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中二ポエム  作者: 九四山井耐排夢
遠吠え、再開
248/770

疎外感

劣等感の塊で

自己欺瞞の塊で

風船のように中身がない

それが俺という人間


承認欲求の塊で

コンプレックスを数多に抱え

政治に口出ししているようで

特に興味も持っていない

一番批判が簡単だから


何をするにもやる気がなくて

いつもソシャゲで時間を潰し

自分の才能という妄想で

自分を慰めてはいるが

それこそ幻想なのだ、なんて

幻聴にすら嘲笑われる



体のだるさによる二度寝

浅い眠りが引き起こす夢は

自分の願望

直球に

投げ込んできているようで



過去への憧憬

過去のトラウマ

キレイ・キタナイ

タノシイ・コワイ

すべてがごっちゃになった夢

俺を膨らませる「水素」



未だに消せぬ

「教えたがり」に

未だに消せぬ

「睡眠恐怖」


「対人嫌悪」に

「ストレス」に

突発的に寝込んでは



人と話せば疲れてく

喫茶店やら雑踏の

ちょうどいい距離感ってやつを

味わってる間に急直下

ぶっ倒れそうになる恐怖

呼吸困難になっていて


寝るのはきつい

起きるのも

寝るのはきつい

そのはずが

日中に眠る情けなさ



心配というかんしゃく玉

感情はそも自分に向けて

苛立ちを前に滲ませて


イカレ頭の盆踊り

イカレポンチの踊り



薬が欲しい

ひたすらに

カウンセラーも認知の歪みも

どうだっていい連中よりも

信じるべきは薬物と

脳内分泌物質のコントロール



どうせ病気は治らない

自分に合わせた働き方は

模索の時点で「甘えてる」


「成人迎えた人間が

 親に縋っているこの在り方が

 恥ずかしいとは思わないのか」


戯れに街を歩いては

通り過ぎていく人波に

かつての自分が描いた理想ってやつを

マザマザ見せつけられている



見渡せば

手に入らないものばかり

車に家に

仕事すら

恋人もまた夢の夢

ステイタスは今「社会の底辺」


自己嫌悪から始まる朝は

朝という名の昼・夕で




開かない瞳

夢うつつな受け答え

終わりと言う合図と共に

記憶が消える面談に


何を話しても変わらない

何を訴えても改善しない

けれども続くカウンセリングと



年食っていてふと気づく

自分と同じ年代の

声優俳優のみならず

作家としてもデビューして

すでに実績重ねてる

そんな人々と自分を比べて



自分は何をなしている?

自分に何ができている?

自問自答も続くなか

ひたすらに焦り募ってく



まだまだ若いつもりだったけど

テレビで活躍する芸能人

声優たちや役者たち

好きな人々であればあるほど

なにも成せぬ自分と比べて



全人類を細胞と

考えたときの立ち位置は

ガン細胞かウイルスか

少なくとも社会「制度」の中では

異物とは言い切れるはず


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