国すら選べるエリートに
嫌なら消えろといったなら
本当に消えちまったのさ
会社も社会も国すらも
ただのしがらみと言わんばかりに
グローバル化なんてのは
よく聞く割にはカラッポで
「世界で羽ばたく人材」を
無条件にも「自国優先」と
本気で信じているわけさ
もし本当にグローバル
「世界で羽ばたく人材」ならば
見切りつけられ捨てられる
それだけの力持つわけで
ネットワークは無限に広がり
国境もほぼ消えてしまう
複雑化するシステムは
もはや国すら管理できずに
一部のエリートらが担う
ある意味国すら動かせる
そんな世界になっている
無論そいつは極端な例
けれどグローバル化なら
画一化したサービス産業
より待遇がよい方へ
流れていくのが自然というもの
もはや国では止められない
「人材流動」言い換えりゃ
「人材流出」あるわけで
有能な人であるならば
かの人有能であるがゆえ
祖国脱出容易なわけで
たまたま島国
言語すら
一つで完結できるため
国際的に「引きこもる」
そんな市民が多々あれど
国に幻滅する子らに
脱出の仕方学ばせりゃ
やり場ない不満消えるはず
代わりに残るは無能だけ
人材流出加速するけど
愛国心はよりどころ
けれど諸刃の剣なり
能力評価されずじまいの
人間の最後 終着駅
しがらみ外したいならば
とにかく学んで術を得る
異なる社会を生き抜くための
サバイバル術を叩き込む
たとえ国から出られなくとも
ブラック企業や過労死の
リスクはグッと減らせるぜ




