ちゃんと僕に一度くらい好きって言ってよ!
”ちゃんと僕に一度くらい好きって言ってよ!“
僕の彼女はいつも僕には”好きって言って“とか言うくせに、
彼女は僕に一度も”好き“と言わない!
それってどう思う?
もう3年も僕と付き合ってるのに、一度も好きって言わないって
ヤバくない?
一度くらい、面と向かって僕に好きって言ってよ!
こんな事をかれこれ、2年以上彼女に僕は言っている。
それでも彼女はそれが【ネタ】だと思っているのか?
意地でも僕に好きと言わないと僕に言い切るようになった。
『冗談で僕が言ってると思うの?』
『別にそんな風に想ってないよ。』
『”じゃあ、僕に一度くらい好きって言ってよ!“』
『嫌だよ。』
『”当たり前みたいな顔で言わないでくれる。“』
『もうさーこうなったら? 好きって言わない方がカッコいい
女って感じで良くない?』
『良くないよ、僕はそんなのイヤだ!』
『”じゃあー祐介が先に私の事、好きって言ってよ!“』
『・・・えぇ!? す、好きだよ。』
『ふーん、』
『フーンじゃないじゃん! 次は天音が僕に好きって言う番でしょ!』
『”言う番って何? そんな番ないでしょ!“』
『一度くらい僕に好きって言ってよ。』
『”そんな子犬みたいな顔で私を見ても好きって言わないよ。“』
『・・・バ、バレたか?』
『バレてるよ。』
『じゃあー僕の事、どう想ってるの?』
『優しい。』
『他は?』
『他? 見た目によらず頼りがいがあるかな。』
『えぇ!? 嬉しい!』
『・・・後、子犬みたいでカワイイ!』
『うん。』
『私は祐介から見たら、どう見えてるの?』
『可愛いよ。』
『他は?』
『他? 甘えてくるところがかわいい!』
『他にもある?』
『・・・ううん?』
『私の事、どう想ってんの?』
『”好きだよ。“』
『ふーん、』
『”やられた!?“』
『別に仕掛けてないから!』
『・・・・・・』
『言いたかっただけでしょ?』
『まあ、』
『やっぱり私の事、好きなんだね!』
『”僕の事は?“』
『”子犬みたいでカワイイ!“』
『騙されないんだな!』
『じゃあ、今から晩ごはん作るわー。』
『・・・うん、』
・・・彼女は僕を想い通りに誘導するのが凄く上手い!
結局、僕だけが彼女に”好き“と言って、彼女から僕にスキとは
言わないまま話が終わるんだ。
一度でいいから、彼女に好きと言わせたい!
何故なら? たまに物凄く不安になる事があるんだ。
彼女が僕の事を好きと言わないから、本当に彼女が僕の事をどう
想っているのか不安で眠れない。
たった一度でいいんだけどな。
”僕に好きって言ってよ!“
まあ、彼女は僕には勿体ないぐらい凄く尽くしてくれるし。
僕は彼女が僕に好きと言わない以外、一切不満はない。
彼女の手料理は何でも美味しいし、部屋の掃除もいつも行き届いていて、
洗濯ものも白いものと色があるものをちゃんと分けて洗濯してくれるし。
僕がたまに脱いだ服をそのまま脱ぎっぱなしにしてても、笑って許して
くれるのも好きだ。
だからたまに僕の方が彼女を心配してドライブに誘う事がある。
夜に車であてもなくドライブするのが彼女のストレス発散になれば
いいなって誘うんだ。
彼女は助手席で、自分のお気に入りの音楽を聴きながら気分が上がって
るのが直ぐに分かるぐらいに分かりやすい性格。
それが僕には丁度いい!
心にストレスを溜め込まないでほしいから。
分かりやすい彼女の性格は僕には凄く楽なんだ。
これからも一日も長く僕は彼女と一緒に居たいと本気で想っている
のだけど、、、?
本当に”ちゃんと僕に一度くらい好きって言ってよ!“
今、僕は彼女にそれだけを望んでいる。
最後まで読んでいただいてありがとうございます。




