面子集め
東方プロジェクトの二次創作物です。
キャラ崩壊、イメージの齟齬等あるかもしれないです。ご了承ください。
私自身、東方は原作を綺針城をプレイしてるだけで、細々した設定には疎いところがあります。
麻雀のシーンは声に出してでも、心の中ででも突っ込んで頂けると幸いです。
作者の実力向上にも繋がるかと思います。
ルールは天鳳の東南食い赤準拠の予定です。
赤一枚ずつの西入ありです。
牌の表記について
萬子 → 漢数字
筒子 → 丸で囲んだ英数字 etc.①.②
索子 → 全角英数字
發がR 後はそのままです。
「咲夜、暇よ!!」
紅魔館の主、レミリア・スカーレットが紅魔館のメイド長十六夜咲夜を呼びつけて一言そう言った。
「そうですね。この間、美鈴が持ってきた遊戯がメイド達の間で流行っているみたいですけど、暇を潰せて面白いみたいですよ。良かったらお嬢様そちらの方を遊ばれてみては如何ですか?」
「美鈴が持ってきた? 珍しい事もあるのね。そんな事もあるのね。面白そうじゃない、咲夜持って来て頂戴!」
「かしこまりました。お嬢様!」
咲夜がレミリアに一礼をし、頭部を元の位置に戻す。その刹那、レミリアの目の前には緑色のマットが敷かれた机と絵が描かれた幾つもの立体、そして美鈴が現れる。
「さ、さ、咲夜さん、その違うんです。さっきのは」
「別にいいわ」
咲夜はにっこりと笑みを浮かべ、美鈴に首で目の前の机を指す。
「美鈴、これを説明しなさい。それで今回は不問よ」
「え、いいんですか? 分かりました」
美鈴はそう聞くとホッと肩を撫で下ろし、自信満々に説明を始める。
「お嬢様、こちらは麻雀と言うゲームです。麻雀は四人のプレイヤーが交互に牌を引いていって基本的に四面子一雀頭を作るゲームです。面子と言うのは‥‥‥‥」
〜 2時間後 〜
「咲夜、分かったわ! つまり、これは絵合せゲームね」
「流石です。お嬢様」
レミリアがドヤ顔で語った言葉を咲夜が息を吸う様に称賛する。
「ええ、そうでしょう。ややこしい麻雀のルールを把握したわ」
「それではお嬢様! 早速、麻雀の方を致しますか?」
「ええ、どんと来なさい」
レミリアが承諾の言葉を言った数分後、レミリアの部屋をノックして入って来たのは動かない大図書館ことパチュリー・ノーレッジだった。
「咲夜に呼ばれて来たわ、麻雀をするんでしょ!」
「パチェ、嬉しそうね」
レミリアが指摘するのも頷ける程、パチュリーの表情は和かで、声もワントーン程高く感じられた。
「図書館でむこうぶちを呼んでから麻雀をしてみたくて仕方なかったのよ」
「パチュリー様と咲夜さんとお嬢様と麻雀が打てる日が来るなんて」
美鈴も感極まっていた。
「始める前からいいわね、私も嬉しくないと言えば嘘を吐く事になるけれど」
咲夜が一言、そう言いながら卓の上の牌を混ぜる。
「先ずは場決めから始めましょう」
混ぜられた四つの牌をそれぞれが引く。
東は咲夜、其処から順に美鈴、パチュリー、レミリアと、牌の掴み取りの結果決定した。
「私から二度ぶりで親を決定するわ」
一度目の賽の出目は7、二度目は賽の目に対応するパチュリーが賽を振る。出目は2。
起家は、レミリアと決まった。