輪廻車輪
俺は駿、東京の普通の会社の会社員だ。朝飯も食ったし、会社に行くか!会社は近いので徒歩で行く。
「ん?」
目の前のビルの上、なんかあるな… なんだろう、ん?動いてる?遠くてあまり見えないけど、あれ女の子じゃね!?自殺しようとしてんのか!?通報しないと!
その時、少女が上から落ちてきた
「あっ」
駿と少女は激突した。
ピーポーピーポー… 救急車のサイレンが聴こえる。
「ん…俺の、、、足?あ、そうか、、、俺、あの時上から女の子が飛び降りてきて、、、あ、、ヤバい、意識が、、、」
今、この世から1人旅立った…
「ん…ここは、、、雲の上!?」
辺り一面雲だ。
???「起きましたか。」
駿「あ、はい、ここどこなんですか?」
駿の目の前に駿より何倍も大きい仏の姿をした者がいる。
駿「貴方は、仏様!?」
仏「そうです。あなたは今日死にました。」
駿「じゃあ天国にいけますか??」
仏「あの世に天国や地獄などというものはありません。死んだ者は悪人も善人全員、転生するのです。」
駿「俺は、何に転生出来るんですか?」
仏「今から決めます。頭を出して。」
駿「あ、はい」
駿は頭を仏の前に出した。
仏が駿の頭を撫でた。
駿「あったかい…」
仏「あなたの転生する生き物が決まりました。」
駿「ゴクッ」
仏「人間です。女性の。」
駿「またかぁ…まぁ女の子なら違っていいか!」
仏「転生した後は前世の記憶が無くなります。準備はいいですね?」
駿「はい!」
シュッ
駿は別の空間に飛ばされた。駿の身体がだんだん小さくなっていく。
駿「あ、赤ちゃんになってんのか。」
駿「あ!俺のアレが!無くなっていってる…複雑な気持ちだなぁ…」
駿「あ、なんかいろんなことが思い出せなくなってきた… こうやって記憶が消えていくのあ、あ?」
駿「あ、あう、ああ、あう!?ああ、あぶ、あぶーーーー。」
駿は幼児化が進み喋れなくなったらしい
駿の身体が段々消えていく…!
今、この世に1人誕生した…
その命の名前は、、、、凛
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私は凛、女子中学生の14歳。今日自殺しようと思ってる。なんでかって?それはね、いじめられてるとかじゃないんだけど、自分って、みんなに迷惑ばっかりかけて、そのくせ、何も生み出せて無くて、みんな私を必要としてないって思ってるんだ。そんなことを考えちゃう自分をまた責めちゃうんだよね。私はビルのマンションに住んでるんだけど、そこの屋上から飛び降りようと思ってる。
ダッダッダッダ
凛が階段を登っていく。
凛「ふぅ…」
凛「ゴクッ」
凛は覚悟を決めた。
飛び降りた…
飛び降りようとしている下に誰かがいる。男のようだ。服からして通勤しているようだ。
凛「下に人がいる… もう間に合わない。私と当たる…」
凛「最期まで誰かに迷惑かけちゃうのか…」
凛は一瞬の間に感じた。
凛「あれ?あの人どっかで見たことあるような…通りすがりや友達、親戚じゃない、けど、確実に知ってる…!」
男「あ」
輪廻の車輪は回り続ける。
end