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弁証法的帰結なら
どれだけ威勢がよかろうと
どれだけ変化を望もうと
己の価値観 保守のまま
「古い人間」 百も承知で
尊敬する人は墓の中
「老害」に怒り覚えつつ
ひとくくりにはできないで
そもそも自分と話が合うのは
そんな歳上世代ゆえ
愛憎混じった歴史探索
矛盾がボロボロ顔を出す
右翼というよりネトウヨで
リベラリストよりナショナリストで
そのうち自分も引き裂かれ
どこかで革命期待して
どこかで変化を期待して
そのくせ改革の痛みを
受け入れられずに喚くのみ
かたや殺しに義憤を感じ
かたや並みいる群衆を
皆殺しにしたいとすらも
箒で掃いて捨てるよう
自己分析は済ませたか?
頭抱えて放り出せるなら
もっと楽して生きれるものを
とりとめもない考えが
矛盾渦巻く脳内が
常にオーバーヒートと叫ぶ




