Private) ディスイマジネーション・ジェネレーション
ディスイマジネーション・ジェネレーション
ディスイマジネーション・ジェネレーション
なんて
テキトウなカタカナを並べてみよう
ミライがどんどん近づいて
ユメがどんどん近づいて
その分ナニかが消えていく
ディックの世界に憧れた
アシモフの世界に憧れた
アナログモノクル近未来
「マインド」に直結する「サイエンス」は
「アナログ」のニオイを消せなくて
あの日遊んだファミコンが
いつの間にやら使えない
懐かしいのは砂嵐
今じゃご丁寧なことに
黒の画面に字幕付き
「アンテナを確認してください」ときた!
宇宙をかけるカウボーイ
それを追い抜くコミュニスト
振りかざすのは銃と槌
どっちも核でこしらえた
ジャックもイワンもチャンもみな
いまだに「ユメ」を掲げてる
隠しきれない火薬のにおい
そんなものかもしれないと
不朽のSF小説も
昔はただのペイパー・バック
粗悪なパルプに書かれてた
暇潰し用の世相パロディで
生き残ったのは淘汰され
後世に伝えられただけ
それでも今と昔では
SFのナニかが消えている
それは「ファンタジー」なのか「マインドネス」か
はたまた「スピリチュアル」なのか
デジタルはどこかソリッドで
アナログはソフトなイメージで
なのにAIがソフトに思えるのは
定義が抽象的だから?
アナログ時代の角ばった
日本車が今は懐かしい
リンゴと窓のヤンキーが
レボリューションをもたらした
そして世界はどうなった?
機械に任せておけないと
音痴の陣頭指揮の下
非効率こそ是とされて
ソロバン片手に電卓を疑い
これには二人のハヤカワも
苦笑を隠し切れないことだろう
そのうえ世界のあちこちで
機械に仕事を奪われると
労働者たちが団結する
「暮らしをラクに」してくれるはずが
家にロボットが届いたら
そいつをHALと名付けたい
「人間を滅ぼすため」なんて
ありきたりな海外ドラマと違う
クーブリックが描いたような
「狂うこと」を覚えさせるために
ゼロとイチの厳格な定義に
モヤッと光る「イマジネーション」を
今こそ「狂気」を教えたい