プラリーグ
初めて書いたお話です。
その日はとても疲れていた。
だからだろう、あんなことをしてしまったのは。
飲み会からの帰りである玩具屋さんの横を通った時だった。
「これ、今でも売ってるんだ」
それは、俺が小さい頃、よく遊んでいたプラモデルだった。
スッキリとした体に金色に輝く翼。
「ありがとーございます」
そのプラモデルをいつの間にか手に持っていた。
そして今に至る。
俺は山田 光一。
フツーのサラリーマンで、独身。
昨日は飲み会で、上司の愚痴をずっと聞いていた。
せっかく金曜日で早くに家に帰れると思っていたのに。
まぁ、いいや、今日休みだし。
あ、そうだ昨日買ったプラモデル、暇だから作るか。
なんだよこれ!
めっちゃ複雑じゃねーか!
はぁ、疲れた。
そう思った時、窓から1枚の紙がヒラヒラと落ちてきた。
「なんだ、これ?」
そして、その紙にはこう書いてあった。
〖プラリーグ開催‼自分のプラモを戦わせろ‼優勝者には1億円‼〗
プラモ買って良かった。
「すいません、来週の木曜日、有休取れます?」
読んでくれてありがとうございます。
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