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Private) 退廃芸術展 (P.MG.HC)

ライトノベルのコンテストで

カスリもしなかった作品や

ツマらなすぎてムカついた

自分のネット小説を

並べてみたらアラ不思議

退廃芸術展の始まり




自分で自分の作品に

ヘドが出そうになるものの

考えてみりゃ初めから

コレらはオレのヘドだった

オレのルサンチマンの塊




「いつか売れる」と夢を見た?

「書けば楽しい」と思ってた?

どこまで続くか見ものだと

まるで他人を批評するように

美術学校に落ちた伍長が如く

腕を組んでは眺めている

クソで作った額縁越しに

ムネの内のアザケりとともに





「オレの才能を認めないのは

 陰謀だ」とでも言えるなら

それで一本書けそうだ

日の目を見る暁には

ウレシハズカシ

首くくれ



「ザマアみやがれ」言いながら

ファイルを消そうか迷ってる

「イヤイヤコレは

 書店に並んだニクいアイツの

 本に比べりゃマシだろ」と…




「自分なら金を出しても買わないが

 バカな連中なら買うかも」と

 そんな思いで出版社へと

 応募しているわけでもないのに




 試しに二次小説を書く

 自分の力量信じて書いた

 原作の人気にあやかって

 自分の実力と勘違いしてみる

 うぬぼれにあふれ

 絵葉書売って暮らしていた

 どこかの政治家のように…



 

ある日一人の作家が言う

「コンナもの、テキトウにやっとけよ」

馬鹿正直に信じてみて

「ダマされた」と地団駄踏んで

何年もしてフト気づく

「確かにコレは、コンナものか」と




才気あふれる人こそが

悲しみを隠し

苛立ちを隠し

おバカな作品を作っては

人を笑顔に変えている

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