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学習性無力感
販売戦略 ストラテジー
パイオニアにさえなれすれば…
なんて口癖呟いて
出し尽くされた要素では
もはや革新あり得ずに
要素と要素の組み合わせ
納得できる「先人」の言
けれども自分の気に入った
小説に対し後付けで
自分の物差し持ち込めば
一応組み合わせにはなる
代替・劣化にすぎないが
何が成功するかとか
何が絶賛されるとか
エンタメのなかで確信もなく
書き上げるだけ書き終えて
「落ちるだろうな」なんて思って
嫌々選考結果覗いて
「自分が面白いと信じ」
その言葉もまた「先人」の
どこで俺たち差がつくの?
スタートにすら立てなくて
散々打ちのめされた今
諦められない心には
「どうせダメかも」
「書けない」と
無気力という塩すり込まれ
涙と共に腐りゆく
自分の覚悟と願望と




