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インステッドラブ  作者: 小椋鉄平
6/10

分岐点、「あぁ、うまいよ」

「ああ、うまいよ」


 そう、答えてみた。


 いや、実際に美味かったけども……。


 もしかして、本来ならばツンデレっぽく振舞ってたかもしれないし……。


「! ///」


 ほらみろ、驚いているじゃないか。


 だ、大丈夫だよな……?


 半ば、ツンデレはないだろうと思っていたのだが……


「ど、どうしちゃったの⁉︎ おにい、いつも私のだと褒めないのに……」


 それは、肉親であるからある意味ありそうなことだと思う。


「それは、お前が作るからだよ……」


 なんか、美凪が作るなら当たり前で、琴美が作ると嬉しいみたいな雰囲気になっているが……。


「ふ、ふん! 私もおにぃに『うまい』って言わせてやるんだから!」


 口を尖らせて捨て台詞を吐き捨てて、出て行ってしまう。


「ああ……」


 妹なのだから、これぐらいの扱いでいいだろう。 そもそも、兄妹で仲良いなんてあまり聞かないしな。


 記憶はないと思うが、そんなあやふやな知識はあるんだな。


 自分でツッコミを入れてしまう。 それぐらい自然に出て来たのだ。


 まぁ、大丈夫だろう。


 と、目線を真正面に向けると。


「ん? 美咲……どうかした?」


 なぜか、美咲がこちらに歩み寄り、


「うっ!」


 胸にパンチを食らった。でも、そこはやはり女の子。 痛いというほどの衝撃はなかったが、美咲がパンチしてくるという事に驚いたという側面の方が大きい。


「ぷい」


 そっぽを向いて出て行こうとする。


「え? ちょっと待てよ。え? 美咲サン? 俺何かした?」


 どこからも怒られるようなことはしてないはずだが、なぜか涙目だったので焦る。


「…………はぁ」


 そんな俺にため息ひとつで返され、出て行ってしまった。


(ええーーー⁉︎)


 今の心の叫びだった。


 琴美と、ブラコン?の美凪はともかく、美咲まで⁉︎


 動揺を隠しきれないほど、狼狽する。


 それを見ていた千尋さんは困り顔で笑っていた。


「千尋さん、何か知ってるなら教えてくださいよ」


 藁にもすがる思いで尋ねる。


「うーん、私が教えちゃうのはよく、ないかなー。 それだと不公平だし……」


 なんか、意味深なことだってことしか分からなかった。


 ふと、横目を見ると琴美がすごく顔を赤らめて俯いている。湯気が出そうな勢いだ。


 ま、まだ冬は遠いよ。


 とりあえず、さっきの発言が良くないことだけはよく分かった。


読んでいただいている方には感謝します、ありがとうございます!


更新報告はなしで、間隔も不定期なので気軽にふと思い出す程度で構いませんのでよろしくお願いします!


小椋鉄平

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