の天使が行う話は、ある一人の話である。

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