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カインの証
一旦道を外れれば
とたんにお尋ね者となる
誰が見てるかわからんぞ
今さら聖人ぶろうとも
罪を自分が知っている
飽くなき官権らの警棒が
いつ喉元に突きつけられるか
故に刹那の快楽に
故に自暴自棄なる喜び
ミダス王さえ驚くような
黄金をすべてチップイン
スリルのお値段 1000万
垂れ流される ヒトのカネ
罪の証は洗濯できても
罪の意識は焼き印に
一度も二度も変わらない
重ねる数で常習の
累積犯と成り果てて
汚れたカネは どう捌く
運用さえもできなくて
カインの証が消えない
カインの証が追ってくる
戻りたくても戻れない
街灯のもとで冷たく輝く
氷の橋が見えるかい?