762/769
夢の中の夢
かつて詩人らは求めた
酒と美女とを
肴に美女の微笑を
酒をその場の好しにと
今や詩人は絵を描いた
キャンバスに美女らを描き
彼女を愛して肴とし
諸行無常の慰めと
美女を華とし
キャンバスを見上げ
モニターの中の美女らを見上げ
ともに乾杯しようじゃないか
左手に酒 右手にSSRI
不安なものは何もなし
どうあがいても追いつめられる
そんな人生だからこそ
草原の美女も今はなし
ユニコーンを抱く白皙の美女
そんな幻想 現実に求めず
01の彼女に酒を奢ろう
ありえない髪色の
ありえないお人好しで
ありえない好意を向けてくれる
夢の中で見た夢の慰め
バカにするやつはうっちゃって
美少女を前に乾杯しよう
美人を前に心洗われ
少しは救われている気になるさ
誰の迷惑になるというのか
抱きしめられぬ歯がゆさも
夢と承知で酒を飲め
あの子が気に入らぬというなら
ゲンジツとやらで探したら