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蒼の相談

・・・はぁ、眠い。


あっどうも、林翠 渉です。

2回目かな?一人でやるのは。


夏祭りも終わってその翌日の話です。俺もその告られてそのまま帰ってしまった。花梨には少し悪いことをしてしまった・・・今までの関係には戻れないかもな。


さて、そろそろ本編に入ろうかな。

それではお楽しみにください。



夏祭りの翌日、俺は9時ぐらいに目を覚ました。昨日の事はまだ鮮明に覚えている。


『私は渉君の事が好きなの!

だから、付き合って!!』


・・・思い出してしまう言葉。いつも会って話して遊んで、そんなことをしている人から告白されたら俺だってなんて返したらいいかなんてわからない。最適な答えなんか出ないって分かっているけど、花梨に対してあんな言葉をかけて良かったのか・・・あいつのことか・・・



『早く早く!もうすぐだよ!!』


『はしゃぎすぎだろ』



『・・・うわぁ、凄くきれい〜』


『そうだな、久しぶりこんな星を見た気がする』


『久しぶりじゃなくて、初めてでしょ』


『・・・まあな』



・・・また思い出したか。星を見た、満天の星を、初めて。あいつと最後に一緒に行った場所だったな。

・・・過去の事を忘れるなんて俺は出来ないけど、極力思いださないようにしないとな。

それがあいつのためであって、俺のためにもなるからな。


さあ起きて宿題でもやるか。

俺はベットから起きて勉強机の椅子に座ってペンを持って宿題をやろうと思った時に、スマホが鳴った。

メールの着信音だった。


スマホを手に取りメール内容を見たら


「渉、今から会ってくれないか?」


蒼からのメールだった。

めんどくさいな、宿題したいし。


俺は断りのメールを送ろうとした時にまたメールが来た。


「ちょっと、相談したいことがあるんだ」


・・・やっぱりめんどくさい。でも行かないともっとめんどくさいことになるよな。

しょうがない、行ってやるか。


俺もメールを打った。


「わかった、いつもの公園でいいだろ?」


打って送信したらすぐに返ってきた。


「ありがと、じゃ公園で待ってる」


この返信を見て俺は顔を洗って着替えた。


着替えを済まして部屋を出て玄関で靴紐を結んでいると


「お兄ちゃん出かけるの?」


後ろから声がした。


彼女は俺の妹、葉月。俺の3つ下だから中二だ。


俺は靴紐を結びながら言葉を返した。


「ああ、ちょっと出かけてくる」


「誰?」


「いつものめんどくさいあいつだ」


「あー蒼さんか」


蒼と葉月は面識がありめんどくさい俺との話や接し方を見てめんどくさい人と覚えられている。


「そういえばさ」


話を切り替えてきた。


「昨日お兄ちゃんお祭りから帰ってきた時ずっと暗くなってたけどどうしたの?」


そこついてくるのかよ、よくそんなことに気づいたな。

適当に言っておくか。


「別に、ただ少し疲れただけ」


「ふ〜ん、私的にはお兄ちゃんの感じ、誰かに告白されたって思うけどな〜」


俺は驚いて振り返り葉月の顔を見たら、ニヤニヤして悪巧みでも考えていそうだった。


「その顔、図星って感じだね」


無意識にそんな顔になっていたのか。感がいいヤツ。


「で、誰に告白されたの?」


俺はその言葉で冷静になって振り返り靴を履いて立ち上がった。


「答えても知らない人、いちいちそういう事を聞くなよ」


「ふぅん、まぁいいわ。それじゃ蒼さんのところに行ってらっしゃい」


そう言い残してその場を立ち去った葉月。俺とあんまり似てないけど感がいいところとかは似るんだろうな。


俺も玄関を出て蒼の元に向かった。



俺は蒼と待ち合わせていた公園に来た。

ここの公園は別に特別な思いは無いけど待ち合わせとかする時はいつもここだ。

まあ俺の家と蒼の家から近いからな。


俺が公園に着くと、蒼が公園にあるベンチに思いつめたような顔で座っていた。


その姿を見て俺は少しため息を吐いて蒼の横に座った。


「で、相談ってなんだよ」


と、声をかけた。


・・・聞こえてないのか返事が返ってこない。


「おい!」


今度は大声で言ったら


「わ、渉、いたのか?」


俺の存在気づいてなかったのかよ、どんだけ思いつめてんだよ。


「相談ってなんだ?」


もう1度聞くと


「まあ、その、ミカエルの事だけどさ」


だろうな。多分佐奈かミカエルのことだと思ったよ。


「で、ミカエルがどうしたんだよ」


聞くと、少し黙り込んで、口を開いた。


「昨日、俺とミカエル、一緒に夏祭りに行ったんだそこまでは良かったよ、でも」


「でも?」


「一緒に人目のつかない場所に行ったんだ。

そこで花火を見てたら、いきなり、その、ミカエルが、き、キスをして来たんだ」


「・・・へー良かったじゃん」


こういうことだと思ったよ。


「なっ!よ、良かったじゃんだけ!?もっとこう具体的な事言ってくれないの!?」


はぁやっぱりめんどくさい、こいつって人をめんどくさいことにしか出来ないのか?


