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中二ポエム  作者: 九四山井耐排夢
うぇっひゃひゃひゃひゃひゃァ! シャレだよシャレぇ!
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Sick) 日常のありがたみ

旅先で知る

日常の

ありがたみってやつ


家から全然

離れられない

旅行先ではいつだって

死にそうな気持ちになっている

息抜きどころか日常の

家のありがたみを知る旅行



はたしていつからだったのか

考えるきっかけはいつも

「ビョーキ」になって以来



旅行先では目覚めの悪い

オレも必ず早起きに

思い返せばそんなことが

子供の頃からあった気がする



午後八時の電車を待って

四時間前から駅で待機中

19時の飛行機乗るために

14時前から空港待機

「遅れること」への恐怖感



意気揚々と都会へと

一人旅だと言い聞かせながら

インターンシップ

行ってみる

安物ビジネスホテルの中で

待っていたのは

むき出しの

灰一色のコンクリート

テレビをつけっぱなしにして

その日は何とか眠ったとさ



学校生活

旅行先

修学旅行のスシ詰めからは

ほど遠いはずの一人部屋

電気を消せば

部屋に誰かがいるような気がする

四泊五日のこの旅行

二日目からして胃がやられ

ゼリーとヌードルで食っていた

帰宅当日に至っては

空港内で爆睡し

家に帰って体重測れば

二キロくらいは減っていた

それから体調立て直すまで

一か月弱かかったとさ



旅先で知る

日常の

ありがたみなんて言うよりは


旅先で知る

自分だけの

時間と空間ってやつを

「ここは自分の場所なのだ」と

確信がなければ人間は

生きていけないってわけ


すなわちビョーキってやつは

そんな日常の

パーソナルスペースを

どんどん狭めてくるわけさ

確かにコレじゃ

引きこもりってやつが

なかなか治らないのがよくわかる

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