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中二ポエム  作者: 九四山井耐排夢
遠吠え、再開
299/770

無知は恥

過去との断絶

空白の期間

岩波・中公・ちくまに新潮

おカタい本を読むたびに

自分の無学を思い知る



仮に宗教訊かれても

「これこれこうだ」と明言できず

仮に音楽訊かれても

雅楽どころか唱歌も唄えず

「自分は何を知っているのか?」



日本史の中身叩き込み

単語だけなら諳んじられても

源氏物語の名を知っていても

現代語訳すら未読

馬脚を再び現すと



過去との断絶

空白の時間

古典漢文読めぬなら

畢竟旧仮名遣いも同じ



「日本の偉人は誰」と訊かれて

武将ばかりを答えてる

意識にすらも上らない

名もなき思想家の数々



現代思想や哲学や

宗教と言った

「その時代」

「時流の中にあったもの」

少しだけでも読んだなら

因果は掴めそうなものを



お国の歴史も知らないで

今の偉人はまだ無名

ならば何をか知っている?

コマーシャル占める市場の売物



好きなアイドル

芸能人

ハリウッド映画

俳優と

ドップリ浸かったはずなのに

未だ喋れぬ外国語



仮に漢詩を書けずとも

仮に歌人になれずとも

「伝統」とやらの一端を

担えず受け継げずとしても

知識としては学びたい

この国に生まれた以上



世界が狭くなった以上

外国人には負けたくない

生まれ育ったアドバンテージを



視界が狭くなった以上

他の誰にも負けたくない

教養・理解と

その先と



「無知は恥なり」と友人が

笑いながらも言っていた

言葉の重みをかみしめる

今日この頃と

いまさらと

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