「具体的って逆にどんなこと言えばいいんだよ」


「うっ!そ、それは・・・」


「俺から言えることは良かったぐらいしか言えねーよ、初めてなんだろ?」


「俺の初めては佐奈さんって決めてたんだよ!」


なんで付き合える前提でこいつは言ってるんだ?よくわからん。


「まだ付き合っても無いのによくそんなこと言えるな」


「・・・ま、まぁ、最悪呼び出して言えばいいかな〜なんて」


「お前にそんな勇気無いと思うけど」


「め、メールで言えば・・・」


「直接の方が気持ちは伝わるぞ」


「じ、じゃあ、いっそ親友になってどんどん距離を縮めていく感じで・・・」


「現に伝えたい事も伝えて無いのにか?」


俺がボロクソに言ってると


「あー!もう!なんだよ、こっちは真剣に悩んでいることをお前は何も思わないのかよ!!」


そんなにキレられてもなぁ。


「まぁ、元気でたからいいんじゃねえか?」


「あっ・・・」


まったく手間のかかるヤツ、だからモテないんだよ。


蒼は少し顔を赤くしていた。


「まぁミカエルがお前にキスしたかどうかわからないけど、それに対してお前はどんな感情を持ったんだ?」


まあ相談に乗ってきてやっているんだ、これぐらいは聞いてやらんとな。


「どんな感情って、そらゃまぁ、驚いたとしか言えない・・・でも、あのキスは天界で感謝の伝え方って聞いているんだけど本当なのかな?」


「天界の事情は知らないけど、このままお前はミカエルとどう接するかで多分変わってくるぞ」


「変わるって何が?」


それすらわからないのか、どれだけ鈍感なんだよ。


「一緒に住んでるんだろ?だったら普通に接しろ。このまま気まずくなっていったら家にいづらくなるぞ」


このことを伝えたら意表をつかれたような顔になり


「そ、それは・・・」


「お前がどうしようが俺は知らないがな」


俺は立ち上がり


「腹減った」


昼も何も食べずにここに来たから腹が減った。


「えっ、じゃあ食いに行く?」


蒼が言ってきたが


「今日金持ってきてない」


スマホぐらいしか俺の手元にはなかった。


「・・・あー!もう!わかったよ奢るよ!」


別に俺は何も言ってないけどな。


「借りたつもりは無いからな」


「はいはい、わがままとか聞いてくれていたお礼だよ」


へぇ、まあどれだけ俺がこいつの相談に乗ってきたことか。


「まぁドリームだろ、行くとしたら」


俺達は久しぶりの飲食店ドリームに行くことにした。



ドリームに着いた二人。


中に入り、二人は向かい合わせに座った。


店員さんが来て


「ご注文はお決まりですか?」


俺は即答で食べたいものを言った。


「蕎麦で」


俺が早く決めていたせいで蒼も早めに決めるように


「お、俺はカルボナーラで!」


へぇ結構おしゃれなもの頼むんだな。


「わかりました、少々お待ちください」


店員さんはその場を後にした。


「で、何の話してたんだっけ?」


俺はドリームに向かう途中でもうなんの話をしていたか忘れていた。


「俺とミカエルのこれからのことだよ!」


あぁそんな話してたな。


「・・・でもさ」


少し浮かない顔をしている蒼。


「なんだよ」


「俺の中ではミカエルはかけがえのない存在になっているような気がするんだ」


「そらゃな、毎日一緒に寝て毎日顔合わせていれば忘れたくても忘れられないだろうな」


