Case) セカンドレイプ
弁護人という肩書で
被告人擁護するあまり
被害者の心踏み躙る
遺族は再び傷つけられて
被害者は二度殺される
「また犠牲者が
出たらしい。
犯人の事は謎だけど
遺族の名前はわかってる
さあさあ取材を始めよう」
一挙一動
見逃すな
カメラに収めて
知らしめろ
「この事件に潜む猟奇さ」を
「社会の犠牲となった加害者」を
「われらの犠牲となる被害者」を
「われら第三者の醜さ」を
涙が事件の悲惨さを
報道における名前に重みを
視聴率と
スクープと
金のためなら手段を選ぶな
「たとえ誤報だったとしても
我らは伝えるだけであり
なんら責任負わずに済む」と
弁護人という肩書で
被告人擁護するあまり
被害者の心踏み躙る
遺族は再び傷つけられて
被害者は二度殺される
これが「公平である」こと
これが「平等である」こと
子供には「矯正の余地あり」と
「世間の魔の手から守るべき」と
だったら彼らの被害者や遺族は
誰が守ってくれたのか?
スタジオの中でホームズ気取り
わずかな手掛かりをもとに
面白おかしく脚色しては
拍手を受けてご満悦
被害者や遺族のことも忘れて
罪の重さは重々承知
「やったと認めた」今はもう
とにかく刑の重さを減らそうと
高学歴のインテリが
社会に言及してみたり
環境に異議唱えたり
はたまた
被害者の自己責任を
引っ張り出したり
重箱の
隅つつくような言い訳を
「弁護」と言って憚らぬ
個人の特性あろうとも
殺人・傷害のイメージを
快楽に結び付けたなら
その性癖を翻すのは
ちょっとやそっとじゃ不可能と
「大麻で心神喪失」と
ならば危険ドラッグ使って
人撥ねたならそれもまた
心神喪失になるはずと
汗をかきつつ弁護人
39に願掛けを
「さんきゅう」に今日も
「サンキュー」と
ジョーダン抜きで願ってる
税金使ってやることにゃ
犠牲者使って学生の
ディベートごっこか
この始末
本物のサイコパスってのは
実は弁護士センセイってね