夜の創作
金にもならない
二次創作で
誰にでもできる
作文やって
投稿サイトに投げつけて
ブクマの数にハラハラと
オマエがやりたいことなのか?
時間が無駄に過ぎてくぜ
夜中発狂しそうな中で
スマホに指を滑らせる
寒いんだ、寒いんだ、寒いんだ
誰か俺を掬い上げてくれよ
簡単に取れる原作もありゃ
自分らしさを含めたら
一気に離れていくユーザー
待ってくれよ
俺を見てくれ
空いた時間の頭痛の中で
ひたすら文字を埋め続け
欲しいんだ、欲しいんだ、欲しいんだ
繋がりと必要とされる心が
プライドがまだ猛り狂う
オマエはそれでいいのかと
一次作品から転げ落ち
かけなくなったこの俺をみて
なおもプライドが問いかける
馴れ馴れしいコメントか
無理強いするタダのリクエストに
はち切れそうな血管の中で
欲しいんだ、欲しいんだ、欲しいんだ
俺を認めてくれる声
奴らに作者は見えちゃいねえ
奴らにすれば二次の作者は
いくらでも替えがきくわけさ
発狂しそうな頭痛の中で
スマホに文字を走らせて
認めてくれよ、認めてくれよ
いつかホンモノになるときを
書き続けた二次が仕事になるとか
そんなのありゃしねえのにさ
見上げる山頂 はるか高み
まだスタートにも立ってない
立ちすくむ俺の脇を抜け
続々登っていく奴ら
頭ががりがりなっている
ゲイジュツ療法どころじゃねえぜ
助けてくれよ、助けてくれよ
血反吐吐きながら
惨めにかじりついてんのさ