「・・・多分ちょっと違うんだよな、渉の言ってることと俺が思ってることが」


・・・思いつめてはいないが悩んではいるな。付き合いは長い方だから今悩んでることならだいたいわかるが、今回は少しわけが違うな。いつも成績のこととか佐奈のこととかだから俺が早く打開策とかいろいろ言って終わらせるけど・・・多分今俺が言う言葉で蒼はどん底にはまる気もするし、今は何も言わずにおくか。


「まぁ、今俺から言えることはミカエルに普通にいつも通りに接しろ」


これぐらいの言葉なら言ってもいいだろう。


「・・・うん、そうするよ」


蒼が返事を返した時に料理が届いた。


俺が蕎麦で蒼がカルボナーラ。


俺は蕎麦を口に運んだ。


・・・やっぱりうまいな、ここはハズレなしだ。


俺達は食べ終わり、金を払って店を出た。


「で、今からどうするだ?」


もう昼も食べたし、正直帰りたい。


「うーん、俺の家こない?」


唐突すぎるだろ、誰かいるだろ。


「今俺の家多分誰もいないから別に全然迷惑にならないぜ」


多分って確証無いのかよ。

でも俺も帰っても多分寝るからまだそれよりいいか。


「仕方ねえな、行ってやるよ」


「よし!行くぞ!」


張り切りすぎだろ、お前の家だろ。まったく。


俺達は蒼の家に向かっている途中で蒼が


「そういえば渉は昨日夏祭り行かなかったのか?」


あー俺に話題振ってくるのかよ、しかも夏祭りで。


「行った」


「誰と?」


「花梨」


「えっ!花梨さんと?」


別に嘘言うつもり無いから事実だけ伝えるか。


「あっちから誘ってきて暇だから一緒に行っただけ」


適当に流すつもりだったが、あいつの勘がこの時に限って当たりやがる。


「それだけか?まだなにかあったんじゃないか?例えば、告白されたとかさ」


ニヤニヤしながら言われてもなぁ。

まぁ、まだこいつになら言ってもいいかもな。


「告白はされた」


「・・・えーーーーー!!!花梨さんが!お前に、こ、告白!!!???」


声でけぇ、めんどくさい。


「そんな、花梨さんがお前のことを・・・

返事は返したのかよ?」


「ああ」


「な、なんて?」


「付き合えない」


俺が言った言葉にさらに敏感に反応した。


「お前また振ったのかよ!」


「俺の勝手だろ、お前が敏感になる必要無いだろ」


「この前の紀乃ちゃんことだってあるのに、なんで応えてやれないんだよ」


「お前ならだいたい分かるだろ。

俺のこと色々知ってるくせによ」


「そらゃ、まぁ・・・」


「あまり首を突っ込むな、事情を知っているんだったらなおさらな」


花梨には少し言ったけど、中途半端に言ってしまったな。この事はあんまり言いたくない。

皆さまには申し訳ないですけどこればっかりは言えないことです。


「でも、これから花梨さんとどうするんだ?」


首突っ込むなって言ったばかりだろ、まったく。


「まあ、あっちから話しかけたら話を返すけど、基本はこっちから話しかけることは無いだろうな」


「どうしてだよ、俺との時は話しかけろって言うくせによ」


「そんなこともわからないのか?お前の場合は少し特殊なんだ、告白したやつが家にいるなんてまず無いだろ。基本的に告白されたら普通は元の関係なんて戻れない。あっちが戻りたいなら戻るけど俺は花梨の気持ちを踏みぬじりたくない。どうするかは花梨次第だ」


