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沈黙
マーティン・スコセッシ「沈黙――サイレンス」ならびに
遠藤周作 原作「沈黙」より
どんなに言葉を求めても
言葉は帰ってこないもの
信じるもの答えより
己の解釈見つけるものと
江戸時代にて 宣教師
見つけた答えは何なのか
信仰されていた神は
それをも許したもうたか
我らの弱さを知るならば
天皇陛下と過去呼んで
己を知らぬと知ったのち
いただいたものをかえすひと
信仰の真の落とし穴
信仰の真の悲しみは
神の宿りし家にある
神がおわすは鏡の中で
どんな言葉を求めても
得られた声は己のものと
信じるものは 救われる
信じるものに すがるとき
ことばとあかしを 求めねば
信じるものは救われる
信じるものは覚悟せよ
己の信じるものすべて
沈黙をもって返すこと




