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中二ポエム  作者: 九四山井耐排夢
遠吠え、再開
241/769

朝方

ケルトの薄明

青い朝闇

夜雨開けた後の

濡れた瓦が

奇妙な光を帯びている


夜半撹拌

春風の

猛々しきこと

風神の

貧乏ゆすりのごとき揺れ

唸り声にも似た家鳴り

世界を隔てるベールをも

引き剥がすような勢いで


とわにも続くと思いきや

更け行く夜はすぐ明けて

何も変わらぬ今日となる

群青色の朝方は

病人の顔を照らし出す


今日もなければ

明日もない

累積していく過去だけが

己の存在証明で



流れゆく景色

ライトの明かりも

アスファルトに吸い込まれ

自分が消えゆく実感が

スロットルを握る手に

徐々に力がこもってく


逃げていく闇に

自分も溶けていきたいと

願えどいつも拒まれている


けれども自分が日向には

いないのは百も承知ゆえ

自分の立ち位置掴めない

俺自身こそ刹那の朝と

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