相手は今俺のことをどう思ってるかなんてわからないけど昨日の事実は変わらない。でも・・・嬉しかった。俺も一人の男として


「・・・そっか、これ以上はなんも言わないよ。文字通り首は突っ込まないことにする」


意外と物わかりするやつだな。


「ああ、そうしてくれ」


こんな話をしていると蒼の家に着いた。


今年で何回目だ?この家に来るのも。


限界に入り「おじゃまします」と声を出して靴を脱ごうとしたら蒼が


「なあ、なんでこんなに靴があるんだ?」


それは俺も思った。結構な人数だぞ。


「・・・ま、まさか!」


蒼が察ししたようだが俺も察した。


蒼と俺は二階に上がり蒼の部屋の扉を開けるとそこには、ミカエルとルシファーさんと3人の女性がいた。一人は正座をしながら蒼の部屋に座っていて、藍色の髪色でショートヘアーの人。一人は体育座りをしている超美人な人。茶髪の髪色でロングヘアーの人。そしてもう一人は小学5年生ぐらいの子供でベッドに寝転がりながら漫画を読んでいる少女。白の髪色でセミロングの人。


蒼はこの光景に大声で叫んだ。


「多いって!!!」


心からの叫びだったことがわかる。言いたくなる気持ちはわかるけど。


「おいミカエル、どういうことだこれは」


もう普通に話しかけるんだ。


「わからないわよ、私も用事があって帰っきたら私のお姉ちゃんと妹達が来ていたのよ」


「お姉ちゃんと妹!?」


まぁ、だろうな。


するとルシファーさんが藍色の髪の人に


「だから私は今は天界には戻らない!楽しく無いもん!」


自分の理屈を言うルシファーさんに対し、落ちついた声で


「楽しいか楽しく無いかはどうでもいいの。今のあなたの立場を理解しなさい、ルシエル」


ルシエル?


「立場立場ってそんなに地位が大事なの?代わりの人にやらせればいいじゃないの!」


「あなたの代わりなんていると思っている?あなたはほかの天使達とは違う力を持ってるのよ。私達は天界を仕切らないといけないのよ」


「お姉ちゃんがいればなんとかなるでしょ!」


「私一人でも出来ないことは無いけど、私達姉妹の力を最大限使ったら天界は一生安定する。今はまだ大丈夫だけど、何かが起こってからでは遅い。だからあなたには天界に残ってもらいたいのよ、ミカエルの分もあるから」


話の内容が重いな。天界にも色々あるんだな。


「・・・それは分かってる。でも今は天界には戻らない、時がたったらまた戻る。約束する」


自分勝手なことに口を開けると


「私にはここでやるべきことがあるから」


多分蒼も見た事の無いような真剣な顔だった。だって蒼が驚いているからな。


この言葉を聞いて、ルシファーさんと話している人は少し目を閉じ考えている素振りを見せると


「・・・わかった、今はここに残ってもいい。

けど条件が2つ。ひとつは緊急時にはすぐに戻ってくること。もうひとつは1年間だけ。

それ以上はここにいることは許さない。

いいわね」


この条件をルシファーさんは受けた。


「いいわ、1年ならここでのことは全部出来るから」


・・・話を聞く限り、ルシファーさんはなんらかの理由でここに残っているのに違いない。家出した時には無かった理由があるはずだ。その理由はまだわからないが・・・俺の勘だが、この世界に関わることだと俺は思う。まだ誰も知らないことがこれから起こるかもしれない。


