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バクサツっ☆  作者: Salt
8/9

ホウコクっ☆


~商業の街「オイン」 冒険者ギルドにて~


「我、帰還!手当を頼む!」


「あらあら、どうしたの!?【勇者の卵】パーティがぼろぼろじゃない!」


「これはいかん!すぐに回復魔法を!」


ギルドにいたヒーラーが数名、彼らの治療にあたった。


「パタマちゃん、説明してもらえるかしら?」


ドンッ!

パタマは消し炭となったゴブリンロードをカバンから取り出した。


「パタマちゃん、依頼報告は後にし、、なっ!この大きさと体形はっ!まさかゴブリンロード!?」


「洞窟でバクサツした!」ドヤア


「え・・!?なるほど、洞窟内で何らかの爆発が起きてゴブリンロードが丸焼けになったのね。そこに運良く居合わせたパタマちゃんが彼らを救出したと。お手柄よっ、パタマちゃん!」


「ぬっ、ちが、、」


「あら、パタマちゃんも血が出てるじゃない!ちゃっちゃと報告を済ませて早く休んじゃいなさい!」


トトトンっ

仕方なくパタマはゴブリン3体と綺麗な花を受け付けのテーブルに置いた。


「なっ!この花は上薬草じゃない!滅多に生えてこないのだけど、、またしてもお手柄よ!報酬は上乗せして、ランクもEにあげとくわね!回復薬がいっぱい作れるわ~忙し~。」


10万ルードをパタマに私渡して受付嬢は奥に戻っていった。


「お金!いっぱい!」


パタマはこれでまた爆竹が買えることに頭が切り替わり、満面の笑みで買い物に出かけた。


~~~~~~~


「へい!道具屋の店長!爆竹はある?」


「おう!嬢ちゃん!流石に昨日の今日じゃまだ入荷してないな。明日の朝に仕入れるつもりだから明日の昼にでもまた顔だしな!」


「え~。ちなみにどうやって作るの?」


「そうだなあ、詳しいことは知らねえが、【火薬】と【包むもの】と【導火線】的なものを調合すれば出来るんじゃねえか?火薬と紙なら在庫はあるぜ。買ってくかい?昨日と同じように宿とか回復薬とかつけて全部で10万ルードでどうだい?」


「願ってもない!ほい!」


即決で10万ルードを置いて買い物を済ませ、宿へ向かう。

今日も楽しかったな~と歌いながら食事と風呂を済ませ、速攻で寝た。


~~~~~~~


コケコッコー!


「我、起床!素晴らしい朝!」


爆速で朝食を済ませ、今日もギルドへ向かう。


「あら、パタマちゃん。おはよう。【勇者の卵】のみんなが探してたわよ?」


「縁があればまた会うであろう!別の街に行きたい!」


「あらあら、だったら南の田園地帯へ荷馬車の護衛依頼が来てるから行ってみる?」


「それ良き!」


「初心者にはあまり任せないんだけど、パタマちゃん運もいいし、街道も安全だからそんなに難しい依頼でもないから気楽に行ってきて。報告は向こうのギルドで大丈夫だから。またそのうち顔見せてね♪」


「ありがとう!ほなばいちゃ!」


ある程度信頼関係が築けたらパタマの口調は素直になることが多い。

大部分は気分で決まるが。


「ちょっと待ちなさい!ほんとせっかちさんね!これ、依頼書。待ち合わせ時間は今日のお昼よ。場所は街の出口ね。普通3日もあれば向こうに到着するけど、食事は最低でも1週間分は用意しときなさいね。じゃ、気を付けて♪」


「ほーい!」


~~~~~~~


「へい!道具屋の店長!飯ある?」


「おう!どした?もう街離れるのか?そんならこれ、餞別だ!」


1万ルード分の食糧と爆竹をもらった。


「昨日の売り上げ計算したら多く貰いすぎちまってたみてえだからよ!気にすんな!」


「ありがとう!」


「お、今日は可愛いじゃねえか。俺の名はヤグードだ。他の街でも名前は知れ渡ってるつもりだから困ったときは俺の名前を出しな!」


~~~~~~~


「へい!飯屋の店長!世話になったな!」


「おう!嬢ちゃん!なんだい、もう出てくのか?最後に飯食ってきな!ただでいーよ!」


「「「パタマちゃーん!こっち向いて―!」」」


「皆の衆、我はパタマなり!苦しゅうない。」


ヒューヒュー!と謎の盛り上がりを見せる。


「ごちそうさま!また来る!ありがとう!」


「おう!元気でな!また顔見せてくれな。」


「ヤシメ店長、ありゃ惚れてるな?ヒューヒュー!」


「うるせえお前ら!食ったら出てけ!ったく。」


~~~~~~~


そうこうしてるうちに待ち合わせ時刻のお昼となり、パタマは新たな場所へ旅立つのであった。




読んでいただきありがとうございます!

パタマちゃん、良い人に恵まれてますね~。

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