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中二ポエム  作者: 九四山井耐排夢
うぇっひゃひゃひゃひゃひゃァ! シャレだよシャレぇ!
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Complex) 最後のゆとり

最後のゆとり

今ここに

「個性を大事に」と書かなけりゃ

「個性」の概念理解できない

パラドクス



文献増えてるはずなのに

世界狭まったはずなのに

どうして今より昔の方が

優れた学者や

創業者たちが

いるかのように思えるのだろう


伸びやかさが失われ

横へならえと攻められて

追いたてられて落とし穴

代わり映えしない

そっくりさんだらけ



考える時間もなければ

発表する場所もなく

議論する場所もなければ

それを聞いてくれる相手もいない



閉鎖的

内向的

消えた共感性に続いて

未だに消えない孤独感

他人のぬくもり都合よく

求めようとするエゴイスト



最後のゆとり

今ここに

「個性ってやつはなんだろう?」



「他人よりも目立つこと」

ならば明日からできる炎上

「歴史に名前を残したい」

ならば明日からできる殺人

犯罪史には載れるはず



生徒のためのシステムと

用いられてきた管理法

結局それは誰よりも

大人のためのシステムと




言葉が意味を持ちえない

言葉が色あせて久しい

真に言霊に宿るべきなのは

多義的な意味

などではなくて

厳密な定義

「思想」であるべきだったと




方針も不明

曖昧なまま

人生その先

五里霧中

やがて行き着く

責任の所在

「アイマイ」であることを求めるのは

当の教師であったと気づく



学校と言う自治権を

いっそ撤廃してはどう?

パワハラ教師もいじめっ子もみな

即座にブタ箱送るのは



社会がブタ箱模してるならば

学校もまたブタ箱の体

逃れられない監視の目

主張せず

突出することなく

皆の顔色窺おう



最後のゆとり

今ここに

回り道して今気づく

「浪費ばかりをしたもんだ」



教科書も

同級生も

教師すら

自分の人生にゃ

必要なかったのだと



もちろん個性も必要ない

ゆとりからそれをとっちまったら

後には何も残らない


けれどもそれでいいのだと

なぜなら俺は

空っぽの存在なのだから

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