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いつか、虹の始まりの場所で

作者: 海山 里志

 いつか、虹の始まりの場所で会おう。

 そう約束を交わして彼らは別れた。


 ある者は東を目指した。全てが芽吹く幸せを求めて。

 ある者は南を目指した。熱く燃え盛る幸せを求めて。

 ある者は西を目指した。万物が熟す幸せを求めて。

 ある者は北を目指した。他者と繋がる幸せを求めて。


 東を目指した者は眠ってしまった。その者にとって東は眩しすぎた。

 南を目指した者は倒れてしまった。その者にとって南は熱すぎた。

 西を目指した者は隠れてしまった。その者にとって西は遠すぎた。

 北を目指した者は凍えてしまった。その者にとって北は寂しすぎた。


 誰もが約束を果たせなかったと悔やんだ。しかし胸の内から声が湧く。


 胸を張れ。前を向け。お前はやれるだけやったではないか。


 そうして四人は顔を上げる。そこには虹の始まりと、懐かしい友の姿。


 友よ! 友よ! 友よ! 友よ!


 そうして四人は手を繋ぎ、虹の橋を渡った。彼らを別つものは、もうなかった。

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