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バクサツっ☆  作者: Salt
6/9

クエストっ☆


「クルクルクル~♪蝶の様に舞う我」


機嫌良さそうにパタマは踊りながら町の出口へ向かっていた。

その時1つの看板がパタマの目を引いた。


~君もSランク目指して爆走しよう!冒険者ギルド~


「爆走!良い響きじゃ!」


ためらいもなく冒険者ギルドの扉を開けるパタマ。


「たのも~!我はパタマ。汝らと共に爆走するものなり!」


「ぷっ、はっはっは!なんだあいつは!今時あんな看板みて入ろうとするやついるなんてな!」


「笑っちゃ悪いわよっ。相手はまだ子供じゃない!」


笑う大男の冒険者とそのメンバーと思われる魔法を使いそうな女性が話しているが、パタマは何も気にしていない。


「はいはーい、初心者さん?ギルドの登録でよいかしら?」


「お頼みもうす!」


「じゃこの水晶に手をかざして~。」


「ほい!」


一瞬ぴかっと光り、水晶の台座部分から1枚の銀製のプレートが出てきた。


「はい、これがあなたの冒険者カードよ。最初はFランクね。鎖をあげるからネックレスみたいに首にかけるといいわ。」


「ありがとうなのだ!ほなばいちゃ!」


「ちょっと待ちなさい!依頼も受けずにどこ行くの!カード作るだけじゃ意味ないわよ!とりあえず薬草採取とゴブリン退治の2つの依頼を受注してみなさい?期限は1週間。1週間を超えると違約金が発生するから気を付けて。質問は受け付けません。はい、行った行った!」


「おおぅ、なかなかのつわもの。イヤクキン、コワイ。。」


パタマは何度も違約金と唱えながらギルドを後にした。


~~~~~~~


「グサグサグサっ!蜂の様に刺す我!」


ジャンピング膝蹴りをしながら町の外へ出たパタマ。

当然どこに行けば良いかもわかっていない。

そこへ馬車を率いた行商人が通る。


「おや?君は・・パタマちゃん、だったかな?」


「いかにも!我はパタマなり!なぜそれを?」


「おぉ!やはりか!大盛激辛鍋を食べただろう?それを見て君のファンになったのさ。」


「ほぅ!おぬし、なかなか見る目があるな。」


「はは、ありがとう。で、どこに行くんだい?」


「行き先などない。天に導かれるまま進むのみ。」


「その破天荒っぷり、ますます気に入った!おや?その紙は・・ギルドの依頼書かな?なになに、薬草採取にゴブリン退治か。よし!おじさんがその場所まで連れてってあげるよ。」


「なんと!感謝する。」


「構わんよ。さ、乗りな!いくよ!」


~~~~~~~


「はい、到着!フォレストの森だよ。ここならその2つの依頼がこなせるはずだよ。申し訳ないけど、帰りは1人で帰ってね。頑張ってな!じゃあ、また!」


「ばいちゃ!」


~フォレストの森~


「でっかい森だ~。とりあえず前進あるのみ!」


何も考えず突き進むパタマ。

途中で綺麗な花をいくつか見つけたので採取しておく。

すると正面にゴブリンらしき姿が3体見えた。

もちろんパタマは薬草もゴブリンもどんなものか知らない。


「疑わしきはバクサツっ!!!」


短刀と石の摩擦で火をつけ、爆竹に点火し、それをゴブリンに投げる。


ッドゴォ―――ン!!


ゴブリン3体は訳が分からぬまま消し炭になった。

その消し炭をとりあえずカバンに入れる。


「どんどんいくぜ!!!」


更に森の奥へ進むと、洞窟が見えたのでとりあえず入り奥へ進む。


「洞窟は冒険感があって良いな~♪」


のんきなことをしゃべりながら奥へ到達すると人間らしきものが2人倒れていた。

近くに寄ると先ほどパタマを笑った大男と、イケメン風な男だった。


「だいじょうぶ?ほ~れ回復しろ~」


パタマは道具屋の店長からもらった回復薬を3人にふりかけた。


「くっ、俺は。。はっ!ナオン!ナオンはどこだっ!?」


イケメンが叫ぶ。


「まさか、奥へ連れていかれたか!さっき依頼を受けたお前がここにいるってことは・・まだそんなに時間は経っていないはず!行くぞリョウ!」


「っ分かった!君!ありがとう!後で礼はさせてもらう!」


2人の男は全速力で奥へ向かった。

パタマはなんだかおもしろそうなので付いていった。




読んでいただきありがとうございます!

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