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ルーツ
アイデンティティの最後の依りべ
血と骨となって受け継いだ
民族や国の歴史など
自分のルーツがまさにそれ
けれどいわゆるハーフだったり
あるいは生まれこそその国であれど
国籍の違う人々、移民らは
最後の拠りべをいかに持つ?
流浪の民が持ち寄った
アイデンティティの最後の依りべ
共同体意識・神話の数々
とまりぎ探すその在り方が
結束をより強固なものへ
アイデンティティの最後の依りべ
己のコトバと思索とを
何一つ聴かぬ異国の土地で
生き延びるために溶け込んで
再び己を省みる
まだまだ洗練されるべき