「あ、あの〜失礼ですけど、お名前教えてもらっても・・・」


蒼か、まぁ混乱してるのも無理無いか。


すると先ほどルシファーさんと話していた天使が蒼の方に向き座りながら深々とお辞儀して


「申し遅れました、私はミカエルとルシエルの姉、ガブリエルと申します。いつもミカエルがお世話になっているようで、申し訳ありません」


顔を上げた。


めっちゃ礼儀正しい天使だな。まぁ長女ってそんな感じか。


「ラファエル、ウリエル、挨拶しなさい」


ガブリエルさんの言葉に二人は蒼の前に来て、茶髪の髪色の天使が頭を下げて、ニコニコしながら蒼に


「初めまして、私の名前はラファエルと言います。姉妹の中では四女になります」


ニコニコとして、不純なことなど一切考えてないような顔だ・・・本当にでも綺麗な人だ。


・・・あまり見すぎると心が持っていかれるような感じがする。一度蒼の顔を見て落ち着くか。


俺は蒼の顔を見たら、見とれているようにずっとラファエルさんの顔を見ていた。心持ってかれているじゃないか。


「あの、大丈夫ですか?」


心配されてんじゃねえか。恥ずかしい。


「えっ、い、いや、だ、大丈夫ですけど・・・」


顔を真っ赤にして蒼は口をもごもごしながら言葉を返した。


ラファエルさんは不思議そうに首を横にした。


そしてもう一人の天使が自己紹介をした。


「初めましてー、私は五女のウリエルって言います。まだ子供だけどよろしくねー」


見た目からして小学生ぐらいか、それなりにミカエルとかルシファーさんに顔が似ているな。まぁ姉妹だから普通か。


三人の自己紹介が終わるとガブリエルさんが俺を睨みながら


「それで、あなたは一体誰ですか?私たちの存在を知っているのは人間では蒼さんとその御家族だけとミカエルに聞いておりますが?」


あっそうか、俺のこと知らないのか。当たり前だけどな。


「いや、あのガブリエルさん、これには色々と事情がありまして・・・」


蒼はなんとか俺のフォローをした。



「つまり、渉さんも私達の存在を知っていて、蒼さんの相談を受けているところで天使という存在を明かしたと」


蒼は俺との関係を全て言った。


「そんな感じです」


全ての事情を話すとガブリエルさんは立ち上がり


「あなたのことはよくわかりました。

それでは私達はこれで行かせてもらいます。引き続きミカエルとルシエルの事をよろしくお願いします、蒼さん。

渉さんも蒼さんとミカエルを支えてあげてください。

それでは、またお会いしましょう」


ガブリエルさんは部屋から出ていった。


ガブリエルさんが出ていったと同時に付き添い的な二人も手を振り部屋から出ていった。


いつものメンバー(俺以外)になり、蒼がルシファーさんに


「ルシファーさん、あなたが来た理由ってなんですか?」


蒼の質問に対し、ルシファーさんはこう告げた。


「まぁ、おいおい説明していくよ。今はまだ私もわからないことがあるから説明も出来ないけど、蒼達にはまだ言えないこと。ごめんね」


顔は笑っていたがどうにも引きつっていた。

俺達に言えないことか・・・俺達に近い人のことか?・・・いや深く考えるのをやめるか。ルシファーさんの口から直接聞くのを待つか。


蒼もさすがに謝られては言い詰められなかった。


・・・ここに俺がいる理由はもう無いな。


「俺もう帰る」


俺は玄関に向かって靴を履いた。


「お、おい!来たばっかりじゃねえか」


蒼も追いかけて来た。


「俺はもう疲れた。それにお前とミカエルの関係を修復するために俺がいても仕方ないだろ」


「確かにそうだけど・・・」


俺は扉に手をかけ出ていく際に


「ミカエルはお前の事を待ってるぞ」


そう言って俺は出ていった。


別にミカエルの事をずっと見てたわけじゃ無いけど少しチラッと見たら蒼の事を見ていた。大体の理由はわかる。あいつがどう出るかはわからないけど、ヘマだけはするなよ。


さて帰るか。


俺は家に帰った。


家に帰ると、妹が出迎えてくれた。


「お兄ちゃんお帰り」


「ただいま」


「どうだったの?蒼さんと一緒で、楽しかった?」


お母さんかお前は。


「疲れた。色々と」


「ふぅん、蒼さんって結構トラブルメーカーって感じするからお兄ちゃんも気長に付き合って行かないと、友達多いわけでも無いんだからしっかりとしないとダメだよ」


なんでこんなことを俺は妹に言われているんだ。


「ああ、わかったよ」


俺はその後ご飯と風呂を済まして、宿題をその日の内に全て終わらせて、ようやく就寝した。



それにしても、今日は色々と聞いたな。蒼の事。天界の事情。ルシファーさんの事。聞きすぎて何がどうなったかよくわからないな。


これで語り手を終了させていただきますけど・・・この先の展開は俺にもよくわかりませんけど一つだけ、この先重要になることを言っておきます。

ルシファーさんがなぜここに残っている理由を考えてください。最初はわがままから蒼の家に住んでいましたが今は何らかの理由があってこの地上にいる、この理由がなんなのかがこの物語の鍵になります。わかる人いるかな・・・


それでは長話ももう飽きましたし、ここら辺で終了とさせていただきます。

これから起こること、これからの展開をお楽しみにください。



・・・寝よう。

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