タビダチっ☆
チュン、チュン
がばっ!
「我、起床!本日は快晴なり!」
今日もパタマは元気に起床した。
「ははー!おやぢ!おはよう!」
「おう、パタマ!おはよう!今日は父が稽古をつけてやるぞ!」
「承知。得物は何か?」
「そのしゃべり方どうにかならんのか。。今日は短剣でどうだ?」
「よかろう。とりあえず朝食なのだ!」
~~~~~~~
カンッ!キンッ!
金属音の響く音がする。
「パタマ!なかなか上手くなってきたが、まだまだだ、なっ!」ドヤア
ドサァッ
パタマが後ろにしりもちをつく。
「遥かな頂にはまだ遠い、か。我も精進が足りぬな。稽古、感謝する」
パタマは涙目になりながら悔しさをかみしめ、感謝を述べる。
「ははっ。パタマ!ほら、やるよっ!」
おやぢは鞘に入った短剣をパタマへ優しく投げた。
パタマは避けた。
カラーン・・
「受け取るとこだろそこは・・。それは父さんが愛用していた短剣だ。15歳のプレゼントだ。」
「ち・・おやぢ、感謝する。」
パタマは父と素直に呼びそうになり恥ずかしくなって後ろを向きながら感謝した。
そこを狙ったかのように母が「わっ!」と驚かせてきた。
「あはは、パタマちゃん、素直にお父さんに甘えていいのよ~?はいっ!これは私から♪」
母は可愛らしいリュックサックを渡してくれた。
「見た目以上に中身が入る魔法のカバンよ。とっても貴重だから大切に使ってね♪」
「パタマ、行くんだろ?父さんたちにはお見通しだぞ。黙っていかせる訳にはいかねーぜ。」
「パタマちゃん、身体には気を付けてね。つらくなったらいつでも帰ってきなさい。
決して無理はしちゃだめよ?」
パタマの涙腺は崩壊した。
両親と抱き合いながら心の中で何度も両親へ感謝した。
涙が収まるころには旅立つ覚悟が決まった。
「ほなばいちゃ!」
「「軽いなっ!」」
「ちち!はは!元気でね!」
「・・ちっ、ばかやろうが。元気でな」
最後にちちと呼ばれてオットーは目からひとすじの汗を流した。
それをみてははのマッザはくしゃくしゃに笑った。
お読みくださりありがとうございます!
家族愛最高ですね。。