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中二ポエム  作者: 九四山井耐排夢
新人じゃねえし。新人賞に落ちまくってるもん。
573/770

わきまえろ

奴隷になれないルサンチマン

負け組の開き直りと化して

聞こえのいい言葉ゆえ

氾濫しててもお構いなしさ



社会に上手く適応し

波に乗れればそれなりの暮らし

しかし脱落したやつは

「フツウ」のハードル仰ぎ見る


適応していたあの頃は

抱くことない疑問らに

今や埋め尽くされている

「何をしないといけないか」



途端に広く見える世界

見えない流れを追い出され

立ち尽くす肩にずっしりと

「社会」が重たい手を載せる



何を買っても喜びはなく

カートに入れるは虚無だろか

まともな薬もないままに

虚しく上げる ボリュームを


ひどく疲れる 人のなか

見慣れたスーパーにひとり

腹の重さと全身の軋み

よちよちあるきで踏み出して





やり遂げたって思うとき

昨日よかましと思うとき

オヤジの声が聞こえるのさ

「引き時をいつもわきまえろ」



引き時をいつも弁えろ

確かにそいつは正しいな

耐えて絶えて振り向いて

虚無が広がることを知る




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