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中二ポエム  作者: 九四山井耐排夢
And now, I would like to do something different.
118/769

孤立

俺に友人

いたのかと

駆け抜けてきた

学生の後

一時のばか騒ぎは

さながらに

真夏の夜の夢

幻のように




友人に会い

少しでも

元気なふりして

惨めさを

噛み締める日々が続くなか

勝手に理想を押し付けて

勝手に幻滅

疎遠になった




腐れ縁だと信じてみても

無意識のうちに傷つけて

踏み躙っている竹馬の友の

繊細な心

またしても

ひとり友人が離れてく




家庭の事情に悩んでいる

そんなあいつに俺が今

何をできると言うのだろう

名ばかりの友と恥を知る




俺にほんとの友はなく

俺は無意識のうちに

彼ら彼女ら見下して

悦に入ったんじゃないか?





そんな俺が今孤独に悩み

すがろうとする滑稽さ





自己開示をすればするほど

疲弊していく己の心

自分の「感性」とやらがいつも

人との距離を遠ざける





誠実でありたいと願い

黒い感情暴露して

危ない奴だと囁かれ

堂々巡りを続けてる





同じ話題を話せるような

友は周囲に見つからず

尊敬している人々は

遥かに俺を凌駕する

思慮深い哲学の持ち主で




中途半端である自分自身を

今ほど呪ったことはない





一時の夢

バカ騒ぎ

不安を忘れるために努めた

ツケがようやく回ってきたのさと



ただ笑いあい

話し合い

相槌を打って

悩み打ち明け

励ましあえる

そんな友だち


孤立した今は作れない

厄介者は捨てられて

孤独のままに死んでいく



孤高じゃないさ

孤立だよ

対人関係ヘタなヤツ




今が人生の絶頂期

最後の青春

なればこそ

これが最後のチャンスだと

怯えた眼で探してる

ぬくもりをただ求めては

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